東大生協駒場書籍部
足立店長
すっかり肌寒くなり「読書の秋」にぴったりな季節になりましたね。かの有名な吉田松陰は、「今日の読書こそ、真の学問である」という名言を残しています。本を読むことで教養を深めていきたいものです。
ところで、東大生は一体どのような本を読むのでしょうか?大学生の読書を支える大学生協では、情報集約をする場として各キャンパスに書店があります。そこで、ジャンル別に東大生に人気の本について、東大生協駒場書籍部の足立店長にインタビューしてきました!
『チャート式シリーズ大学教養微分積分』
加藤文元/数研出版
チャート式は高校生のみなさんにとってお馴染みのシリーズだと思いますが、大学生向けには昨年の秋に初めて発売されました。東大の1、2年生は文系理系を問わず数学が必要で、特に微分積分は大切な分野です。高校時代にチャート式で勉強した東大生が、大学でも数学を勉強するために馴染み深いこの本を購入したみたいですね。
『独学術』
白取春彦/ディスカヴァー・トゥエンティワン
元々ビジネスマン向けに書かれた本で、原著は2006年に発売されました。独学術という名の通り、自分が興味あることへの勉強法や、専門書など難しい本に対する読み方について紹介しています。大学入学後、高校とは異なった大学の勉強に迷った新入生から人気の本です。自分の視点を変えたいときにおすすめですよ。
『文系と理系はなぜ分かれたのか』
隠岐さや香/星海社
そもそも学問とは文系理系にはっきり分かれていたわけではありません。この本では、どのような学問の体系があって今に至ったのかを、昔の歴史から遡って分かりやすく教えてくれます。東大では、初めの2年間を文系理系の両方を学ぶ教養学部で過ごします。文系理系の垣根が低い東大生にとっては興味深い内容なのだと思います。
『かぐや様は告らせたい』
赤坂アカ/集英社
東大生からも漫画は大人気です。学問分野によって購入するものが変わる教科書と違い、漫画は誰からも人気で息抜きに読む人も多いようです。この漫画は、高校が舞台でお互い好きなのに告白できない2人が、相手に好きと言わせるために頭脳戦を繰り広げます。頭はいいのに恋愛がうまくできない、といったところに東大生は共感するのでしょうか。
『解答のない参考書』
i.school press
現役大学生へ向けたメッセージとして、12人の先輩方にインタビューした本です。東大の大学院生3人から本を作りたいという相談が私にあり、「若者が自分の人生について考えるために参考にできる本があるといい」という想いの基で一緒に作って今年の春に発売しました。東大生が編集・デザイン・販売している、他の書店では買えない特別な本ですね。
合格サプリ編集部 小川 玲未
みなさん、こんにちは。今回記事を執筆いたしました、慶應義塾大学2年の小川と申します。
今回は「東大生協の人気本5選」題して、東大生から人気の本について記事を書かせていただきました。
大学の授業で勉強する内容は、難しくてすぐには理解しづらいです。そこで新書本を読んで足りない知識を補ったりアカデミックな考え方を実践したりすることで、より深く授業内容を理解して学びを得ています。
私は幼い頃から本が大好きで、特に小説を好んでよく読んでいました。ところが、大学生になってからは、小説よりも大学の授業で学んだ分野に関する新書本を読む機会が増えました。読書は幾つになっても、新たな出会いを生むワクワクした存在なのだと感じますね。
東大生は、東京大学のカリキュラムならではの特徴が表れた本が人気のようです。文系理系に関係なく、幅広い知識が欠かせないのが面白いですね。どの大学の大学生協にも書籍コーナーはあるので、みなさんも入学後には授業の合間にふらっと立ち寄って素敵な本と出会ってみてください!
末筆ではございますが、この場をお借りして取材にご協力してくださった東大生協駒場書籍部の足立さんに感謝申し上げます。
最後に、私たちが発行するフリーペーパー「合格サプリ」では、受験に関する役立つ情報を提供しています。また、webの方でも様々な情報を発信してまいりますので、ぜひチェックしてみてください!
合格サプリWEB版 http://goukaku-suppli.com/