管理栄養士タニグチのひとりごと~健康と栄養のはなし~

第1話 糖質制限ダイエット①


管理栄養士 谷口輝美さん

はじめまして!こんにちは。管理栄養士のタニグチと申します。

今回から、健康と栄養のお話をさせていただくことになりました。難しいことは全然言いません。ゆるゆるとひとりごとのようにお話していきますので、どうぞハードルを下げて、見ていただけたらうれしいです。

だるい、ねむい、やる気がない、ボーっとする…

よく耳にする学生さんの声です。そういった方のほとんどが、朝食を食べていなかったり、無理な(ちょっと間違った方法の)ダイエットをしている方々です。ダイエットの方法もさまざまありますが、よく耳にするのが「糖質オフしています」。今回は、糖質制限ダイエットについてお話していきます。

最近、「糖質ゼロ」や「低糖質」の商品が増加しており、カロリーだけでなく糖質を制限するという考え方が広まっています。糖質制限ダイエットとは、ご飯やパンなどに多く含まれる糖質の摂取量を減らし、体重を減らす食事法です。

しかし、糖質制限は本来、糖尿病患者を治療するための食事法ですので、自己判断ですると以下のようなリスクを伴います。

  • 脳のエネルギー不足
    糖質を主要なエネルギー源としている脳がエネルギー不足に陥り、集中力や思考力が低下する可能性があります。
  • カロリーや塩分の摂り過ぎ
    糖質を制限することでおかずの過剰摂取が起こり、結果として全体の摂取カロリーや塩分量が高くなる可能性があります。
  • リバウンドのリスク
    糖質が減ると身体はエネルギーが不足し、筋肉の材料となるタンパク質が分解されてエネルギー源として利用されます。これにより筋肉量が減少し、基礎代謝も低下します。リバウンドのリスクが高まり、痩せにくい体質になる可能性があります。

…なんだか怖いですよね。実際、私の友達で極端に糖質制限していた子がいるのですが、明らかに頭の回転が悪くなっているように見えました。そしてあまり痩せていませんでした。

次回は、じゃあどのように糖質をセーブしたらよいのかをお話ししたいと思います。


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