著名人インタビュー 片岡鶴太郎さん

自分の「やりたい」を大切に育てる

ありがとうございます。今の話と関連して、大学生はまだまだこれから何十年も先があると思うのですが、いろいろな可能性があるなと大学生活を送って気づきましたし、今客観的に見ていてもそう思います。

しかし、将来のことを現実的な視点で考えてしまうと、先ほど言われたような「経済的に実現不可能だ」とか、「誰かにこう言われるんじゃないか」というような考えがよぎってしまって、自分のやりたいことを閉ざしてしまっている人もいるなと思います。

「とりあえず会社に就職しておけばいいか」という人も少なくはないなと思っているのですが、すごくもったいないなとも思っていて、そうした時に今の話と重複してしまうかもしれないんですけど、どういう風に今の大学生の可能性を広げて行けるかについて、片岡さんの考えを聞かせていただきたいです。

「とりあえず」っていうのはなしね。「とりあえず」ここに入ってみるかというのは主体性がないよね、曖昧だし。ものすごく言い訳もつけられるだろうし。

私は時間というものは命の時間だと思っているんですよね。一瞬たりとも無駄な時間は使いたくないしね、「とりあえず」これ食べておこうかなんてことはしないしね、「とりあえず」のものなんか一切ないんですね。

仕事なんか「とりあえず」ってわけにはいかないでしょう。やっぱり自分が情熱をもって事に当たりたいから、好きなことをやりたいし。「好きなことがよく分からないんです、見つからないんです」って方がいらっしゃいますね。

まずその気持ちが分からなくて。「好きなことが見つからないんだけど、どうしたらいいんでしょうか」って、それは分からないよ、俺に相談されてもって思うよね。

好きなことって、人に相談することじゃなくて、もっと根源的なことだと思うんですよね。これが好きだ、これがやりたいって。

そういうものが絶対あると思うんだけれども、そういうものに対して懐疑的になっているというか、その「好きなもので食べていけるほど甘くないんだよ」とか先輩や親とか言うんですよね。

「そんな好きなことで仕事になるわけないでしょう」とかいうけど、じゃあ嫌なことで仕事になるんですかってなるとさ、仕事っていうものは好きなことをやらないと仕事じゃないでしょう。

やっぱり自分の命の大事な時間を費やすわけで、自分の命を燃やすには好きなことしかできないわけだから、なぜ好きなことを自信をもってこれが好きでこれがやりたいということを言わないのかな、なぜ否定するのかな、もったいないなと思うんですね。

はなから否定するでしょう。否定はダメだと思うよね。自分を大事にする、そしたら自分自身の根源的にある好きなものとか、自分のいまの容姿、自分のいま置かれている環境、それは絶対的に大事にしないといけないし、それを否定したり非難したりしてはいけないと思う。

自分の全ての顔も容姿も環境も育ちも、それは自分の置かれた環境だから、絶対に否定してはいけないし、そこから始まるわけだから。それをまず大事に思いながら恥じてはいけない。

そこから第一歩切り出していくということも大事じゃないかと思いますね。自分の思ったこと、とてつもない夢かもしれないけれど、やってみたいと思ったことは才能があると思ったってこと。

思うってことは、そこに何かseedがある。本当に米粒ほどの小さな小さなseedだけれど、それがすごく大事だと思うんですね。

そのseedを丁寧に丁寧に時間をかけて自分が毎朝毎朝、信じてお水をあげて手塩にかけて丁寧に過ごすことによって、そのseedは芽が出てきます。

芽が出てきたなら、葉が出てきて、花が咲くことがある。だから、そういった自分が「やってみたい、好きだ」と感じる、自分の意識よりももっと深いところにある根源的なseedが「これをやってみたい」と心の奥底から叫んでいるのだから、そのseedを大事に手塩にかけて育てあげていくことが大事だと思いますよ。

自分を信じるということが大事。それには毎日毎日丁寧に時間をかけて、手塩にかけてお水をあげてということをしなければならないと思います。

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