Close up Data 最近の注目データ

予断は許されないながらも見えてきた兆し

新型コロナウイルスの感染拡大が取りざたされるようになって早2年。その影響は学生たちの心身の健康に少なからぬダメージを与えました。しかし同じ大学生でも、学年によってその度合いは大きく変わるようです。大学生協では全国の大学生を対象にした第57回学生生活実態調査を実施しました。

出典:全国大学生活協同組合連合会調べ「第57回学生生活実態調査(2021年秋実施)」

やはり、一番影響を受けているのは、現在の2年生。

2021年に入学した1年生の充実度は80.6%とコロナ禍前ほどではないものの20年から大きく回復しました。しかし、20年に入学した1年生(現2年生)は20年に56.5%と充実度を大きく下げていることに加え、2年生になっても70.8%と全学年のうち最も低い数字です。一番影響を受けているのは、現在の2年生でした。

オンラインと対面、その割合が登校日数にも反映。

コロナ禍前の19年にはほぼ毎日登校する学生が半数以上いました。しかし、20年にパンデミックが発生すると授業もオンラインが中心となり、必然的に登校日数も減少。21年に入って対面授業の割合が増えたことから、鈍いながらも登校日数は、やや回復傾向に転じました。

健やかな毎日のためには朝食が大切。だけど…

コロナ禍の中で大きく変わったのが学生たちの食、特に一人暮らし学生の食生活は心配。もともと朝食の摂食率は高くなかったものの、オンライン授業などの増加により自宅・自室にいることが多くなることで生活リズムを乱し、生活習慣にも影響しているものと考えられます。