「部活が忙しくて勉強時間が足りない」「課題はいつもギリギリ…」「自分に合う参考書ってどう選べばいいの?」
高校生活では、勉強や進路に関する悩みや不安が尽きないものです。そこで今回は、高校生3名と、現役大学生3名による座談会を開催。難関大学に合格した先輩たちに、高校生たちの質問に答えていただきました。勉強の進め方から大学選びの決め手まで、受験~大学生活の役立つヒントが満載です。
司会:
本日はお集まりいただきありがとうございます。まず、大学生の皆さんから自己紹介をお願いします。
吉野佑海さん
東京大学農学部3年
吉野佑海さん(以下、吉野さん):
東京大学3年の吉野佑海です。高校時代は合唱部に所属していました。それほど厳しい部活ではなかったので、楽しみながら勉強もほどよく両立させていたかなと思います。よろしくお願いします。
小栗実紗さん
慶應義塾大学法学部4年
小栗実紗さん(以下、小栗さん):
慶應義塾大学4年の小栗実紗です。高校では演劇部、奇術部を兼部していました。私は内部進学だったので、主に学校の授業の復習と、定期的に行われる実力テストに向けた勉強が中心でした。よろしくお願いします。
橋本真旺さん
早稲田大学商学部2年
橋本真旺さん(以下、橋本さん):
早稲田大学2年の橋本真旺です。高校時代は駅伝部に所属していて、部活がかなり忙しかったので、日常的な勉強はあまりできていませんでした。定期試験の前に集中的に勉強するスタイルでしたね。よろしくお願いします。
司会:
高校生の皆さんも自己紹介をお願いします。
鎌田穂花さん
東京都立国分寺高等学校1年
鎌田穂花さん(以下、鎌田さん):
国分寺高校1年の鎌田穂花です。水泳部に所属していて、最近は音楽を聴くことにはまっています。よろしくお願いします。
髙野万葉さん
東京都立国分寺高等学校2年
髙野万葉さん(以下、髙野さん):
国分寺高校2年の髙野万葉です。バドミントン部に所属しています。私も趣味は音楽を聴くことと、歌うことです。よろしくお願いします。
榎本百花さん
東京都立国分寺高等学校2年
榎本百花さん(以下、榎本さん):
国分寺高校2年の榎本百花です。ダンス部に所属していて、週5日くらい活動しています。趣味は劇団四季の舞台を観に行くことです。よろしくお願いします。
司会:
大学生の皆さんに高校時代の勉強法について伺います。予習・復習や定期テスト対策など、どのように取り組んでいましたか。
吉野さん:
私は学年ごとにやり方が異なりましたが、一貫して「量より質」を重視して、いかに効率的に勉強するかを考えていました。高校1年のときはコロナ禍で時間があったので、毎日2時間ほどの勉強を習慣化して、復習や試験対策をメインに行っていました。高校2年で一度中だるみしてしまったので、高校3年では大変な状況になりましたが、それでも長時間の勉強は得意ではなかったので、常に「これが合格に繋がるか」を意識していました。例えば、問題を解くときも、解法の方針が立った時点で答えを見て確認するなど、短縮できる部分は効率化していましたね。
小栗さん:
私は高校1年で失敗した経験から、高校2年で勉強法を変えました。高校1年の頃はテスト前に詰め込むスタイルだったのですが、数学などで基礎が身についていないことに気づいたんです。そこから「反復」を重視するようになりました。たくさんの参考書に手を出すのではなく、学校で配られたものや自分で決めた一冊を丁寧に繰り返すことを意識しました。それと、同じ場所で勉強するのが苦手だったので、塾の自習室や学校の教室、図書室と、曜日ごとに行く場所を決め、環境を変えながら勉強を習慣化していました。
橋本さん:
僕の場合はあまり参考にならないかもしれませんが、高校1・2年の頃は部活中心で、テスト前日にしか勉強しないことも多かったです。それでも点数が取れてしまっていたので…。ただ、高校3年になって英語の成績が大学の推薦基準に満たないという問題が出てきて、そのとき自主的に参考書を使って、単語や文法を定着させる勉強をしました。