もうじき学生を終えて社会に出る、環境が変わる私たちにとっては、これから生きていくことを考えさせてくれる一冊だと思っています。
この本では様々なアスリートやアーティストのみなさんの物語が書かれています。オリンピックでの名場面であったりヒーローとなった選手の引退であったり。
自分がいる世界と違う遠い世界での物語であっても、丁寧な言葉と表現で物語がイメージしやすくなっています。
1つの物語で4ページとなっているので少しずつでも読みやすいです。
そしてそれらの物語の背景から、読むみなさんそれぞれに感じることがあるかと思います。たくさんの物語があるので本を読むときそれぞれに、物語に感じることや読み返したくなる物語が変わるかと思います。
私自身何度も読みました。これまでに体験してきたことの中で未だ引っかかっていることがあったとしても、それがこれから先につながるかもしれない。ある程度の現実を知ってしまっている今はもう幼い頃のように無邪気に夢を見ることはないかもしれないけれど、この本がこの先どんなことがあってもまだこの先に続いていると思い出させてくれるきっかけになるような気がしています。
大分大学大学院 楊井 希未