受験生(高校生)保護者座談会
(2022年開催)神奈川県編
大学受験を迎える保護者の不安と悩み

大学受験では、勉強に励む受験生はもちろん、保護者も不安や悩みが尽きません。今回は、これから受験を迎えるお子さまを持つ保護者の方々にお集まりいただき、現在抱えている不安や、大学進学への想いなどをお聞きしました。

写真左より

  • 竹之内専務理事(横浜市立大学生協)
  • 神津 朋子さん(長女が横浜市立高等学校)
  • 鹿毛 梢さん(長女が神奈川県立高等学校)
  • 喜多 由紀さん(次女が横浜市立高等学校)
  • 出光 直樹さん
    (横浜市立大学 アドミッションズセンター 専門職・学務准教授)

「部活動」と「勉強」両立の難しさ

司会:まずは、自己紹介をお願いします。

喜多 由紀さん(以下、喜多さん):
喜多由紀と申します。娘が2人おり、長女は神奈川県立高等学校を昨年卒業し、現在浪人中です。次女は横浜市立高等学校に附属中学から通っています。よろしくお願いいたします。

神津 朋子さん(以下、神津さん):
神津朋子です。子どもが2人おり、長男は大学2年生。長女は喜多さんの娘さんと同じ横浜市立高等学校に通っています。よろしくお願いいたします。

鹿毛 梢さん(以下、鹿毛さん):
鹿毛梢と申します。子どもが4人おりまして、長女は神奈川県立高等学校を卒業して、現在浪人中。2番目の長男は中学3年の受験生で、神奈川県のトップ校を目指しています。3番目の次女は中学校1年生で県外の私立中学に行っています。そして一番下の娘は小学校5年生で元気に学校に通っています。4人の母親として一生懸命頑張っている日々でございます。よろしくお願いいたします。

司会:みなさんは、お子さまの部活動と勉強の両立について、どのようにお考えでしょうか。


喜多 由紀さん

喜多さん:
次女は吹奏楽部に入っていて、さらにバレーボール部のマネージャーもしています。月曜日から日曜日までどちらかの部活に出ていて、学校の後は予備校にも通っているので、かなり忙しいと思います。国公立を目指しており、5教科で受験することを考えると今の勉強時間では足りない気がするので、親としては吹奏楽かバレーボールのどちらかに絞って欲しい、という気持ちはあります。ただ、時間が空いたところでその分勉強するかといったらそうでもないと思うので、結局、限られた時間の中で集中して勉強するしかないのだと思います。難しいところではありますが、娘のやりたいことを尊重して応援していくつもりでおります。

神津さん:
娘は小さい頃からバレエをやっていて、現在はダンス部で部長をしています。踊ることが大好きなんですよね。家にいても、部活のためにパソコンで何か作ったり、音楽を編集したり、振り付けを考えたり。ずっとダンスのことを考えているように見えるので、ちゃんと勉強もして両立して欲しいと思っています。

鹿毛さん:
長女は現在浪人中ですが、高校時代はクイズ研究部に入っていました。入学当初は一生懸命やっていましたけれど、本人的に両立は厳しいということで幽霊部員状態になり、受験勉強に力を入れていました。ただ、サッカー部で頑張りながらも成績も優秀なお子さんとかの話も聞いていたので、結局両立できる、できないは本人のやる気次第だろうなと思うところです。

一番の心配は一人暮らしの「住まい探し」

司会:大学入学まで保護者として心配なこと、準備で不安なことなどあれば教えてください。

喜多さん:
娘は結構しっかりしているので、あまり心配はないですね。料理も好きですし、きちんと朝も起きられる子なので、一人暮らしをしたとしてもやっていけると思います。ただ、住まい探しは少し心配ですね。タイミングとか、どんな部屋を選べば良いのか。大学生協でもサポートしてくれるようなので、受験する大学が決まったらその大学の大学生協に問い合わせてみようと思っています。


神津 朋子さん

神津さん:
まだ志望校は決まっていませんが、娘は関東の大学を探しているみたいですね。関東であれば、おそらく通学になるのでそこまで心配はないですが、たとえ一人暮らしをしたとしても、何とかやって行けるのではないかと思います。普段は何もしないですけど、きっとインターネットで何でも調べてやっていくのではないかと。

鹿毛さん:
うちは遠方の大学を希望しているので下宿はほぼ確定ですが、不安なことは、やはり住まい探しですね。食事付き、学生専用、女性専用…と、種類もいろいろあるので、合格時にはもう埋まってしまっているかもしれないから、ある程度目星をつけておいたほうがいいのか、いつから、どのように住まいの準備を始めるのがベストなのか、1カ月の生活費はいくら必要なのかなども気になるところです。娘はだいぶずぼらなので、ちゃんと一人で暮らしていけるのかも心配ですね。

司会:一人暮らしをさせるとしたら、一番ご心配なことはどのようなことでしょうか。

喜多さん:
上の娘が地方の大学を受けることになった時、慌ててインターネットで不動産を探した経験があります。Googleマップなどで周辺の写真や地図は確認できても、そこが安全な場所なのか、治安はどうなのか、学生が多いのかといった情報まではまったくわからないですよね。実際に不動産屋に足を運んでいろいろ聞きに行こうと、予約を入れたりもしました。結局、そこにはいかなかったのですが、やはり一番心配なのは住む場所の治安ですね。

神津さん:
女の子なので、やはり治安は気になるところですね。セキュリティもしっかりした住宅でないと、安心できないです。


鹿毛 梢さん

鹿毛さん:
成人の年齢が18歳に引き下がったことで、自分の判断で契約などができてしまうのは心配事の一つです。あとは異性関係ですね。どちらも本人の問題ではあるのですが、初めて親元から離れて暮らす中で、一人で怖い思いをして欲しくありませんから。

子どもの意思を尊重して夢を応援したい

司会:大学の情報はどのように入手していますか。

喜多さん:
大学のホームページが中心ですね。あとは、子どもがいろいろな大学のまとめサイトをよく見ているので、そこから得た情報をよく聞きます。

神津さん:
私も大学のホームページが中心。あとは娘がオープンキャンパスに行ったときに、体験したことや情報収集してきたことを間接的に聞いている感じですね。

鹿毛さん:
私は、大学生協のLINEに友達登録して情報収集しています。特に大阪大学や京都大学など関西の大学は生協のLINEが盛んで、いろいろな情報が手に入るので、通知が届いたら必ずチェックするようにしています。あとはインターネットですね。例えば「何々大 住まい」とかで検索して、よさそうなサイトがあれば閲覧します。

司会:お子さまが選んだ大学に対して、親が期待すること、どのような期待を込めて大学に行かせたいかを教えてください。

喜多さん:
娘はなりたい職業があって、そのために国公立を目指しています。私立でその資格が取れる学校もあるので、親としてはそこに推薦で入れたらと思っていますが、本人は国公立に挑戦したいということでそこは本人の意思を尊重して全力で応援していきたいな、という気持ちです。ただ、大学ではいろいろな考えを持った人たちがいて、たくさんの経験ができるので、今「絶対この仕事」と思っていても、他になりたいものが出てくる可能性もありますよね。ですので、違う可能性も含めて最終的に高みを目指せるような進路を選んでくれたら良いなと思っています。

神津さん:
うちの娘はまだ何がやりたいか決まっていなくて、学部も消去法で決めている感じです。もう少し明確にやりたいことが見つかると良いと思いますが、大学に入ってからやりたいことが見つかることもあるかもしれませんし、そこは長い目で見ています。まずはいろんな経験をして、いろんな出会いを大切にして、楽しく過ごしてくれるのが一番かと思います。

鹿毛さん:
うちの娘は、高校3年生の2学期にやりたいことが決まったのですが、夢が定まった瞬間の彼女からは凄いエネルギーを感じましたね。今もその夢に向かって勉強していて、学部もはっきり決まっているのでこのまま夢を叶えられるように応援したいと思います。あとは大学の4年間でたくさんのことを学んで、社会貢献してくれたら親としてはすごくありがたいと感じています。

司会:お子様の保険や共済に、何か入っていらっしゃいますか。入っているとすれば、どんなものに入っていますか。

喜多さん:
子どもの頃からコープ共済に入っています。医療保険は1000円と安いので、お世話になっていますね。娘は大学に入ったら留学したいと言っているので、大学入学後は留学した時のことも含めて、保険のことを考えていきたいと考えています。

神津さん:
娘は学資保険だけで、医療保険は入っていないです。上の子が大学に入った時に共済に入ったので、下の子も大学が決まったら入れようと思っています。

鹿毛さん:
うちも小さな頃からコープ共済に加入しているのと、あとはバイクを乗り始めたので任意保険に入りました。学生になったらもっとしっかり保険のことを考えなければと思っていたので、どういったものがあるのか、これから情報収集したいと思います。

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