学生・院生からのおすすめ本

皆さんは、AIと聞くと、どんなことを思い浮かべるだろうか。「よくわからないけどすごいやつ」、「最近のトレンド」、「人間の仕事を奪うやつ」などいろいろなことを思い浮かべるだろう。しかし、AIを正しく理解している人はどのくらいいるのだろうか。

私が、この本を読んだきっかけは、研究室の先輩の「この本面白いよ」という一言だった。この本の存在自体は知っていたが、「どうせ、ニュースやネットに書いていることと同じだろ」と思ってなかなか読む気になれなかった。しかし、その先輩の一言で、試しに読んでみることにした。読んでみると、自分が持っていたAIに関する常識が覆ったと同時に、これからAIとどう向き合っていくべきか考えるきっかけになった。

この本の作者は、東ロボくんというAIを開発し、東大の合格を目指していた。しかし、東大への合格はできなかった。ところが、MARCHクラスには余裕で合格している。同時に全国の学生を調査したデータでは、学生の読解力が低下しているとの結果が出ているという。このままでは、AIに大量の仕事が奪われてしまうと筆者は言う。

もちろん技術の進歩により、この本の情報が古くなってしまうことはあるだろう。しかし、学生の読解力が落ちているという事実がある。では、私たちはこれからどのようにAIと向き合っていくべきだろう。その答えは、ぜひこの本を読んで自分なりに導いて欲しい。

北見工業大学 中嶋　岳彬