「高校生×大学生座談会」(2025年開催)
勉強と部活と、高校生活で大切にしたいこと

おすすめの参考書と「自分に合う一冊」の選び方

鎌田さん:
皆さんは、参考書をどのように選んでいましたか。

吉野さん:
学校の先生に聞いたり、自分で調べたいくつかの候補の中から、実際に本屋さんで見て「これをやったら成長できそう」と思えるものを選んでいました。

【東京大学・吉野さんのおすすめ参考書】

日本史

『時代と流れで覚える!日本史用語』(文英堂)

世界史

『時代と流れで覚える!世界史用語』(文英堂)

世界史

『各国別世界史ノート』
(山川出版社)

国 語

『読んで見て聞いて覚える 重要古文単語315』(桐原書店)

国 語

『基礎から解釈へ 漢文必携』
(桐原書店)

英 語

『鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁』
(KADOKAWA)

数 学

『フォーカスゴールド』(啓林館)

小栗さん:
私も先生におすすめされたものの中から、最終的には本屋さんで選びました。私はカラフルなものやイラストが多いほうがやる気が出るタイプだったので、雰囲気も重視していましたね。無理に高いレベルのものは選ばず、少しレベルを下げてでも「ちゃんと理解できた」という自信を持って進められるものを選ぶようにしていました。

【慶應義塾大学・小栗さんのおすすめ参考書】

日本史

『山川一問一答 日本史』
(山川出版社)

世界史

『山川一問一答 世界史』
(山川出版社)

漢 文

『漢文ヤマのヤマ』(学研プラス)

古 文

『マドンナ古文単語230』
(学研プラス)

数 学

『サクシード』(数研出版)

英 語

『基礎からの新々総合英語』
(数研出版)

英 語

『大学受験のための 英文熟考』
(旺文社)

英 語

『やっておきたい英語長文700』(河合出版)

橋本さん:
僕はYouTubeの「参考書ルート」のような動画を参考にしました。多くの人が「良い」と言っている参考書は、やはり良いものが多いので、ミーハー的な発想で選ぶのも一つの手だと思います。

【早稲田大学・橋本さんのおすすめ参考書】

英 語

『システム英単語』
(駿台文庫)

英 語

『速読英熟語』(Z会)

英 語

『Scramble』(旺文社)

英 語

『TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ』(朝日新聞出版)

部活と勉強の両立

鎌田さん:
私は水泳部に所属していて週5日で活動があり、拘束時間が長くて、なかなか勉強時間が確保できません。こういう状況のとき、課題などはどう進めたらいいでしょうか。

吉野さん:
私は勉強時間を極力少なくしたかったので、常に「どうすれば最短で終わらせられるか」というゴールを意識していました。問題を解くときはストップウォッチを置いて時間を計ったり、「何分で解く」と意識するだけで、スピードはかなり上がります。課題に対して完璧を求めすぎないことも大切です。「今の自分にとって、この課題にどこまでこだわる意味があるのか」を考えて、力の入れ具合を調整するのも良いと思います。

小栗さん:
忙しいときに一番問題なのは、勉強時間が取れないことへの「焦り」や、周りと比べて落ち込んでしまうことでした。私はその焦りを防ぐために、「隙間時間」を活用していました。電車の中やエレベーターを待っている数秒でも単語帳を見ることで、「自分は毎日ちゃんと勉強に触れている」という自信を持つようにしていました。

橋本さん:
僕は、部活や学校行事を優先していいと思っています。将来的な思い出として残るのは、そちらのほうだと思うので。ですから、課題は最小限の労力でこなすべきだと考えています。例えば、翻訳ツールやAIを上手く使うのも一つの手です。その上で、まずは志望大学の合格レベルと自分の現状とのギャップを正確に把握し、やるべきことをリストアップして最短ルートで取り組むのが効率的だと思います。

司会:
大学生の皆さんは、高校時代の通学時間はどのように活用していましたか。

吉野さん:
その時々で使い分けていました。ドラマを観るなど、学校に行くモチベーションを上げるための時間にしていましたが、テスト前は勉強時間に切り替えることもありました。

小栗さん:
頭がスッキリしている朝の登校中は勉強、疲れている下校中は息抜き、と使い分けていました。勉強するときも「20個の単語を一度に覚える」のではなく、「毎日1回は必ず目を通す」というように、何回も繰り返すことを意識していました。

橋本さん:
テスト前以外はほとんど勉強していませんでした。陸上競技の理論に関する本を読んだり、練習メニューを組み立てたりと、部活に関するインプットの時間にしていました。


全国の新入生応援サイトを見つける