『美しい星』
著:三島由紀夫
出版社:新潮文庫
ISBN
9784101050133
弘前大学 大学院 1年
ペンネーム:石合崇人
人類救済をめぐり宇宙人同士が議論する場面が印象的です。
本書は、美しい星である地球を取り戻すことを目論んだ宇宙人たちの物語である。
地球環境問題が大きく取り上げる昨今、私自身も美しい星である地球を取り戻す術を知りたいと思い本書を手に取った。
本作品の最も注目すべき点は宇宙人同士の人類救済をめぐる論争である。
一方は美しい星を守るためにも人類を救済する説を唱え、もう一方は人類を滅亡させ美しい星を守る説を唱える難解な議論であるが、私はこの議論を通じて地球のためにも人類の存在意義を再認識しなければならないと感じた。
地球と人類を想う気持ちが鼓舞される一冊である。