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①ミヒャエル・エンデ〈大島かおり=訳〉
『モモ』(岩波少年文庫) 児童文学と侮ることなかれ。読んでみると大人になった私たちにも様々な学びがあります。
②松尾豊、中島秀之、西田豊明
『人工知能とは』(近代科学社) 卒業論文のお供にしました。複数の専門家が人工知能について説明しているので、いろんな角度からの知識が得られます。
③東映、バンダイ、アーミック
『スーパー戦隊大図鑑デラックス』(ポプラ社) スーパー戦隊のことが網羅されています。おもちゃと共に紹介されているので、わくわくしながら読めますよ。
B 30冊/ C 手作りのとんぼ玉付きのしおり/ D 社会人になるので、ビジネス書をたくさん読む。
A
①リチャード・バック〈五木寛之=訳〉
『かもめのジョナサン』(新潮文庫) 「速く飛ぶ」ことに熱中するジョナサンの姿にとにかく熱くなりました。シンプルイズベスト。
②フランソワーズ・サガン〈朝吹登水子=訳〉
『熱い恋』(新潮文庫) オシャレで軽薄で退廃的な女性の恋の情熱と孤独。サガンのおなじみテーマですが著書の中で一番好きかも知れません。
③北杜夫
『楡家の人びと 全3部』(新潮文庫) 前半で積み上げた一族の栄光が後半で社会の動乱の中一気に崩壊していくのに圧倒されました。ユーモラスだけど陰気な大河小説でツボでした。
B 140冊/ C 飴とチョコレート/ D 世界一長い小説「失われた時を求めて」の読破(全14巻中現在8巻)
A
①村上龍
『Kyoko』(集英社文庫) 大切な人に会うため、アメリカを縦断して「音楽とダンスの国」であるキューバへ向かう描写は迫力あり!
②若林正恭
『ナナメの夕暮れ』(文藝春秋) 少しでも「生きづらい」と思う瞬間があったら読むべし。きっと手がかりがあるはず。
③東山彰良
『女の子のことばかり考えていたら、1年が経っていた。』(講談社) 笑えるコミカルな内容だが、意外と本質を突いているかも。
B 9冊/ C 伊勢で買ったオシャレなしおり/ D 英検1級を取る!
A
①凪良ゆう
『神さまのビオトープ』(講談社タイガ) 夫の幽霊と暮らすうる波さんは少し狂っているのかもしれない。でも、とても優しい。私もうる波さんみたいな人になりたいと思いました。
②谷川俊太郎
『谷川俊太郎詩集』(岩波文庫) まるで言葉の宝石箱みたい。ページをめくるたび、新鮮な驚きと感動があります。
③吾峠呼世晴
『鬼滅の刃』(集英社ジャンプコミックス) とても深くて哀しい。はじめて漫画で泣きました。
B 70冊/ C 約70冊(※漫画は除く)/ D 月10冊以上読む!
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①島田紳助、松本人志
『哲学』(幻冬舎よしもと文庫) 二人のお笑い論や生きかたや考え方がかっこいいと思った。
②原田マハ
『楽園のカンヴァス』(新潮文庫) これまで絵を題材とした小説を読んだことがなく絵についての知識も知れるとともに物語も楽しめる。
③村上春樹、佐々木マキ
『羊男のクリスマス』(講談社文庫) 物語はもちろん面白いのですが佐々木マキさんの挿絵がすごく好きで佐々木マキさんの絵にもはまってしまいました。
B 30冊/ C コーヒー/ D 洋書をよむ
A
①インゲ・シュテファン〈松永美穂=訳〉
『才女の運命』(フィルムアート社) 歴史上の偉人はなぜ男性が多いのか? トルストイ、マルクス、アインシュタインといった偉人の陰にいた才女たちの姿を記した一冊。数々の資料に基づき、その人生を浮かび上がらせた著者の功績と才能がありながらも、男社会の抑圧で名声を得られなかった彼女たちの人生を多くの人に知ってほしいです。
②クロード・スティール〈藤原朝子=訳〉
『ステレオタイプの科学』(英治出版) 人をある種の固定観念でみる「ステレオタイプ」。その内容が「差別」や「偏見」の伴わないポジティブなものであっても、社会で蔓延してしまうと人々のパフォーマンスに影響を与える「脅威」になり得るのでは? 様々な実験によってこの仮説を明らかにしていく。研究の過程が時系列で書かれているので知識を得るだけでなく、社会科学の研究の面白さを体験することができる。
③綿矢りさ
『ひらいて』(新潮文庫) 細部にいきわたる比喩と比喩の呼応。丁寧な描写で感情を積み重ねてきた後だからこそカタルシスへと繋がる、主人公が爆発させる怒り。そして、ここぞというタイミングで繰り出される粒ぞろいのパンチライン。ワンシーンたりとも、一行たりとも、一文字たりとも、無駄がない。綿矢りさの魅力が存分に発揮された最高の作品!!
B 70冊/ C 特にありませんが、いつも挟み忘れるしおりをおともにしたいです。/ D 「令和のさくらももこ」と呼ばれるくらい面白い文章を書く。
A
①Steven Galloway
The Cellist of Sarajevo(Pearson) 外出さえも命とりだった内戦下のサラエボとそこで生きる人々の描写は、北海道で緊急事態宣言が出ていたときだからこそ、なお一層の衝撃と共に心に深く刺さりました。出会うべくして出会った一冊と言えるかもしれません。
②サン=テグジュペリ〈内藤濯=訳〉
『星の王子さま』(岩波文庫) 「誰もが一度は読んでいそうな本だけれど、自分はまだ読んでいない本」というのはきっと誰にでもあるはず。私にとってはこの本でした。子ども時代に敬遠していたことが残念に思う気持ち、大人になって初めて読んだからこそわかる良さ。私にとってはその両方を味わえた一冊です。
③F太、小鳥遊
『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』(サンクチュアリ出版) これから研究を始める、または行き詰まっている学生・院生におすすめ。「仕事術」とあるけれど、段取りから先送り対策、メンタルやコミュニケーションまで、学業・研究に応用できるヒントが事典感覚で得られます。新型コロナにより研究の見直しを迫られた私は、ここで紹介された「手順書」にとても助けられました。
B 90冊/ C 多読図書なら大学の図書館からアクセスできる記録サイト「エクリー」。読んだ語数や冊数が自動計算されたり、書評をシェアできたりなど非常に便利。/ D 評論系同人誌を作ってみたいです(もちろん博論優先)。
A
①阿部智里
『楽園の烏』(文藝春秋) 待望のシリーズ第二部。うわぁ〜、こう来たか! 続きが気になって仕方がない。こんな時代だからこそ、考えさせられる内容でもあった。
②坂木司
『アンと愛情』(光文社) 同世代のアンちゃんに共感し、励まされ、一緒に成長できた気がする。ついついデパ地下の和菓子屋さんをのぞきたくなった。
③恩田陸ほか
『妖し』(文春文庫) 10人の豪華作家陣による短編アンソロジー。ホラーは得意でないけれど、各話に異なる「妖し」があって面白かった。「あなたが見ている世界は本物ですか?」という帯の文言も印象的。
B 35冊/ C 本に合ったブックカバーとしおり、電子辞書、Googleマップ/ D 何かの公募に挑戦!
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①若槻禮次郎
『明治・大正・昭和政界秘史』(講談社学術文庫) 若槻禮次郎の自伝。明治〜昭和期の歴史本の中では圧倒的に面白く読みやすい。人物・出来事に対する若槻の感情がゆるっと伝わってくる。
②鏡征爾
『雪の名前はカレンシリーズ』(講談社ラノベ文庫) 一読して好きだなという感想でいっぱいになった。ぜひより多くの人に届いてほしい。きっと好きな人が世界にたくさんいるはず。
③ケン・リュウ〈古沢嘉通=訳〉
『紙の動物園』(ハヤカワ文庫SF) 表題作「紙の動物園」は家族の愛を描いた作品。ジャンルとしてはSFだが、もっと一般的に読まれてしかるべき。
B 50冊/ C ほうじ茶/ D 『広沢真臣日記』を読む
A
①中島京子
『樽とタタン』(新潮文庫) ぼんやりとした記憶の中で小さな明かりがともったような優しい物語で、ほっとできます。
②辻仁成
『海峡の光』(新潮文庫) 明るく輝かしい生の喜びに満ち溢れた世界と登場人物たちの間に潜む重たい潮流の対比が印象的でした。
③武者小路実篤
『友情』(岩波文庫) 「あぁきっとあの時の知人もこんな気持ちで、だからどうしようもなかったのかな」とふと思えるぐらいに、非常に恋をした青年の心の動きの描写がいい意味で生々しかったです(人生の勉強になるかも……しれない)。
B 35冊/ C 紅茶かちょっとお高めのコーヒー/ D 岸壁採集と釣り、本を50冊以上読む
A
①テッド・チャン〈大森望=訳〉
『息吹』(早川書房) この本に収録されているすべての作品が面白く、自分では想像もできなかった斬新な体験を与えてくれた。
②ジェームズ・クラベル〈青島幸男=訳〉
『23分間の奇跡』(集英社文庫) 簡単に読めるが考えさせられる非常に興味深い本だった。
③よしもとばなな
『TUGUMI』(中公文庫) 魅力的な登場人物たちによって繰り広げられる青春の物語にとても惹かれた。
B 50冊/ C コーヒー/ D まだ行ったことがない県に行ってみたいです。
A
①星野保
『菌は語る』(春秋社) 雪の下で植物に病気を引き起こす菌という、どちらかというとマイナーな生物が取り上げられており、とても興味深かったです。文章もおもしろく、なにより雪腐病菌たちへの愛が強く伝わってきて、すてきでした。
②伊坂幸太郎
『フーガはユーガ』(実業之日本社) リズミカルな文章、巧妙な文章構成、引き込まれる展開、胸をきゅっと掴まれる一言。ページをめくる手が止まりませんでした。印象的なラストは、少しの寂しさはありつつも、爽やかで、とても心地よいあたたかさを感じました。
③米澤穂信
『巴里マカロンの謎』(創元推理文庫) 久しぶりのシリーズ新刊刊行がとてもうれしかったです! 小鳩君と小佐内さんの相変わらずの空気感、穏やかでくすっと笑ってしまうところもありながら、たまに不穏(?)な会話を楽しみつつ、日常の中の、不思議な出来事に対する謎解き、その鮮やかさに舌を巻き、その動機にほんのり苦い気持ちに。そして出てくるスイーツたちがとにかくおいしそう! 苦さと甘さが絶妙で、何回読んでも本当におもしろいです!
B 131冊/ C 栞/ D 植物などを育てる、洋楽を聴く
A
①朝井リョウ
『スター』(朝日新聞出版) YouTubeと映画監督。異なる映像業界に就職した2人の主人公の心情描写が丁寧な小説だ。
②LiLy
『別ればなしTOKYO2020.』(幻冬舎) 「マスクを下ろして、キスをする」。そんなキャッチコピーの帯の本書は、コロナウイルス後の日本を克明に描写している小説だ。
③馳星周
『少年と犬』(文藝春秋) 第163回直木賞受賞作。単編小説の連作形式である本書に一貫するのは犬の存在。
B 365冊/ C 珈琲/ D 文章執筆の機会への積極的挑戦
A
①ジョージ・ポリア〈柿内賢信=訳〉
『いかにして問題をとくか』(丸善出版) 数学の解法を数式ではなく言葉で書き表した一冊。同じことが何度も書かれているが、しつこく感じない。数学の指南書としても勿論、世の中の課題や問題を解決するための解法としても応用できそうな助言が豊富に載っている。
②中勘助
『銀の匙』(角川文庫) 恥ずかしながら未読だった一冊。物語の起伏こそ少ないものの、読後には程よい寂寥感と充実感が得られた。「むっくらとした竹の子」のような特徴的なオノマトペが何故か懐かしい記憶を呼び起こす。美しい物語。
③ジェイン・オースティン〈中野康司=訳〉
『高慢と偏見』(ちくま文庫) 19世紀初頭の階級社会における恋愛模様を描いた一冊。4人姉妹の次女エリザベスを語り手に見栄と噂で話が進んでいく。ともすればつまらなくなりさそうだが、語り手の皮肉がきいた言い回しとスピーディーな展開が飽きさせない。
B 45冊/ C 珈琲か紅茶、たまにココア/ D バンジージャンプ
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①村上春樹
『1Q84』(新潮文庫) ド名作を読んだ。冊数が多かったけど、長く感じなかった。村上さんの英語訳みたいな文章が心地よい。
②恩田陸
『祝祭と予感』(幻冬舎) 『蜜蜂と遠雷』の彼らに、また会えた。嬉しい! 短篇集だが、本の薄さが気にならないほど濃かった。ぞわぞわした。
③笹井宏之
『えーえんとくちから』(ちくま文庫) ずっと前に出た詩集だが、何度読んでも新鮮に味わえる。読むたびに好きな歌ができる不思議な詩集。
B 20冊/ C メモ帳/ D 海に行く
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①河合隼雄
『こころの処方箋』(新潮文庫) 新型コロナウイルスの影響で、精神的にふさぎ込みがちな時に、この本を読んだら少しだけ気持ちが軽くなった。問題が直接的に解決するわけではないけれど。今だからこそ、沢山の人に読んで欲しい、そんな本。
②ブレイディみかこ
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社) 社会が抱える問題について考えさせられる本だった。差別は世界の誰かの問題ではなく、「みんな」の「私たち」自身の問題だと痛感した。
③チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ〈くぼたのぞみ=訳〉
『イジェアウェレへ』(河出書房新社) 「あなたがフェミニストとして前提にしなければいけないのは、自分が大切だということ。自分が相手と対等に大切なんだということです。『こうだったらいいな』は、なし。『こうであれば』も、なし。自分は対等に大切。それで終わり。(p9)」という言葉が忘れられない。
B 30冊/ C ベッドです。怠惰なので寝ながら本を読みます。/ D プログラミングです。新しい言語を学ぶってワクワクしませんか?
A
①東直子、佐藤弓生、千葉聡
『短歌タイムカプセル』(書肆侃侃房) この本のおかげで短歌という文化の面白さに気づけた。
②秋田麻早子
『絵を見る技術』(朝日出版社) 名画が名画たりうる理由がわかった。
③東浩紀
『ゲンロン戦記』(中公新書ラクレ) 東さんの戦いの様子が面白かった。参考になる。
B およそ100冊/ C コーヒーか白湯/ D 短歌賞をとること
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①朝井リョウ
『風と共にゆとりぬ』(文藝春秋) 電車で読んだら危険なレベルで面白い。朝井リョウさんの筆は読者目線で、エッセイの時最大限に発揮されるのかも。
②瀬尾まいこ
『幸福な食卓』(講談社文庫) 歪な食卓を囲む「家族」と幸せじゃないラストだけど心温まる。瀬尾まいこワールドの中毒者続出中。
③ヨシタケシンスケ
『思わず考えちゃう』(新潮社) 秀逸なイラストと短いことばで大人のもやもやを描くのは、さすが絵本作家さんだなと思う作品。続編も、疲れたあなたにおすすめ。
B 30冊/ C (専用の)付箋とフリクションペン/ D 近所にあるボイトレの体験に行く
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①ブレイディみかこ
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社) これまでノンフィクションに関してはあまり読んでいませんでしたが、この本は、息子との日常生活の中に社会問題が描かれているおかげで、途中で挫折することなく読むことができました。これを機に、他のノンフィクションももう一度トライしようと思わせてくれた本。
②万城目学
『バベル九朔』(角川書店) 大好きな万城目ワールド全開で、ページをめくる手が止まりませんでした。今回もリアルとフィクションの融合が見事でした。個人的にはちょっと内容が難しかったので、世界線を正確に理解するのに悩みましたが、それもまた楽しい時間でした。
③西原理恵子
『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』(角川書店) 就職活動を始めたばかりの時に読み、自分の人生について考えさせられました。何気なく手にとっただけでしたが、すごく心に刺さる一冊でした。現実を見なければいけないと強く思わされ、就職について考え直す一因になりました。
B 20冊ほど/ C 紅茶/ D コロナが収束したら、各地の大学にいる友人の元に旅行に行きたい。大学生のうちしかできないことをしていきたい。
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