想像よりも、講義は多い

梶原さん:
院に進学してどうでしたか。想定通りだったところだったり、あるいは特に今年はコロナもあったので、思うようにいかなかったりもあると思うのですが、いかがでしたか。


山形大学大学院 地域教育文化研究科
臨床心理学専攻 M2
佐藤 航さん

佐藤さん:
知ってはいたのですが、思ったより講義が多いなという印象ですかね。資格を取るためのカリキュラムがあるので、普通に講義を受けて、普通に課題をこなしてというのが多くて、学部3年生の専門教科が増えてきたときと同じくらい、普通に講義で忙しかったです。もっと実習なり、あとは専門的な心理検査のやり方などをもう少し学びたかったかなとM1のときは思いました。
M2になってからは、実習も増えてきたし、あとは非常勤で心理士をやらせてもらって、その中で経験を積めているし、大学の教授もそういうバイトなどを通して学んでいくような1年間にしてくださいと話しています。その辺はおまかせなのだなというのは予想外でしたね。
想定内なことは、やっぱり心理学は難しいなと思った1年間でした。でも、その中で面白さにも気付いているし、矢間さんのお話にもありましたけれど、日常生活との関わりも感じます。面接のやり方を学んでいると、普通の人との会話が変わってくるななど、いろいろ感じた1年間でした。

松山さん:
予想内であり、予想外でありという感じなのですが、時間が経つのは早いなと思いました。本当に一瞬で1年が終わったし、今年ももう6月かというところです。
あとは、結構夜遅くまで残りますね。研究室内では私だけですけど。研究のテーマが、私はものをつくる系なので、学校でないと研究できないというのもあって、残ることが多いですね。院生は、研究が長い、辛い、厳しい、ちょっと嫌になるみたいなことは、もともと聞いていましたが、私自身は楽しくやっているので、全然苦ではないです。

加藤さん:
さっき佐藤さんがおっしゃったように、授業が普通にあるなと思いました。大学院って4年生の延長みたいなイメージがあるので、研究室で研究したり、論文を書いたりというイメージでしたが、普通に授業があり、思ったより研究していないなと思っています。
それから教育学研究科の中には、修士課程と教職大学院課程と二つあって、教職大学院では基本的に管理職になる先生方というのですかね、大学で学んで教頭などになっていく方が学ばれます。私の場合は、修士課程なので教育学を突き詰める形なのですが、どちらも混じり合っての授業もあって、年齢を重ねた方々と一緒に授業を受けることも多いので、それは不思議な感覚だなと思います。
それから、授業によっては、現職の先生が授業に来られる可能性を考えて、遅い時間、夜の9時20分ぐらいに終わる授業もありますね。

矢間さん:
授業は土日もありますか。

加藤さん:
土日は、定期的なものはないですが、教育学部は、学部のころから集中講義が多くて、土日がつぶれることはありますね。講師に外部の先生を呼ぶんですよ。他の大学で教育をやられている先生、実際に現場で働かれている先生を講師としてお招きするので、平日は授業ができないということだと思います。

院生座談会 〜院生活の裏側を教えます!〜

楊井さん:
工学部は土日がつぶれることはないですね。土日は研究室の先生が休みだから、土日は何も言われずに静かに自分の研究ができるところは良いですね。たまに一人の世界でやりたいとき、先生に何も言われずにやりたいときがあるので、そういったときに自由に研究できるのが、院生の特権だなと思っています。
私の研究室は、私たちが院生1期生なんですよ。自由な面はありますが、先輩がいるという他の研究室の環境も良いなと感じました。

矢間さん:
まだ進学して2カ月ちょっとですが、緊急事態宣言が発出されたこともあり、思ったより研究室に行かないなということは思いました。自分の研究室は、家で論文を読むのが中心です。実際のフィールドワークは結構やるのですが、それも今はできない状況なので、1週間あるうちの2日くらいしか研究室に行っていないときもありますね。行った日は遅くまでいることが多いですが、思っていたより行かないなというのは、印象としてありますね。ミーティングもほぼオンラインなので、顔は知っているけど直接話をしたことがない先輩もいます。
あと想定外に、授業が多いなというのは感じていて、週に何コマもあるというのは学部生と変わらないなと思いました。でもそれ以上に想定外だったのは、ディスカッションが多いことです。自分の専攻だけかもしれませんが、Zoomのブレークアウトセッションが多くあります。5分ぐらい気を抜いていると、「ブレークアウトセッションをします、ディスカッションをしてください」ということがよくあるので、そこは大学院らしいかなと思いました。
あと想定内のところで言うと、研究室コミュニティーが生活の中心になるというか、なかなかそれ以外のコミュニティーとの関わりはないというのは、改めて思いました。
あとこれも想定内ですけど、たくさん論文を読むなというのは感じています。これは文理問わずだと思いますが、学部生のイメージでも院生はたくさん論文を読んでいる。けど、たぶんそれ以上に院生になると、探す段階でいっぱい読んでいるなというのは、よく感じます。