
加藤 稜梧さん:茨城大学生協学生委員会 (前)学生委員長 /人文社会学部 3年
永見 栞萌さん:茨城大学生協学生委員会 (前)渉外担当・新入生交流会担当 /人文社会学部 3年
矢間 裕大:全国大学生協連学生委員会 学生委員長
田中 蒼大:全国大学生協連学生委員会 副学生委員長(2020年8月1日 リモートインタビュー実施)
矢間:全国大学生協連学生委員長の矢間裕大と申します。本日はよろしくお願いします。
田中:同じく全国大学生協連副学生委員長で東京ブロックを担当しています田中蒼大と申します。
加藤:茨城大学人文社会学部3年の加藤稜梧と申します。5月まで学生委員長でした。元委員長として回答させて頂きます。よろしくお願いします。
永見:茨城大学人文社会学部3年の永見栞萌と申します。担当は渉外担当で、他大学へ自大学の良さを発信したり、他大学の良さを自大学の取り組みに活かす役割を担っていました。今回のインタビューは、新入生交流会担当としても、いろいろなお話しできればと思います。
矢間:茨城大学生協の学生委員会(以下、略称“GI”)の概要や特徴を教えて頂ければと思います。

EL班による自転車点検の様子(2019年11月)

店舗班によるハロウィン企画の様子(2019年11月)
加藤:茨城大学生協のGIは、3年生が19名、2年生が19名、新入生が14名で活動しています。3年生は、5月を区切りに、ほとんど活動に関わっていないので、1年生と2年生が主体で活動している状況です。コロナ禍で満足に活動できてない状態なのですが、普段は3班に分かれて活動しています。店舗班、EL班、広報班の3班です。店舗班は店舗の装飾とか、店舗を利用したバトル企画を行っています。EL班はリリパックの回収やキャップ回収、共済の給付ボードや自転車点検、健康フェスタなどの取り組みを通して、生活や環境を整えていく活動を行っています。広報班は毎年4回、「CO-PAL」という広報冊子を作っています。内容としては、茨城大学生協の店舗のセール情報などや学生委員会の活動の情報を掲載し、「GIがこんなにも楽しい取り組みをしているんですよ」ということを冊子などのツールを通して広める班です。茨城大GIのイチオシポイントとしては、連帯での学びの共有会1が盛んなところは挙げられます。様々な連帯の場で学んだことをしっかりと自大学生協に持ち帰るということをここ3年くらい、継続して頑張っており、学んだことを自大学の取り組みへ生かしていく意識で活動しています。
1 :参加した連帯の場での学びを自大学で共有する会のこと

広報班による機関紙『CO-PAL』の発行
矢間:いろいろな活動を多岐にわたって行っているところがすごいと思いました。今のお話をうかがって新入生が14名集まっているところがすごいと思いました。現在、学生委員を集めることに苦労している生協が多くありますが、どういう風に新入生を集めることができたのか聞かせてください。
加藤:入学後相談会を、オンラインガイダンスに合わせてTeamsを活用して実施しました。大半の新入生は、そこでGIの存在を知って入部してくれました。6月末にもオンラインで新入生交流会を実施したのですが、そこでも興味を持ってくれた人がいたみたいです。
矢間:オンラインでの接点を生かして新入部員を集められているのは、学生委員会の強みを生かしている印象を受けました。もう一つの質問は、共有会が活発という話は昨年から聞いていたのですが、連帯の場で学んだことを自大学へ持ち帰って取り組みに活かすことを、しっかりと根付かせるときに、工夫したいたことがあれば教えてほしいです。
永見:共有会の取り組みを根付かせるといったときに、意識していたこととしては、特に下級生に対して、連帯の場が楽しいと感じる情報を提供することを意識していました。1年生2年生へ、連帯の場の楽しさを伝えるときに、実際に参加して、個人的に楽しいと感じたことをアピールすることは大切なことの一つだと考えています。また、共有会を作る時に、自分の目線で茨城大学生協のGIにとって大切だと思ったことを、資料やワークからピックアップすることは意識していました。例えば、そのまま学んだことを持ち帰るのではなくて、自分たちの現状に合わせて作り変えながら、共有会を設けるように工夫しています。
矢間:セミナーで学んだことを、「自分たちのことなんだな」と、自分ごとにできるように工夫しながら作っていて、すごいと思いました。どうしても連帯の場で学んだことは自分たちとは関係ないものだなとなってしまうので、自分の大学に合わせて持ち帰ることは大切です。
矢間:今年はコロナの状況の中で大変だったと聞いています。茨城大学生協学生委員会では、すぐにTwitterの取り組みなどオンラインを中心で取り組みを行っていたのがすごいと感じています。そのような情勢に合わせた取り組みを行う際に意識していたことや大切にしていたことを教えてください。
加藤:SNSの発信は永見さんの方が詳しいと思うので、入学後相談会で意識していたことを話します。新入生とのつながることができなくなるということは、2月3月の時点で分かっていました。その状況下で、早めに方向転換して、「自分たちに何ができるのか」を早急に考える必要があると感じ、今まで作ってきたことをどう伝えられるかを考えていました。特に、新入生と上級生のつながりを作る最初のきっかけに、GIが慣れるといいと思っていました。他のサークルも、先輩が相談に乗るような企画へ動きだしていたこともあったので、自分たちが普段の新学期活動で取り組んでいる「つながり」の部分をどうにか、形を変えて取り組めないのかを考えていました。また、「茨城大学にはこういう先輩がいるんだよ」、「この学部はこのような生活をするんだよ」ってことを新入生へ伝え、まずは新入生が安心できるようにコロナ禍の活動を考えていきました。
矢間:その発想はすごく大事だと思います!今年の新入生は、特に情報が少ない状況だったと思いますが、そういったときに、「とにかく伝える」ということを頑張りたいとなった背景であったり、意識したことであったりを教えてもらえたらと思います。
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Twitterで発信した入学後相談会のチラシ
加藤:茨大のGIもTwitterをやっているのですが、昨年は上手くフォロワーを増やすことができなかったので、今年は早い時期から新入生とつながることを意識しました。フォローした後のタイムラインでは、新入生の不安のつぶやきが散見されていたので、そういう新入生の不安に対して、「GIが片っ端から答えていきたい」と思ったのがきっかけでした。しかし、なかなか行動に移せなかったです。その中で、北甲エリアで行われている「SNSの会2 」という連帯の場で、他の大学で頑張っていることを知って持ち帰ることができたことが、行動へ移すことへつながりました。ブロックで、そういう学びあいの場を作ってもらい、共有できる会を作ってもらえた、またTwitterの情報等で新入生の状況を把握できたことが大きかったと思います。
2 :東京ブロックが北甲エリアの大学生協学生委員向けに開催したオンライン交流会。正式名称は、「S(些細なことでも)N(なんでもいいから)S(相談して解決しよう)の会」。4月18日(土)・5月9日(土)に開催し、参加者全員からコロナ禍での取り組みや組織運営などについて交流する機会になった。
矢間:なるほど。まずはTwitterでつながって、そこからリアルな声を集めて、考えることができたのは素敵だと思いました。ちゃんと取り組みの対象者である新入生とつながれたことはよかったと思います。全国的にも、コロナの状況下で瞬時に対応できた大学生協は、しっかりと新入生の不安に寄り添うことができた生協が多いように感じます。SNSの取り組みに関して、永見さんがどういう意識で取り組んだのか、ぜひ詳しくお聞かせいただければと思います。


Twitterで生協紹介・スーツ提案等の動画より
永見:新入生交流会担当として話させて頂くと、SNS、特に動画配信の方では、新入生の声はまだ全然聞こえない状態で、「自分たちもこのままじゃまずい、受け身で行動していたらまずい気がする」、「自分が新入生の立場だと、情報が少なくて閉鎖的になっている空間が不安に感じる」というように、新入生は考えていると思いました。なので、成功するかどうかわからないけど、何とかしたいという精神で取り組みを頑張りました。今までにはない様々な方面からアプローチしたいという気持ちが大きくて、動画配信の方はGI全員をグループに分けて、食堂のメニュー紹介・使い方紹介、茨大生のイロハ・暮らしについて、各学部の専門的な紹介、そしてスーツ特集の班に分けて作成しました。特にスーツ特集には力をいれて、入学式前で、入学式が開催されるかわからない状況だったのですが、入学式以外の場面でもスーツは絶対に必要になると学生委員会内で話して、特集することにしました。あとは、生協の“学パス3 ”や学内の施設などについて、パワポや動画で伝える取り組みを行いました。職員とも協力して生協のHPなどにも掲載し、情報発信を継続して行うことを徹底しました。
3 :東京地区の大学生協で展開している「学食パス」のサービス。手持ちの交通系ICカードを利用したサービスで、カードに一定金額を学食専用としてチャージすると、食堂での食事のみに使うことができる。他地区で展開している「ミールカード」や「健康食事」と同様の趣旨で展開されている。
矢間:いろんな情報を交えながら発信したことが素敵ですね。個人的にはスーツの取り組みを見た時に、入学式がなくなるかもしれない状況で、それでもスーツは必要だって伝えきったことが大切だと思いました。大学生活はスーツがないと困ると思っているので、そういう先輩の声を取り組みへ反映できたことはとてもよかったと思います。これらのオンライン上での取り組みに対して、アンケートや新入生の反応の中で印象的な声はありましたか?
永見:動画配信に関しての特徴的な声を聞く機会は設けられなかったのですが、入学後相談会のアンケート結果では、茨大GI の強みであるトーク力であったり、交流の仕方であったりがすごく伝わったので、新入生のためになったのかなって思っています。
矢間:そういう声は嬉しいですね!
加藤:アンケートは入学後相談会でしか集計することができなかったのですが、その中でも「不安が解消できたか?」という質問に対し、90%以上の新入生が「解消できた」と回答してくれました。その数値を見ただけでも、やってよかったという気持ちにさせて頂きました。
矢間:90%以上の満足度は、まさに、大学生の生活と学びのスタートを支えていると言っても過言ではない… !すごい… ! 圧倒されました(笑)
>③新しいチャレンジを励ませる、後ろからみんなを支えるリーダー(学生委員長)を目指しました!