座・対談「インタビュアーによる 穂村 弘さん著書紹介」

※著書紹介中の斜体字は、それぞれの歌集から引用した短歌です。

  • 『シンジケート』
    沖積舎/本体1,800 円+税
    子供よりシンジケートをつくろうよ「壁に向かって手をあげなさい」
    とびきりスタイリッシュな青年が過ごす、映画のような青春を描いた90年代初めのデビュー歌集。
  • 『ドライ ドライ アイス』
    沖積舎/本体1,500 円+税
    ガードレールまたいだままのくちづけは星が瞬くすきを狙って
    二酸化炭素がドライアイスになるように、現実は夢の力で結晶化する。この煙は夢? 現実? 綺麗だから眺めていたいね。
  • 『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』
    小学館文庫/本体762 円+税
    おやすみ、ほむほむ。LOVE(いままみの中にあるそういう優しいちからの全て)。
    すごくかわいくて少し怖い女の子・まみと一緒に見つめる世界は変てこで、怖くて、恐ろしいほど美しい。
 
  • 『ラインマーカーズ』
    小学館/本体950 円+税
    超長期天気予報によれば我が一億年後の誕生日
    曇り『シンジケート』から『まみ』までの歌集から選りすぐった歌たちに、個人歌集未収録作品と書き下ろしを加えたベスト版歌集。
  • 『水中翼船炎上中』
    講談社/本体2,300 円+税
    ゆめのなかの母は若くてわたくしは炬燵のなかの火星探検
    昭和から平成へ、子どもから大人へ。客観と主観二つの時間をたどる船旅と、その果ての現在を描く旅行記のような最新歌集。
  • 『にょにょにょっ記』
    文春文庫/本体700 円+税
    わけありの蟹の「わけ」の考察、褒められて伸びるタイプのアシカとの出会い、『アラビヤ數字の字體』の感想……おなじみのエッセイとも違う手触りの、怪しいにょっ記シリーズ第三弾。
 
 
  • 『絶叫委員会』
    ちくま文庫/本体680 円+税
    「異化と文脈」の分かりやすい例が、ここで紹介される「偶然性による結果的ポエム」たちだと思う。「こんばんは、やどかりなんですけど」なんて、どこから来てしまったの?
  • 『短歌ください 君の抜け殻篇』
    メディアファクトリー/本体1,400 円+税
    雑誌『ダ・ヴィンチ』連載中の短歌投稿欄「短歌ください」の単行本第三弾。穂村さんのコメントは、一首の読みどころを照らしてその魅力を教えてくれる、最高のスポットライトです。
  • 『きっとあの人は眠っているんだよ』
    河出書房新社/本体1,600 円+税
    「物語不感症かも」とこぼした穂村さんが語る本たちは、悪魔的にロマンティック。「最悪のゴミの山」の章題で紹介される本って? 読めば読むほど本が読みたくなる読書日記。
 
 
  • 『あかにんじゃ』
    岩崎書店/本体1,300 円+税
    あかにんじゃは真っ赤な忍者。あんまり真っ赤で目立つから、忍び込んでもすぐに見つかってしまう。絵があると言葉を削ってしまうという穂村さんと、木内達朗さんのコラボレーション絵本。
 
P r o f i l e

穂村 弘(ほむら・ひろし)
1962 年、北海道生まれ。歌人。
1990年、歌集『シンジケート』でデビュー。その後、短歌のみならず、評論、エッセイ、絵本、翻訳など幅広い分野で活躍中。2008年、短歌評論集『短歌の友人』で第19回伊藤整文学賞、連作『楽しい一日』で第44回短歌研究賞を受賞。2017年『鳥肌が』で第33回講談社エッセイ賞を受賞。
 
■主な著書
主な著書─歌集に『ドライ ドライ アイス』(沖積舎)、『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』(小学館文庫)、『ラインマーカーズ』(小学館)。他に、『世界音痴』(小学館文庫)、『整形前夜』(講談社文庫)、『蚊がいる』『短歌ください』(以上、角川文庫)、『野良猫を尊敬した日』(講談社)など著書多数。最新の歌集として『水中翼船炎上中』(講談社)がある。

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