学生・院生からのおすすめ本

2024.3.12 更新

『ICT活用の理論と実践』著:稲垣忠/佐藤和紀=編著 出版社:北大路書房

愛媛大学
林 海翔

表紙

『ICT活用の理論と実践』
著:稲垣忠/佐藤和紀=編著
出版社:北大路書房

ISBN
9784762831805

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教員になる方にはぜひ読んでいただきたい1冊です。GIGAスクール構想の実現に向けて、学校現場では、令和時代のスタンダードとしての学校ICT環境を整備し、全ての子ども1人1人に最もふさわしい教育を目指しています。教育実習校などでアナログから機能を変えずにただテクノロジで道具を置き換えているだけになっていないでしょうか。これまでにない課題を創造するためにテクノロジを活用したいですよね。教師や学習者が、どのような意図でそれを用いるかによって、テクノロジも変わってきます。

基礎的・基本的な知識・技能を着実に獲得するために、ICTをどのように活用すればいいかは、今を生き抜いている学生なら容易に想像はできるでしょう。では、知識・技能に従来から取り組みつつも大きな普及をみていない、いわゆる思考力・判断力・表現力等といった高次な資質・能力の育成にコンピュータをどのように活用しますか。

ICTに支えられ、活かしていく時代になってくる、今、そして未来。情報通信技術を使いこなし、生きていくためには、何を知り、どのように子どもたちを育てていかなければならないか、そのような考えやヒントがたくさん書かれている書籍です。学校現場を知り、研究している研究者だからこそ、実践力もあり、専門的な知見もあります。学校現場で働くことを目指す学生にはぜひとも手に取って欲しい1冊です。

愛媛大学 林 海翔

表紙