友人との会話がモチベーション維持の秘訣

小川さん(司会):
高校生のみなさん、大学生に質問がある方はいますか。

山本さん:
はい。みなさんは受験生時代、どのようにモチベーションを維持していましたか。

叶田さん:
すごく仲の良い友達が意識が高かったので、その子に引っ張られる感じで良い影響を受けていました。その子は私よりもめちゃくちゃ勉強時間が長くて、意志も強くて、うまくいかなかったら泣いちゃうみたいな、とてもはっきりしていた子で、その子を見ていると、自分も頑張ろうと思えましたね。私は毎日18時くらいまで学校に残って勉強していたのですが、正直、その子と一緒だったから続けることができたと思います。私一人だったらめげていたはず。一緒に勉強できる友達がいたことは本当に支えになったと思います。

田島さん:
叶田さんが言うように、友達と話すのは良いと思います。僕は中学時代の友達に話すことが多かったですが、やっぱり人に話すと楽になるというか。キツい時こそ友達に話すことで、それが息抜きになっていたような気がします。あとは大学のパンフレットを読んだり、オープンキャンパスに訪れたりして大学の雰囲気を感じることもモチベーション維持につながりました。

中山さん:
僕もみなさんと同じで、一緒に頑張る友達がいたことが大きかったと思います。特に浪人中は、毎日一緒にお昼を食べたり、放課後一緒に帰る時など、勉強以外の話をしている時が、一番リフレッシュできました。どうしても勉強ばかりになると嫌になってしまうので、意識的に息抜きしたり、友達と遊びに行ったりしていましたね。

小川さん(司会):
みなさん、友達の存在が大きかったのですね。私は逆に一匹オオカミタイプで、友達に影響されてという経験はありませんでした。ただ志望学部に推薦入試で出願したんですけど、その推薦が不合格になってしまって、その時にかなりモチベーションが下がってしまった経験があったので、支えてくれる友達がいたらよかったなと、今ふと思いました。あとは田島さんが言ったように志望大学のパンフレットを見ると「やっぱりここの大学、学部に行きたい!」と思うので、そういうモチベーションの上げ方もいいと思いますね。

今井さん:
小川さんと、ほかにも推薦入試を受けた方がいらっしゃったら聞きたいのですが、推薦を受ける上で、やっておいたほうがいい対策はありますか。

小川さん(司会):
私が受けた推薦入試は、AO入試といって総合型選抜にあたるものなので、指定校推薦とは違うものになります。AO入試では「なぜその大学に行きたいか、その学部に行って何を学びたいか」ということをきちんと答えられなければならなかったので、実際に通っている大学生の先輩に話を聞いたり、私自身も大学を訪問したりして、大学や学部のことを知ることを心掛けていました。その上で、自分が何をやりたいのかを言語化して、いろいろな角度で、何を聞かれても答えられるようにする準備をしました。志望理由書などの書類は、自分だけでは気付かない、わかりにくい表現や抜けている部分があるかもしれないので、両親はもちろん、学校の先生、塾の先生などいろいろな人に見てもらいました。すると、結構ダメ出しをいただくんですけど、そこは素直に受け止めて直すようにしました。ただ、私は推薦では落ちたので、その理由を振り返ってみると、自分なりに準備したつもりではあったんですけど、やはり他の人に比べたら足りなかったからだと思っています。推薦で入った同級生に話を聞いたら、やっぱり「この大学で何をしたい、学部で何を学びたい」というのが明確にあって、私はまだまだそこが足りなかったんだなと思います。

植木さん:
実は私は、お茶の水女子大学のAO入試を受けて、落ちて、次に学校選抜型(公募推薦)に出して、そこで合格した経緯があります。AO入試は1次試験と2次試験があり、1次をクリアしなければ2次に進めないシステム。私は1次の時点で落ちました。そもそも倍率がもう10倍、20倍くらいあるので、受からないだろうなという気持ちで受けて、実際落ちたのですが、そこで落ち込むことはあまりなかったです。学校選抜型(公募推薦)も1次と2次があって、1次は基本的には書類試験で変なことさえ書かなければほぼ受かるみたいです。2次が小論文と面接。小論文はもともとちょっと得意でしたが、めちゃくちゃ解きましたね。というのも、自分の志望するコースの、専門の題材が出てくるので、ちょっとコツがいる感じで。夏休みくらいから過去問を解くのはもちろん、過去問は数が限られていたので、他の大学の小論文で似た題材のものを集めてきて、書いて、日本史の先生と国語の先生に添削してもらっていました。小論文に関しては、傾向がだいたい読めていたのでそれに合わせた練習をしていたら本番では似たような問題が出てきました。
あとは、面接の対策は面接の1カ月前くらいから始めました。高校に「面接カード」というものがあって、いろいろな先生に予約できるのですが、毎日違う先生に面接の練習をしてもらって、最終日は校長先生にやってもらったくらい、もうひたすらに練習をしました。最後は校長先生に、今まで面接を練習してきた中で一番良かったよと言われたのがすごく嬉しくて、自信を持って受験に挑めた感じです。面接の練習は繰り返ししたほうが良いと思います。最終的に、学校選抜型(公募推薦)で受かりましたが、落ちたとしてもすぐに切り替えられるよう、一般の勉強も並行してやっていました。やっぱり推薦だけの勉強だと、落ちた場合に4カ月ぐらいを無駄にしてしまうことになるので。

小川さん(司会):
推薦を受ける動機は、人によってさまざまだと思いますが、行きたい大学が決まっている人はチャンスを増やすためにも推薦もぜひ視野に入れて欲しいと思います。


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