髙野さん:
皆さんは、学校の課題を提出日のどのくらい前に終わらせていましたか。私はいつもギリギリになってしまいます…。
吉野さん:
恥ずかしながら、私も大学生になった今でも全部ギリギリです。性格だと諦めて、直前にならないとできない自分を受け入れています(笑)
小栗さん:
私は前日までには終わらせるタイプでした。締め切りに追われるのが怖い、という性格的なものだと思います。余裕をもって提出するために、「いつまでに終わらせるか」だけでなく「いつから手をつけるか」を決めておくと、先延ばしにしにくくなるかもしれません。
橋本さん:
僕は「出された瞬間に終わらせる」と決めていました。理由は単純で、後回しにすると絶対に忘れるからです。最速で一度終わらせておけば、後から修正する時間もできますからね。
司会:
皆さんが今の大学を選んだ基準や決め手を教えてください。
吉野さん:
正直に言うと、最初は「偏差値」で選びました。「かっこいいな」という憧れと、自分の成績で手が届かない範囲ではなかったのがきっかけです。最終的な決め手になったのは、東京大学の「進学選択制度」です。入学時点では学部が厳密に決まっていなくて、大学で学びながら自分の本当にやりたいことを見つけられる点に魅力を感じました。
小栗さん:
私はまず付属校を選びました。「受験勉強をしながら大学や学部を調べて、自分のやりたいことと照らし合わせる」という作業が自分の性格上向いていないと思ったからで、じっくり自分の進路を考えられたのは良かったです。その中で法学部を選んだのは、やりたいことが明確でなかった分、社会を広く見る視野を養いたいと考えたからです。
橋本さん:
僕は中学から内部進学です。学部を選ぶ際は、高校時代からビジネス書をよく読んでいたこともあり、将来的に新規事業を立ち上げられる人材になりたいと考え、商学部を選びました。
司会:
今振り返って、「高校時代にこれをやっておけば良かった」と後悔していることはありますか。
吉野さん:
勉強面での後悔はあまりありませんが、一番思うのは「もっと高校生活を楽しめばよかった」ということです。もちろん楽しんではいたのですが、大学生になって電車で高校生を見かけると、本当に輝いて見えて「もっとキラキラした高校生活を送りたかったな」なんて思ったりします(笑)
小栗さん:
コロナ禍で時間がたくさんあったにもかかわらず、「何かに没頭する」ということがなかったのが後悔です。皆さんのように部活に打ち込めるものがあるのは、それ自体がすごく素敵なことで。勉強時間が取れなくて焦ることもあると思いますが、何かに夢中になれたという経験は、ぜひ胸を張ってほしいです。
橋本さん:
後悔は特にないですね。やって良かったと思うのは部活に打ち込んだことです。勉強でも部活でも何でもいいのですが、何か一つでも「やり遂げた」という経験があれば、それが自信となって大学や社会人になってからも「できるはずだ」という自己効力感に繋がると思います。
司会:
最後に、この記事を読んでいる全国の高校生に向けて、メッセージをお願いします。
吉野さん:
二度と戻れない高校生活を悔いのないように楽しんでほしいです。そして受験勉強では、他人と比べて落ち込むこともあると思いますが、そんなときでも自分を褒めながら、無理のないペースで続けていくことが大切です。世の中には色々な勉強法がありますが、何が正解かは人それぞれ。ぜひ自分なりのやり方を見つけて、自分を大切にしながら頑張ってください。
小栗さん:
大学は、本当に楽しい場所です。高校とはまた違う、多様な価値観を持つ人たちと出会い、自分の興味があることに自由に打ち込める環境があります。受験期は、先生や友達など、周りの人から色々なことを言われると思いますが、そのアドバイスをすべて受け入れる必要はありません。無理に背負いすぎず、最後は自分が決めた道を信じて進んでいってほしいです。
橋本さん:
皆さんには「目標は必ず達成できる」と信じてほしいです。志望校合格という目標に対して、現状の自分とのギャップを正確に把握し、やるべきことをリストアップして淡々とこなしていけば、どんなに高い目標でも到達できます。また、現状の延長線上に未来はないと思って、ぜひ色々なことに挑戦してください。
司会:
本日は、これにて終了したいと思います。
ご参加いただきましてありがとうございました。
2025年8月19日リモート取材にて開催