大学生協2030Goals 特設サイト「なぜ、いま 大学生協2030Goals」なのか。

ごあいさつ

大学生協「再生」と2030Goals

中森専務理事
全国大学生協連
専務理事 中森 一朗

2021年12月の大学生協連第65回通常総会で、私たちは「大学生協『再生』基本方針」と「大学生協2030Goals」という2つの基本政策を決定しました。大学生協「再生」は議論百出の状況でしたが、その中では「再生」という言葉も論点となりました。「金融機関の『再生』みたい。我々はそんな状態なのか!」という生協職員からの声も多い一方で、「『再建』じゃなくて『再生』という方がフィットする」という学生の声が多かったのが印象的でした。

学生のみなさんは、協同組合の理念や、組合員を大事にする大学生協の考え方が大好きです!けれども大好きであればあるほど、時に大学生協の「イタい」ところが見えてしまうのかもしれません。「『組合員のことを大切にする』と言うけど、本当に私たちの意見を大切にしてくれているだろうか?」そんな思いを持った経験のある学生からみれば、生協職員だけが進める『再建』ではなく、真に大学生の声や実態を受け止めた『再生』に新鮮さを感じたのではないかと思います。

「『再生』基本方針」と「2030Goals」に共通するのは、組合員にとっての『大学生協の価値』がベースとなっていることです。「2030Goals」文中にある「守りたい価値」とは、「頭では大事とわかっているけど、実践的にはなかなか大事にできていない価値」と読み替えることもできるかもしれません。

気候変動の影響を日々の生活で目の当たりにし、戦争を毎日のニュースで見聞きするような時代の変化の中で、私たちが新たに「創造したい価値」はけっこうありそうです。しかし、日々の仕事や活動から少し努力して「守りたい価値」を守ってみることも大事なのではないかと思います。そんな風に、より多くの大学生協役職員のみなさんに「再生」や「2030Goals」に真摯に向き合い、大学生協の「価値」を体感していただきたいと思います。

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