院生座談会 〜院生活の裏側を教えます!〜

前列左から

  • 新納 圭亮さん 福井大学大学院 工学研究科 原子力・エネルギー安全工学専攻 博士前期課程1年
  • 小金澤 光さん 山形大学 大学院理工学研究科 機械システム工学専攻 修士2年
  • 田端 恵介さん 山形大学 大学院理工学研究科 物質化学工学専攻 博士前期課程1年

後列左から

  • 佐野 聖さん 愛知教育大学院 教育学研究科理科教育専攻 修士1年
  • 廣嵜 真由さん 京都大学 農学研究科 地域環境科学専攻 修士1年
  • 加藤 優季さん 岐阜大学大学院 自然科学技術研究科 エネルギー工学専攻 修士1年

【聞き手】

  • 小島 望 全国大学生協連 学生委員会 学生委員長

自己紹介と大学院進学の動機について


全国大学生協連 学生委員会 学生委員長  
小島 望

小島:
今日は院生座談会ということで、院生の生活や研究生活の実際のところは皆さんも分からなかったと思うし、今から進学を考えている人たちも同じ状況かと思うので、ざっくばらんに話してもらえればと思います。
まず、自己紹介をお願いします。

小金澤:
山形大学の小金澤 光です。大学院の理工学研究科の機械システム工学専攻というところでiPS細胞の研究をしています。自宅外生です。一人暮らし6年目です。よろしくお願いします。

田端:
田端 恵介です。僕も小金澤さんと一緒の山形大学大学院理工学研究科ですが、専攻が違って、物質化学工学専攻なので材料系の学科にいます。ですけど、やっている研究は高分子ポリマー系のもので、燃料電池に関する研究をしています。今は博士前期課程の1年で、自宅外生の5年目です。

廣嵜:
京都大学の農学研究科に所属しています、M1の廣嵜 真由です。研究内容を話すのは難しいけれど、熱帯果実を扱う研究室にいて、ライチの研究をしています。食べるのも研究の一環なので、この夏ライチを300個くらい食べました。最初の2年は寮生活をしていましたが、それ以降は一人暮らしをしていて、自宅外生5年目です。よろしくお願いします。

加藤:
岐阜大学大学院のエネルギー工学専攻の加藤 優季といいます。M1です。研究内容は、石炭のこととか、石炭のガス化というのをやっています。自宅外生で、大学の2年の時からなので4年目です。

佐野:
愛知教育大学の教育学研究科で理科教育専攻の佐野 聖です。M1です。研究は生物多様性とか外来生物に関することとか、ESDに関する教材作りをやっています。自宅外生5年目です。

新納:
福井大学大学院工学研究科、原子力・エネルギー安全工学専攻のM1の新納 圭亮といいます。研究内容は、原子炉燃料の研究室にいまして、燃料の適性質というのをやっています。自宅外の5年目です。

小島:
ほとんどの方が同じ大学から大学院への進学だと思うのですが、なぜ院進学を決めたのか動機や理由を聞きたいのと、進学を決めてからはどういう意識で生活していたのか、学部4年生の時の経過も含めて話してもらえればと思います。

廣嵜:
私は行きたくて進学したけど、そもそも行きたくて進学したか、しかたなく進学したかで分かれると思う。
私は学部時代と院でやっていることが結構違ってて、共通しているのは食物を扱っているということだけなんですよ。きっかけは、もともと熱帯・亜熱帯の文化が好きで、ベトナムやフィリピンに行った時に自分の性格的なものが熱帯にすごく合っているなと思って。果物も美味しいし「熱帯果実の研究をしてみるか」という感じになって、いろいろ進学先を調べて決めました。自由に好きなことができるというのが一番の理由です。だから「なんでライチの研究をしているの?」とよく聞かれるけど、「好きだから」と答えるしかない(笑)。

田端:
好きというか、高校の時は燃料電池が好きだったんですよ。燃料電池が好きで、山形大学に入学する時に学部は推薦入試だったので、その時の面接で「燃料電池がやりたくて、この研究室に入りたくて、入学したい」と。結果的にその研究室じゃないけど、燃料電池のことをやっている今の所属研究室に行くことになりました。
学部3年生までは院進学にするか就職するかは悩んでいて、決め手は自分のやりたいことをできる研究室に行けたから。これがありがちだと思うんだけど。あとは、たまたまその研究室が先生の意向で、大学院の進学を推奨している研究室だったというのが決め手で進学しました。別の大学に変わろうという気もなく、そのまま同じ研究室に進んだ感じですね。

廣嵜:
学部時代の研究なんて、たかが知れてるもんね。

新納:
それはあるな、本当に。1年で何ができるのって。

田端:
あまりこれは言っちゃいけないと思うけど、あれで学士取っていいのかなって。

加藤:
研究室と先生によるかな。

小金澤:
田端くんと似ているようで似てなくて、田端くんは行きたいところに行けたから、そのまま進学したでしょ?自分は研究室に希望は無くて。学部で卒業しようと思ったけど、入ったところが医療系で。格好よくない?と思った(笑)

田端:
確かに白衣を着てる。

小金澤:
研究室で面白いなって感じて、そこから学部だけだと研究は1年もできなくて、半年くらいではもったいないなと思ったから、あと2年間勉強したいなと思って大学院に進学しました。だから似ているようで微妙に違うパターン。

田端:
俺は多分、今いる研究室じゃなかったら進学してない。

一同
おーっ。

田端:
結局、好きじゃないことに2年間費やせないなって。だったら働いた方が、自由じゃないけど。

小島:
そういう場合じゃない場合もありそうですね、なんか。

一同
(笑)

佐野:
全然違うんですけど、私は教育系で教育学部って4年間で教員免許をとるための授業がすごく多くて。だから結局、教員免許を取るための授業で精一杯で、本当に自分のやりたいことがあまり出来てなくて。教育実習で理科の教材作り等を推進している学校に行った時に、今のまま教員になるのは危ないなと思って、研究室も変えて理科教育系の研究室に入ったのと、あとは教員免許が院に入ると専修免許に変わって給料とかも変わるというのもあって、いろいろその辺を考えて院に進もうかなって。
あと、大学院は私の代で修士課程が終わって、多分教育学部はこれから教職大学院っていうのになるので、今は現職の先生が戻ってきて院で研究していくんですけど、それが今後は愛知教育大学で出来ないって言われて、今しかないなって感じでした。

加藤:
私の動機はそんないいものではないんですけど。学部生の時に、たまたま今の研究室でデータ整理のバイトをした研究室が今の研究室で、おもしろい人が多くて雰囲気も楽しそうだなと思って。人気の研究室だったけど、希望者が成績順で入れるという感じだから、2年生から成績をためてギリギリで滑り込みました(笑)。研究テーマは先生から与えられたから、最初は全然馴染みのない分野だったけど1年間やってみてある程度勉強もできたし、海外の学会でも発表させてもらえて「ここは太っ腹な研究室だな」と(笑)。太っ腹というのは、いい経験をさせることに時間も手間も惜しまないという意味で(笑)。だからなんかいいなと思って、このまま研究室にいようと思いました。周りも院進学ばかりだったから、そういう中で一人就職活動をするのも逆に難しそうだったので、流れに乗っていった感じでした。

田端:
俺もそういうところがあって、3つくらいある班に全部事業がついているし、学会も結構連れて行ってくれるというのが社会勉強になるのと、あとは書類も先生が学生に書かせることとか、いろいろひっくるめていいなと思ったな。

加藤:
経験を積ませてくれる研究室は残るべきだなと思う。


福井大学大学院 工学研究科 原子力・
エネルギー安全工学専攻
博士前期課程1年 新納 圭亮さん

新納:
自分は学部生の時は物理工学科で、4年生になって原子力系、物理から原子力に行ける道があったので変わって、原子力は1年で何が出来るんだというのがあって、もっと深めたいなと思ったのがまず1つと、そもそも高校生の時から先生に「理系で大学に入ったら大学院に行くものだよ」って言われていたから、そういう頭になっていたというのも1つあるかなと思っています。
1年で研究って何ができるのかなと思ったし、うちの大学は原子力の分野の教育がしっかりしていて、学部の授業の副専攻でとった時に興味を持ったのと、福島の事故のこともテレビで見て、自分が知らないというのは怖いことだと思ったから、もっと学んで社会に役立つことができたらいいなと思って。そういう道に行くにはもっと勉強しなきゃと思って、大学院に進んだというのはあるかなと思います。
研究室を選んだのは、3つしかない中で自分が一番やりたいのはどれだろうと思った時に、今いる燃料系が多分物理もやりながら、もともと自分は化学専攻で入試の時に化学のところに行けなくて物理になっているんだけれども、第二希望が物理だったから、ちょっと化学よりで物理もやりながらというところが決め手になったという感じですかね。