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困窮する学生を救う100円夕食 ~クラウドファンディングで10万食突破!~

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困窮する学生を救う100円夕食 ~クラウドファンディングで10万食突破!~

新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、アルバイト収入の激減や保護者からの仕送りの減少など、経済的に困窮する学生にとっては依然として先の見えない厳しい状況が続いています。
弘前大学では、学生の健康維持と経済的不安の解消を図るために、2020年6月から栄養バランスのとれた弁当や定食を100円で提供する「100円昼食弁当・夕食プロジェクト」の食支援を実施してきました。生協食堂では感染対策に十分配慮して、日替わりで鮭丼、チキン南蛮などバラエティー豊かな夕食セットを100円で提供し、学生に大変喜ばれています。

このプロジェクトは、学生支援に重きを置く福田眞作学長をはじめ大学が行うクラウドファンディングで実現しました。通常食堂で提供する1食450円相当の定食を100円だけ学生が負担し、差額分をプロジェクトから負担するという仕組みです。
一昨年から3回にわたって行われたクラウドファンディングには、卒業生や地元の有志中心に、毎回目標額を大きく上回る支援が全国から寄せられました。昨年11月末には10万食を突破し、他に類を見ない取り組みとなっています。その恩恵を受けた学生からは、「一人暮らしで不安だったが、100円夕食で日々の食生活を不安なく暮らせる」「就職関連の出費がかさむ中、かなり助けられた」「留学生の私は、日本の皆さんの思いやりを深く感じる」等、感謝の声が寄せられています。

学生が経済的な理由により修学を断念することなく安心して学業に専念できるよう、弘前大学では本プロジェクトのほかにも大学発の地域振興券やプレミアム食事券の発行、地域の特産品の配布、学内アルバイト推進などに力を入れています。生協も学生支援の一助を担えるよう、野菜をサービス提供するなど、学生の健康面に配慮したメニューで活動のお手伝いに取り組んでおります。

留学生を「食」でサポート! ~ハラル食専門キッチンカー~

香川大学にハラル食を提供するキッチンカーが登場し、キャンパスの人気を集めています。
筧善行学長の「生協でキッチンカーを」との一言が発端となり、香川大学と同生協とのコラボが実現。大学広報室がキッチンカーや容器等のデザインを担当し、西山剛生協事業部長が内部厨房の設計等を行いました。そして、「ハラル食のおいしさを届け、理解を深めてもらいたい」と学生が中心となって日本人にも受け入れられる味を追求し、メニューを考案しました。

ハラルフード提供には、イスラム教の戒律にのっとった食材と調理法が必須です。真新しいキッチンカーを採用したことで、ハラル食専用の調理スペースを確保できただけでなく、移動販売がテークアウトや屋外での食事を促し、新型コロナウイルス感染予防にもつながりました。「主にインドネシアやマレーシア、バングラデシュ、シンガポールからの留学生の多くは、ハラル食しか口にできない。留学生に日頃の食事に不便を感じることなく、学生生活を送らせてあげたい」(西山生協事業部長)。

これまでは宗教上の理由で友人と同じメニューを食べられず、食堂で提供されるハラル対応のカレーや持参した弁当を食べていた留学生も「みんなと同じ食事を食べる機会が増えてうれしい」と、友人らとテーブルを囲んで昼食を楽しんでいます。

チキンケバブプレート、チキンケバブ丼、ハラルグリーンカレーなど、食欲をそそるスパイシーな香りにひかれて、今日も人の輪が広がります。日本人学生・留学生の別なく、人生の糧となる時期を香川大学で過ごしてよかったと感じてもらえることでしょう。
香川大学生協では、大規模災害発生時には被災地にキッチンカーを派遣し、温かい食事を提供して被災地の支援にあたる計画も考えています。

※香川大学では、各キャンパスをキッチンカーで巡回して販売しています。