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桜美林大学・愛知教育大学・リーダーズ・ネットワーク

特集「大学生協の読書マラソン」記事一覧


 

桜美林大学
図書館読書運動プロジェクト実行委員会主催
作家トークショー

ゲスト:柚木 麻子さん

柚木麻子
『ついでにジェントルメン』
文藝春秋/定価1,540円(税込) 購入はこちら >

 2007年から続いている桜美林大学図書館読書運動プロジェクト実行委員会(通称:読プロ)のトークベントは、12月7日、小説家の柚木麻子さんを町田キャンパスの会場へお迎えして開催されました。
 今回の課題本は2022年刊行の『ついでにジェントルメン』(文藝春秋)。ユニークな物語の展開や作中に現れる菊池寛などについて読プロのメンバーたちが作品を掘り下げつつ、柚木さんの魅力にも迫りました。
「社会の変化に合わせて自分も日々勉強していかなければならない。学ばないと面白いものはつくれない」という柚木さん。デビュー当初の女の子同士の関係を描いた作品は今やフェミニズム的・ジェンダー的な読まれ方をされるようになり、そんな社会の変化に合わせて柚木さんも、ジェンダーの歴史などをあらためて勉強し作品に取り入れるようにしている等、作風の変化についてもご紹介くださいました。
 そんな中、『ついでにジェントルメン』を書いたのは、コロナ禍生活や育児など日常で感じた違和感がきっかけだったとか。ご自身の経験が各章の元ネタであるというエピソードの数々はどれもユーモラスで魅力的。一方で、社会に感じているモヤモヤや怒りなども真剣に語ってくださいました。最近柚木さんがハマっている作品(本だけでなく動画も)を紹介してくださったり次回作の構想も飛び出したりして、参加者も柚木さんからこぼれ出るとっておきの話に釘付けに。最後は、世の中の歪や固定概念とどう向き合っていけばいいのか、柚木さんの経験を交えて心強いアドバイスをいただき、90分にわたるトークイベントは幕を閉じました。
 終了後、柚木さんは著書にサインを入れながら参加者と交流していましたが、この場にいる全員の、この瞬間を愉しんでいる姿がとても印象的でした。
 当日イベントを運営した読プロのみなさま、そして関係者のみなさま、大変お疲れ様でした。
(編集部)

柚木麻子さん(前列真ん中)と「読プロ」メンバー

 
 

2022年度
愛知教育大学 読書マラソンコメント大賞
表彰式&作家トークショー

ゲスト:河野 裕さん

 

河野 裕
『いなくなれ、群青』
新潮文庫nex/定価693円(税込) 購入はこちら >

 1月21日に開催された2022年度読書マラソンコメント大賞表彰式は、3年ぶりの対面開催となりました。愛教大賞(学長賞、生協理事長賞、図書館長賞、特別賞)の授与には野田学長、小塚副学長、児玉理事長の先生方に各賞のプレゼンターを務めていただき、当日は2名の受賞者を含む10名が参加されました。また、今回は直前に選出された全国賞の受賞者(金賞1名、ナイスランナー賞11名)もご紹介しました。
 授賞式のあとは小説家の河野裕さんをお招きしてのトークショーです。こちらの開催も3年ぶりでした。トークショーはきしゃぽっぽくらぶ(愛教大読書推進団体)の2名がインタビュアーとなって河野さんに質問、それに河野さんが答えていくという形式で進んでいきました。参加者からの質問コーナーも設けました。
 河野裕さんはとても気さくな方で、素敵なお話をたくさんしてくださり、またすべての質問にも丁寧に答えていただき、参加者からは笑顔が見えました。今後も愛教大生に読書の魅力を伝える取り組みを継続していければと思います。
(愛知教育大学生協 中根正人)
  • 表彰式
  • 河野裕さん(前列真ん中)ときしゃぽっぽくらぶのメンバー
 
 

2022年度 Reader's Festa

ゲスト:似鳥 鶏さん

 

似鳥鶏
『小説の小説』
KADOKAWA/定価1,760円(税込) 購入はこちら >

 今年もReader's Festaを開催することができました。
 今回ゲストとしてお招きしたのは、『市立高校』シリーズ、『戦力外捜査官』シリーズなど人気ミステリーシリーズを手がけ、ユーモアあふれる文体で読者を物語の世界に惹き込む推理作家の似鳥鶏さん。作品に関すること、執筆環境に関すること、似鳥さん自身についてなど多くの質問が寄せられました。
 まずは、進行役の学生が似鳥さんの後輩にあたる千葉大学生ということで、内輪ネタからスタート。作品に関する質問では、作品の創作秘話を聞くことができました。「面白かった本」についてお聞きすると、持参してくださった何冊もの本を紹介してくださいました。
 進行役の学生が1つ質問すると、3つ、5つとお話を広げてくださる似鳥さん。和やかな雰囲気でトークが進み、近くで見守っている編集者の皆様のお話にも触れ、とても盛り上がりました。
 似鳥さんといえば、作品の注釈でも楽しませてくれる作家さん。トークの一言一言からも似鳥さんのユーモアあふれるお人柄が伝わってきました。
 最後に、今回のイベントに参加してくださった皆様、誠にありがとうございました。
 今後もReader's Networkでは、読書イベントを企画して参りますので、ぜひご参加ください。
(東京学芸大学4年 川邊ひかり)
 

お楽しみの抽選会中(右側:似鳥鶏さん)

 
 

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