知と経験のバトン〜大学生にすすめる「はじめの一冊」〜
いずみ委員・読者スタッフ
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▼知と経験のバトン〜大学生にすすめる「はじめの一冊」〜
『読書のいずみ』のメンバーがおすすめる「はじめの一冊」を集めました。このコーナーを通じて自分も新しい何かを始めてみたいなと思ったら、ぜひ本を手にとってみてください。ここからあなたの学生生活が彩り豊かなものになりますように。
三浦糀
『アオのハコ 1〜19』
集英社ジャンプコミックス/定価484〜572 円(税込) 購入はこちら > 登場人物たちのひたむきに部活に取り組む姿を見て、自分もがんばろうと元気づけられるエナジーチャージ本だと思った。
(大阪大学 梅田夏希)
坂田ミギー
『かわいい我には旅をさせよ
ソロ旅のすすめ』
産業編集センター/定価1,320円(税込)購入はこちら > 旅は、娯楽としての価値以上に、人生にとって大切な体験かもしれません。普段と違う環境に身を置くことで日常を外から見直し、帰ってきたときにいつもの自分の枠組みを超えて、何か決断ができるようになっている気がします。特にソロ旅(一人旅)では、潜在的な自分自身の力を理解することにも繋がります。この本はソロ旅実践的ガイドとしても、旅行記としても楽しめる一冊です。
(北海道大学大学院 熊野有紗)
ヤマザキマリ
『国境のない生き方
私をつくった本と旅』
小学館新書/定価1,034円(税込)購入はこちら > 留学する前にアルバイト先の社員さんがくださった本。漫画『テルマエ・ロマエ』で知られるヤマザキマリさんが、10代でイタリアへ留学し芸術家たちと交流しながら得た「地球サイズ」の生き方を、自分を支えた言葉や価値観にふれながら綴るエッセイです。アウェーな環境に飛び込むことへ背中を押してくれました。
(京都大学大学院 齊藤ゆずか)
髙橋貴洋
『「うまい!」の科学』
イースト新書Q/定価924円(税込)購入はこちら > 料理が好きな人は「科学」への入り口に、理系で分析が好きな人は「料理」への入り口に。ラーメンの味、目玉焼きにかける調味料など、身近な食べ物の味を数値化・比較して、なぜ美味しいのかを考察した本です。読んだ後は、自炊で作る料理のアレンジがしたくなるかも?料理を食べた時の味の捉え方が変わる1冊です。
(信州大学大学院 山崎ひかり)
M.アイグナー、G.M.ツィーグラー〈蟹江幸博=訳〉
『天書の証明』
丸善出版/定価5,280円(税込)購入はこちら > この本には、燦然と輝く宝石のごとき定理と証明しか収められていない。そのどれもがあんまり綺麗で鮮やかなものだから、どんな数学好きでもひとたび目を通したらたちまち打ちのめされてしまうことだろう。けど心配しなくて大丈夫。これは数学にとっての「天書(THE BOOK)」であって、ほとんど信ずるべきのものだから。
(東京科学大学 中川倫太郎)
仲野徹
『こわいもの知らずの病理学講義』
晶文社/定価2,035円(税込)購入はこちら > 体のこと、病気のことを学ぶための入門書にぴったりです。少し難しいところもありますが、著者の明るい語り口と雑談まじりの「講義」なので、楽しく読み進めることができます。驚くべき体のしくみや細胞の働きについて、もっともっと学びたくなるはず。
(金沢大学 永井七実)
森下典子
『日日是好日』
新潮文庫/定価781円(税込)購入はこちら > 茶道入門の一歩手前に読んでもらいたい一冊。私はこの本を読んで茶道に心打たれ、美術館の茶室を観に行ってみたり、茶道について学ぼうとする姿勢が芽生えました。今年はテーブル茶道の本を手に入れたので、入門書片手により実践的に学ぶ年にしたいです。
(早稲田大学 力武麗子)
渡辺隆裕
『ゼミナール ゲーム理論入門』
日経BPM/定価3,850円(税込)購入はこちら > ゲーム理論は、コンピューターゲームの上達方法ではなく、得点を競うゲームのように社会現象を表現して分析しようという学問です。ゲーム理論を活用できれば、ビジネスでも役立つはずです。本書では、例題や演習問題が豊富なので、自分の手を動かしながら理解を深められます。数式が少なめなので、数学が苦手な方にもおススメです!
(電気通信大学大学院 木村壮一)
今井しょうこ
『マンガでめぐる考古遺跡・博物館』
創元社/定価1,540円(税込)購入はこちら > 遺跡や博物館に行くのが好きだと言うと「難しそう」や「渋いね」と言われますが、この本を読んでみると、全くそんなことはないと気づくかと。遺跡、博物館の楽しみ方がわかりやすく書かれています。ゆるふわなタッチの漫画ですが知的好奇心が刺激されます。考古ファンを増やしたい人間としては、おすすめ。
(名古屋大学 後藤万由子)
平田オリザ
『演劇のことば』
岩波現代文庫/定価880円(税込)購入はこちら > いまでは好きになったものの、高校時代は「内輪ノリで暑苦しいもの」として演劇を遠ざけていた身からすると、演劇の歩んできた道のりをこんなにも明快に案内してくれる本があるのかと驚嘆した。「演劇が気になる、でもちょっと……」そんなあなたの水先案内書になること間違いなしの一冊。
(東京科学大学 中川倫太郎)
監修:NHK「ブラタモリ」制作班
『ブラタモリ 4』
KADOKAWA/定価1,540円(税込)購入はこちら > 昨年3月に最終回を迎えたものの今年4月からの復活が決まったブラタモリ。このニュースはとても嬉しかったです。地理、歴史、経済と、あらゆる趣味嗜好、年代の人も楽しめるこの番組。4月からタモリ学、始めてみてはどうでしょうか。
(名古屋大学 後藤万由子)
SCRAP
『5分間リアル脱出ゲーム』
SCRAP出版/定価1,760円(税込)購入はこちら > 名前の通り、短い時間で楽しめる謎解きです。なので、初めて謎解きをする方にもおススメです。しかも、単に解くだけじゃなくストーリー性もあるので、脱出ゲームの世界観に浸れます! シリーズ化され種類豊富なので、長く楽しめますよ。謎が解けた時の爽快感はクセになるので、それを感じてもらえたらと思います。
(電気通信大学大学院 木村壮一)
大髙保二郎、松田健児
『もっと知りたいピカソ 改訂版』
定価1,980円(税込)購入はこちら > 内藤正人
『もっと知りたい歌川広重 改訂版』
定価2,200円(税込)購入はこちら >東京美術
「もっと知りたいシリーズ」
フルカラーの美しい図版が沢山使われており、見るだけでも楽しい! そして、絵を見ているうちにこれはどういう意味だろ?と興味がわいて解説を読むと初歩的なところから深いところまで、たっぷり書いてあり、一冊読み終わったときには取り上げられている芸術家の虜になっていること間違いなし! 美術の世界への第一歩にぴったりです。
(同志社大学 山原和葉)

『好きなパーツを組み合わせて作る
ブラウスとワンピース』
ブティック社/定価1,815円(税込)購入はこちら > 大学でおしゃれしたいけど、どんな服を買えばいいのかわからない! そんな時、思いきって自分で作ってみるのはいかがでしょうか。布もボタンもスカートの長さも好きなようにできてしまう。実物大型紙付きなので初心者でも安心。手作りは始めた者勝ちです!
(同志社大学 山原和葉)
高橋源一郎
『一億三千万人のための小説教室』
岩波新書/定価924円(税込)購入はこちら > 日本一(世界一?)自由自在な小説家の高橋源一郎が老若男女全国民に向けて小説教室を開講しました。高尚で小難しいものと避けられがちな文学。そんな先入観をやさしい言葉遣いで高橋先生はぶち壊してくれます。小説を読んでみたい人にはもちろん、小説を書いてみたい人にも、さらには日本語の世界を押し広げたい人にもおすすめ。
(東京科学大学 中川倫太郎)
谷崎潤一郎
『春琴抄』
新潮文庫/定価407円(税込)購入はこちら > 谷崎潤一郎で卒論を執筆した人間プレゼンツ、谷崎潤一郎入門おすすめ作品で、特有の強い女性とマゾヒズムが味わえる中編小説です。次点で「二人の稚児」「金色の死」を是非読んでいただきたいです!
(新潟大学 古沼花月)
夏井いつき
『夏井いつきの「今日から一句」』
第三文明社/定価1,650円(税込)購入はこちら > 「2025年は作句に挑戦するぞ!」と意気込み、読み始めた俳句の入門書。様々な句に触れながら、俳句のルールやコツを学ぶことができ、「言葉」の力、奥深さを感じる。俳句はわずか十七音で詠み手の気持ちや背景、風景がすっと浮かび上がるから不思議だ。ぜひ新生活のドキドキワクワクを俳句で表現してみる! なんていかがでしょうか。
(千葉大学 高津咲希)
古市憲寿
『10分で名著』
講談社現代新書/定価990円(税込)購入はこちら > 名著と呼ばれる作品を読みたいと思いつつ、なかなか手が出しにくくありませんか。私はそんなタイプだったので、まずは概要だけでも知ろうと、本書を読みました。この本は、それぞれの名著の研究者と古市さんの対談になっています。あらすじやポイントを知り心理的ハードルを下げて、今年は名著を読んでみませんか。
(電気通信大学大学院 木村壮一)
川添愛
『言語学バーリ・トゥード Round1』
東京大学出版会/定価1,870円(税込)購入はこちら > 読み始める前は「言語学ってなんぞよ?」という感じでも、この本を読むと「言語学、おもろい!」ってなります。何よりも著者の川添愛さんの言語学(とプロレス)への愛がすごい。ユーモアたっぷりの文章を読んで大笑いしているうちに新しい分野への興味がわいてくる! はじまりの一冊におすすめです。
(同志社大学 山原和葉)
森下えみこ〈杉山美奈子=監修〉
『森下えみこの
私の敬語正しいと思っていたけれど。
日常&マナー編』
KADOKAWA/定価1,210円(税込)購入はこちら > 敬語って、難しいですよね。この本では私の好きなイラストレーターの森下さんが、コミックで敬語や手紙の書き方などマナーを紹介しています。コミックだと覚えやすいので、コミュニケーションが楽しくなると思いますよ。
(名古屋大学 後藤万由子)
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