座・対談
「インタビュアーによる 川上 未映子さん著書紹介」

 

  • 川上未映子
    『黄色い家』
    中央公論新社/定価2,090円(税込)購入はこちら >小さなネット記事が〈花〉の少女時代の記憶を呼び覚ます。「普通」でない家に生まれ、ようやく手にした居場所。それを守るために犯した罪。私は、花のために何ができる? 格差が広がり続ける今、たくさんの人に読んでほしい。(川)
     
     
  • 川上未映子
    『春のこわいもの』
    新潮社/定価1,760円(税込)購入はこちら >パンデミック前夜の東京。水面下で流れる6つの物語は、フィクションといえどもコロナを通して現実の世界と接続している。コロナ前後でぼくらは何を得て、そして何を失ってしまったのか? おすすめは「あなたの鼻がもう少し高ければ」。(中)
     
     
  • 川上未映子
    『夏物語』
    文春文庫/定価1,067円(税込)購入はこちら >『乳と卵』を加筆修正した第一部を起点に、第二部では8年後が描かれる。パートナーを持たずに自分の子どもに会いたいと願う夏子は、精子提供にたどり着いた。出産は親の身勝手なエゴなのか、祝福とともにある暴力性を考えずにいられない。(川)
     
     
 
  • 川上未映子
    『愛の夢とか』
    講談社文庫/定価660円(税込)購入はこちら >川上さんの色がぎゅっと詰まった短編集。ピアノを通した、隣家の老婦人との特別な時間を描いた表題作を含め、全7作を収録。すぐそこにありそうで、でも謎めいた香りを放つ日常の物語。(川)
     
     
  • 川上未映子
    『すべて真夜中の恋人たち』
    講談社文庫/定価748円(税込)購入はこちら >おおきなことが起こるわけではないけれど、美しい日本語で紡がれたこの小説は繊細なあたたかみに満ち溢れていて読むだけで心が洗われる。僕は真夜中を歩きたくなった。全米批評家協会賞小説部門ノミネート(2023年2月現在)。(中)
     
     
  • 川上未映子
    『ヘヴン』
    講談社文庫/定価682円(税込)購入はこちら >「わたしたちは仲間です」一通の手紙から始まった、僕とコジマ、いじめられているふたりの交流。ささやかでも確かな関係、僕たちは分かり合えるはずだった。善と悪、強者と弱者、美と醜、価値観を揺さぶられる作品。(川)
     
     
 
  • 川上未映子
    『わたくし率 イン 歯ー、または世界』
    講談社文庫/定価605円(税込)購入はこちら >奥歯にはわたしが詰まっている……関西弁で綴られる主人公の女性の混沌は、ときどきすごく真に迫っていて、読んでいるこちらがドキドキしてしまう。現代日本文学に新たな地平を切り開いた川上未映子初の小説集。(中)
     
     
  • 川上未映子
    『先端で、さすわ さされるわ
    そらええわ』

    ちくま文庫/定価660円(税込)購入はこちら >目から音楽を吸収するみたいになめらかで心地いい、口触り抜群であでやかな言葉の数々。鮮烈な表現で呼び覚まされた無意識の流れは、ぼくらが今まで素通りしてきたさまざまな物事を照らし出す。中原中也賞受賞作。(中)
     
     
  • 川上未映子
    『きみは赤ちゃん』
    文春文庫/定価748円(税込)購入はこちら >赤ちゃんを産んで育てることは人類の繁栄にとって欠かせない、当たり前に必要な営みのひとつ。でも、当たり前のことは本当に当たり前なのか? 女性はもちろん、男性にこそ読んでほしい珠玉のマタニティ・エッセイ。(中)
     
     
 
  • 川上未映子
    『そら頭はでかいです、
    世界がすこんと入ります』

    講談社文庫/定価682円(税込)購入はこちら >2003年~2006年にブログで綴られた日々の記録136本を収録。これはもう川上さんの生活を、頭の中を覗いていることになるのではとドキドキする。その他の著作に通じる経験が書かれている点にも注目したい。(川)
     
     
  • 川上未映子 責任編集
    『早稲田文学増刊 女性号』
    早稲田文学会/定価2,420円(税込)購入はこちら >ルシア・ベルリンの話題作の邦訳「掃除婦のための手引き書」をはじめ、この雑誌に載っているすべての作品は女性によって書かれている。文芸誌の現状に一石を投じる意欲作。これが意欲ではなく普通になったらなぁ。(中)
     
     
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P r o f i l e

川上 未映子(かわかみ・みえこ)
 大阪府生まれ。
 2007年小説『わたくし率 イン 歯ー、または世界』(講談社)でデビュー。2008年『乳と卵』(文藝春秋)で第138回芥川龍之介賞、09年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』(青土社)で中原中也賞、10年『ヘヴン』(講談社)で芸術選奨文部科学大臣新人賞および紫式部文学賞、13年、詩集『水瓶』(筑摩書房)で高見順賞、同年『愛の夢とか』(講談社)で谷崎潤一郎賞、16年、『あこがれ』(新潮社)で渡辺淳一文学賞、19年、『夏物語』(文藝春秋)で毎日出版文化賞を受賞。
 他の著書に『春のこわいもの』(新潮社)など多数。『夏物語』は約40ヶ国以上の言語で翻訳がすすみ、『ヘヴン』(文藝春秋)の英訳は22年国際ブッカー賞の最終候補に、また、『すべて真夜中の恋人たち』(講談社)が2022年全米批評家協会賞の最終候補作品に選出された。最新刊は『黄色い家』(中央公論新社)。
 
 

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