こたけ正義感 氏 インタビュー
お笑い芸人として活動されており、弁護士でもある、こたけ正義感さん。
「正義とお笑い」の融合を目指したネタや、YouTubeでのリーガルチェックなど、弁護士ならではの着眼点やトークで、独特なお笑いの世界を展開されています。
華麗な経歴の、その時々で転機のきっかけとなった言葉、いま振り返って大学生の皆さんに伝えられることなど、一先輩としてお話しいただきました。

全国大学生協連 全国学生委員会
委員長 加藤 有希(司会/進行)
インタビュアー

全国大学生協連 全国学生委員会
寺山 有美
インタビュアー

全国大学生協連 全国学生委員会
松井 貴哉
インタビュアー
はじめに
香川大学での学生生活
立命館大学法科大学院でのロースクール生活
弁護士がお笑い芸人を目指す
学びにおける新しいコンテンツへの向き合い方
大学生の皆さんへメッセージ
(以下、敬称を省略させていただきます)
はじめに
自己紹介とこのインタビューの趣旨
加藤- 本日はお忙しいところお時間をいただき、ありがとうございます。
私たちの自己紹介と、このインタビューの趣旨に関して、お話させていただきます。
まず私、加藤有希と申します。全国大学生協連の学生委員会で委員長を務めておりまして、こたけさんが出演されたABCのお笑いグランプリやR-1グランプリを拝見していたので、ぜひにと、インタビューのお願いをさせていただきました。
こたけ- ありがとうございます。関西ご出身ですか。
加藤- 私は、大学は広島ですが出身が愛媛なので、少しだけご縁がある感じです。
寺山- 同じく、全国学生委員会の寺山有美と申します。
この春に青森県の弘前大学を卒業いたしました。
全国学生委員会では、消費者分野を担当して、消費者教育や消費者被害防止などを大学生に推進しています。本日はよろしくお願いいたします。
松井- 全国学生委員会の松井と申します。
僕も今年の春に東京学芸大学を卒業しました。
今は全国学生委員として、東京ブロックという関東甲信越にある大学生協や大学生の活動の支援などを行っています。どうぞよろしくお願いします。
加藤- 私たちが所属する全国学生委員会について、少しだけ説明をさせていただきます。
こたけさんは香川大学のご出身ということで、大学生協があったかと思いますが、学生委員会というのは、大学生がより充実した大学生活を送れるように友達作りの企画や、自転車点検の取り組みなど、さまざまな活動をしている大学生協の中の組織で、例えば香川大学ですと「空海」と書いて「ソラミ」と読むショップがありますが、店舗の中でPOPを作って抽選企画をしたり、販売したお弁当の容器回収をしてリサイクルをする取り組みなど社会に目を向けた活動も行っています。
今回の参加者は全員既卒ですが、全国学生委員会は学生委員会の上級生が集まって、各地の学生委員や大学生協がより頑張れるような支援や、つながりを作るセミナーや講習会などを行っています。
2023年の秋に大学生協連が実施した「学生生活実態調査」では、※1全体の約90%程度の学生が「大学生活は充実している」と回答していました。コロナ禍以前の大学生活が戻ってきている現状が、すごく如実に表れていたのですが、人とリアルに関わりあうことが多くなった結果、※2例えばブラックバイトや、研究室でのアカデミックハラスメント、モラルハラスメントや、カルト団体への勧誘など、さまざまなリスクが顕在化していて、学生の健康で安全な生活や、学業継続に対する危険性が高まりつつあることが分析されています。更に物価の高騰を実感する中で、奨学金返済などの観点から将来に不安を感じる大学生が増加している傾向にあると思っています。
こたけさんはメディア出演や、ご自身のYouTubeなどでのリーガルチェックなど、法律の観点からも楽しく見ることができるようなお笑いのコンテンツなどを作っておられる姿が印象的で、近年デジタルタトゥーや、著作権、商標問題など、SNS上で気づかないうちに法律違反をしてしまうなどの事例も多く見られて、大学生がそこから自分の進路のことで躓いたりすることなく、快適な生活を送れるよう、大学生に一先輩としてアドバイスをいただきたいと思っています。
こたけ- はい、こたけ正義感といいます。
芸人と現役で弁護士をしていまして、3年ぐらい弁護士をしてから養成所に入ったので、芸歴が8年目で弁護士は11年目になります。
※1 学生生活の充実度と大学生活の重点
※2(1)日常生活の中で悩んでいることや気にかかっていること
※2(2)大学入学後のトラブル遭遇
香川大学での学生生活
弁護士を目指して勉学に励む日々
加藤- こたけさんの大学時代はどういう学生生活でしたか。大学での過ごし方や研究、勉強についてなど、お聞かせください。
こたけ- 僕は香川大学出身で、四国の大学で国立ということもあり、そんなに派手な遊びをしていた記憶はあまりなくて、法学部でもあったので入学当初から弁護士になろうと思っていました。でも実際に入学してみると、司法試験を目指している人がほとんどいなかったので、司法試験予備校に通うなど、一人で勉強している時間が多かったですね。勉強の合間には、バスケットボールのサークルに入っていたので、行ったりはしていましたが、ただただ勉強していたことの方が多かったですかね。
加藤- 僕は愛媛県出身なので、香川大学に進学した友達が結構いましたが、確かに香川大学は経済系が花形だと先生から言われていたイメージがあります。
こたけ- そうですね、法学部とかは特に大人しい人が多かったかもしれない。
加藤- ちなみに、大学1年生の頃から弁護士になると考えていたとのことですが、その理由は何かあったのでしょうか。
こたけ- 弁護士を志したことについては、本当に大した理由はなくて。中学生くらいの時から、僕自身に協調性がないので、サラリーマンにはきっと向いていないだろうと思っていて、なにか自分の力だけでできそうな仕事というので、最初に思いついたのが弁護士でした。ドラマとかを見てかっこいいなって、本当に漠然と、そういう気持ちだけで弁護士を志したというのもあります。
あとは、大学生活は4年間あるので、なにか一つ成し遂げたいみたいな気持ちがありましたね。高校生の時は部活以外であまり何かを成し遂げたということもなくて、受験もそんなに一生懸命できたわけでもなかったので、司法試験の勉強を頑張って4年すれば、それなりに受かるだろうみたいに思っていました。
それと、法学部の最初の授業の時に民法の先生が「法律の勉強はみんな大学生から始まるので、今の時点ではあなたたちも東大生と一緒なんですよ」みたいな話をされて、確かにそうだなと思って。僕はそういう言葉に簡単に影響されてしまうので、その通りだなと思って勉強を始めました。
ミールホルダー
加藤- 在学当時は大学生協の購買や食堂などを利用されていましたか。
こたけ- はい、食堂をよく使っていました。ミールカードって今もあるかどうかわからないですけど・・・。
加藤- はい、あります。
こたけ- ありますか!ミールカード。僕は持っていたので、基本、大学生協の食堂でご飯を食べていました。それさえあればね、食事だけはすることができると思って。
加藤- 僕も使っていましたが、1食から2食くらいは大体保障されますよね。ありがとうございます。
立命館大学法科大学院でのロースクール生活
勉強のみの2年間
寺山- 大学卒業後の大学院時代のご苦労などがあれば、教えてください。
こたけ- 大学院は、いわゆるロースクールである法科大学院に進学したので、研究というより司法試験に向けて勉強するようなところだったんですよ。進学したのが立命館大学の法科大学院で、実家から自転車で5分くらいのところにあったので、2年間本当に勉強以外なにもしていないですね。特にその2年間は、朝起きて勉強して、ご飯を食べて学校に行って勉強して、帰ってご飯を食べて勉強して、寝る、みたいな生活をひたすらしていました。本当に、もぐらの気分ですね、当時は。外出したら眩しすぎて目を開けられないみたいな。友達もあまりいない、そういう2年間でした。
寺山- 私の後輩も、今ロースクールを目指している段階なのですが、目指すにあたって苦労されたことがありましたか。
こたけ- ロースクールは2年コースである「既修コース」と3年コースである「未修コース」があって、法律をある程度勉強してきた人は2年で卒業する「既修コース」に行き、基本「未修コース」は法律を勉強してきていないという前提で入るところで、当時はロースクールができたばかりなので既修コースがやはりレベルが高くて、競争率も高いみたいな感じだったんですよ。
香川大学から先輩を含め、ロースクールに進学する人も毎年数名はいたんですが、法学部出身でも未修コースに行って、3年勉強をするみたいな人ばかりでした。だから僕が当たり前に既修コースを受けるスタンスでいたら、「君は香川大学生なのに、無理なのではないか」みたいなことを普通に言われました。当時の僕は、司法試験の合格を目指していたので、既修コースも受からなければ、弁護士になることを諦めるという気持ちでした。
とにかく、当時は情報がなさすぎましたね。だから東京などの都市部の大学生だったら、同じような状況にあっても既修コースに2年行ってと、当たり前のように情報を共有していたと思うんですけど、香川大学に当時そういう人が全然いなかったので、情報がない中でもがいていたみたいなところがあって、結構苦労しましたね。
今だからわかること
寺山- そのような中で、勉強する際に工夫されたことなどはあったのでしょうか。
こたけ- 予備校で教わったことをただやっていたのですが、やはり相当効率は悪かったと思うし、大学生の時は全く工夫できていなかった気がしますね。
寺山- 今だったら、ここは上手くできるのにということはありますか。
こたけ- それはもちろんありますね。そもそも法律の勉強ってこうすべきだと分かったのが、ロースクールの卒業間際くらいだったので。それまでは、大学での4年間+ロースクールでの2年間の勉強をしていても、何をやっているかわからないまま、ただただ知識を詰め込むみたいな状態でした。卒業間際でようやく構造を理解して、司法試験に挑むところに到達したので、どういう仕組みで法律が動くのかということを最初の頃に理解していれば、もう少し勉強は楽だっただろうなと思いますね。
要は、覚えるべきことを荷物とするならば、棚もなく整理されていない部屋に、それをただ投げ込んでいる状態だったんですけど、最初にスペースをきちんと整理し、準備した上で仕分けしながら勉強すれば、もっと効率的だったと思います。
松井- 学生時代の勉学や学びの経験、または学生生活全般の経験が、今のお仕事に生かされているという気づきとか実感がありましたら教えてください。
こたけ- 弁護士の場合は、学びがそのまま仕事になっていますね。知識ありきの仕事ではあるので、応用的に使うというより、仕事で使うための知識を詰め込んでいたので、それがそのまま役には立っています。もう本当に、実務で使うための知識を学んでいた感じですね。
弁護士がお笑い芸人を目指す
養成所に入所するきっかけ
寺山- 司法試験に合格されて、弁護士として働かれるなかで、お笑い芸人としても活動することを決意された理由やきっかけは何だったのでしょうか。
こたけ- 弁護士になって、もちろん子供の頃からの夢が叶い、すごく充実はしていたんですけど、ストレスの多い仕事で結構辛かったですよ。特に最初の2、3年は、夜も遅くまで働きますし、終電で帰れたり帰れなかったりみたいな生活で、もちろんわからないことばかりですし、仕事の内容的にもストレスフルなんですよ、やっぱり。多くは犯罪に関することとか、基本的に人のトラブルに関することなので、しんどいなと思って、何か他にもやりたいなとずっと思ってはいたんです。
僕は子供の時からお笑いがすごく好きで、でも好きすぎて自分がやりたいことから除外していたというか、芸人さんのことをリスペクトしすぎて、自分がそこに混ざっていいわけがないと、芸人というのは天才たちが集まってやっていることだという感覚でいました。
でも今の奥さんと話している時に、僕がいつもお笑いの話ばかりするので、「そんなに好きなら、1回なにかやってみれば」みたいなことをふっと言われて、なるほどな、と思って。それでその場で養成所をインターネットで検索したら、今の事務所の養成所に「社会人コース」というのがあって、そのコースは週1回、土日どちらかに通えば、所属できるかどうかは別として1年後に卒業できますとあって、ぴったりだと思って。当時、ブレイクし始めた厚切りジェイソンさんもテレビで「社会人コースがあったので、会社員として働きながら通いました」みたいなことを話されていて、すべてが噛み合って、これはもう行くしかないという気持ちになり、通うことにしました。
弁護士でもあり、お笑い芸人でもあること
寺山- 弁護士として働きながらお笑い芸人になることで、両立する上での苦労されたエピソードなどはありますか。
こたけ- まず弁護士事務所を辞めました。もともと弁護士が何人もいる事務所にいたんですけど、本格的に芸人をやるぞと思った時に、当時勤務していた事務所を辞めて、いわゆる自分だけの事務所に独立しました。まあ結構大変でしたね。
寺山- 法律をお笑いに組み込まれていますが、そこに着目した背景やきっかけなどはあったのでしょうか。
こたけ- 最初の3年間くらいはコンビで漫才をやっていて、いわゆる普通のネタも作ったりはしたんですけど、無名の頃はお客さんがそもそも興味を持っていないところからのスタートなので、何かフックがないとネタを見てもらえないことが多くて。わかりやすいキャラクターがあった方が話を聞いてもらえるので「弁護士です」と言ってからネタを始めることが増えて、それが職業を名乗り始めたきっかけですね。
解散してピンになってからも法律関係のネタをやりますが、法律も数ある中の一つだったという感じではあって。法律そのものが本当に面白いと思ってやっているというよりは、やはりみんなが「interesting」だと思う、「funny」というよりも先にまず「interesting」で興味を持って集中してもらえる入り口づくりのために使っているということが、正直なところ多いですかね。
寺山- 確かに私が動画を拝見する上でも、興味を持って話の内容にフォーカスするきっかけになりました。ちなみに、芸名に「正義感」とありますが、これは弁護士や法律が関係していますか。
こたけ- 最初3年間くらい漫才をやっている時は、本名で出演していました。芸名をつけるきっかけは、所属事務所がいわゆるお笑い事務所というよりタレント事務所なので、明らかにお笑い芸人とわかるように芸名をつけました。
なぜ「正義感」にしたかは、あまり覚えてないですね。本当にゴロで、弁護士というキャラクターもあるし、ちょうどいいと思い決めました。
加藤- 奥様のご職業も弁護士ですが、同業の方が身近におられるなかで、ご自身も弁護士にだけの生活に戻ろうかと思われることはないですか。
こたけ- いまのところ全然思っていないですね。そもそも妻は弁護士と言っても、企業で働いたり、海外に行ったりしていて、オーソドックスな弁護士ではないので。
お互いにいろいろと変なことをしたいタイプというか、あまのじゃくなのかもしれないですね、逆に言うと。子供の時からそうですが、既定路線が見えた時点で逸れたくなるという癖があるのかもしれないです。逆張りですね、香川大生が司法試験を受けないから受けるとか、みんな「未修コース」に行くから「既修コース」に行くとか、そういう発想はあります。
学びにおける新しいコンテンツへの向き合い方
大学での利用について
松井- 今の大学生の学びの大きな話題として、生成系AI、チャットGPTなどがあります。学生がそういう新しいコンテンツを利用することに対して、大学や教職員側の対応が追いついていないという問題が日本の大学では起きています。こういった問題に対して、大学生や大学、教職員の皆さんがどのような意識や行動をとるべきか、見解をお聞きしたいと思います。
こたけ- そういう、生成系AIとかを使ってレポートを書いたりすることへの見解ですか。見解で言うと、大学生ってそういう集まりですよね。
正直、僕らの時代から友達のレポートをコピペして出す学生なんて山ほどいて、著作権的な問題とかは一旦置くとして、学生側から見た時に、勉強に対するモチベーションがない人間がたぶん九割九分じゃないですか。だからそれは技術が進歩するだけで、人間がやっていることはおそらく実質的に何も変わっていない気がして、新しい技術が出たから特別に何か新しい対策が必要とかは、基本的にはないんじゃないかな。先生側がね、どこまで厳密にそういうのをあぶり出してやるかというのは、先生方の考え方にもよるんでしょうけれど。基本的に勉強って、言われなくてもしたい人はするし、勉強をさせるということは無理だろうと思います。
弁護士業務での現状
加藤- 弁護士としてのこたけさんに質問なのですが、弁護士の方が資料作成にAIを利用するということは、法律の範囲内においても可能なのでしょうか。
こたけ- そのAIのサービスは実際に弁護士業務の中にも出てきていて、例えば契約書作成とか定型文の組み合わせで書類を作成する際にAIを活用するようなサービスは出てきています。あとは契約書のチェックなどで、ある程度の問題の有無をAIの判断によってあぶり出してくれるみたいなサービスも実際にあるので、今後は更に出てくるのではないですかね。それらはAIでも可能なこととされています。
加藤- 僕自身、AIが世に出始めた頃に卒業論文を書いていましたが、さすがに卒論をAIに書いてもらうことはダメだと思っていたので、テーマに対しての問いや、参考文献を出してもらう程度に使っていました。学生もそういう使い方の延長であれば、問題はないのかなと思います。
こたけ- 新しい技術が出てきたら、それが普通になっていくように、AIで本当にいいレポートが書けるなら、もう誰が止めようと自然とそうなっていくので、権利のことなどはみんなで学びながら、自然とリテラシーも上がっていくのではないでしょうか。
昔は著作権の侵害などを気にする人は少なかったですが、順守する動きが出てきて社会全体の意識が変わってきたように、AIに関してもみんなが当たり前に使うようになって、気をつけるべきところが社会全体でうっすら共有されていく、そういうことが、社会が便利になっていくことだと思うので、今までと同じようにやっていれば、そんなに心配しなくていいのではないかと思いますね。
加藤- そういう法律が元からあるわけではなくて、文化的な発展の流れから法律が生まれていく、というようなことでしょうか。
こたけ- 法律も基本、後追いで作っていくものなので。新しい技術に対してなどは、特にそうですね。
大学生の皆さんへメッセージ
後悔のないように楽しんで
松井- これから大学で学ぶ学生に対して、自分の学部や学術への向き合い方など、こたけさんのお考えがあれば教えてください。
こたけ- 学びか、難しいですね。
僕は4歳の息子がいますが、とにかく強制的に学ばせるのは本当に難しいというか、もう無理だと感じています。みなさんももちろんそうだと思いますけど、本当に自分の欲求からくる学びじゃないと、やらされる勉強は身にならないじゃないですか。それは別に学校の勉強だけじゃなくて、自分の好きなことは自然と貪欲に学びますよね。だから僕が今ここで大学生に何かアドバイスをしても、おそらく何の意味もないと思っていて。
とにかく学びたい人は人から止められても学ぶし、やりたくない人は首根っこ押さえつけられても学ばないので。後悔のないように楽しんでくださいというぐらいです。
学生時代の自分にいま言えること
加藤- すごく真面目な意見がズバッと出てくると思っていたんですけど、経験してきたからこそのご意見だと思いました。
今までの質問と少し被ってしまうところもあるかもしれませんが、二足の草鞋を履いて活動されているこたけさんに、この記事の読者のほとんどが大学生になりますが、最後にメッセージをお願いします。
こたけ- では、学生時代の僕に向かって言うとすれば、まず何か本当にやりたいことに関しては、続けていれば大体それなりの形にはなるということ。あとは、大学生の段階でいくら未来予想をして人生計画を立てても、絶対にその通りにはならないということ。
将来について考えるのはすごくいいことですけど、楽観的に考えてもいいのではないかと思いますね。大学生の時には就職活動とかでみんな悩みますけど、5年くらい経つと転職していたり、10年後には全く思ってもなかったことをやっていたり、人生は思ってもみない方向に進むし、予想外にいいことが起こったりもするものです。いま全部決めなければと、あまり思わなくてもいいのではないでしょうか。
加藤- 弁護士でありながら、お笑い芸人でもあり、さまざまな方向性にチャレンジしておられるこたけさんだからこそのメッセージだと思いました。ありがとうございました。
2024年7月31日リモートインタビューにて
PROFILE
こたけ正義感 氏
1986年京都府出身。ワタナベエンターテインメント所属。
香川大学法学部卒業後、立命館大学法科大学院を修了。愛媛県での司法修習を経て、東京弁護士会に登録。
都内の法律事務所に勤務する傍ら、ワタナベコメディスクールの社会人コースに入学。卒業後はお笑い芸人と弁護士として、それぞれの職業を絡めたリーガルネタが好評を博している。
(公式サイトより一部抜粋)
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