管理栄養士 谷口輝美さん
こんにちは、管理栄養士のタニグチです。
前回に引き続き、野菜について考えていけたらなと思っております。前回は、野菜を1日に両手に約3杯分(350g)食べようという目標があるんですよというお話をしました。
野菜は大事だよということは、なんとなくご存じかと思います。改めてその大事なポイントをお伝えしておきます。
野菜は何といっても、ビタミンや食物繊維、ミネラルがたっぷりです。
これらの栄養素は、肌荒れ、便秘などに効果的なのはもちろん、免疫力を高め、病気の予防にも効果的です。実際、野菜を積極的に食べる人は野菜を食べない人に比べて、心臓病や脳卒中、ある種のがんになる確率が低いという研究結果があります。
とはいっても、毎日両手に3杯分バリバリ食べていたら、ちょっと嫌になっちゃいそうですよね(私なら嫌)。
生野菜であれば両手3杯ですが、茹でたものなら片手で3杯程度になります。小鉢にすると、1日5皿分くらい(1皿約70g)が目安。毎食野菜の小鉢を1~2皿くらいなら、なんとなく食べられそうではないでしょうか。
でも調理するのはめんどくさいし、野菜ジュースでいいのでは?と思いませんか。もちろん、野菜不足を補うのには有効です。でも、野菜をしぼったり加熱処理したりする工程で、せっかくのビタミンや食物繊維が減少してしまうのです。
あと、私的には、野菜って自分で噛んで食べることに楽しさがあると思うのです。人参を噛んだ時、ほうれん草を噛んだ時、食感も味も全然違いますよね。そうして様々なことを感じとることが、野菜を、食事をしっかり噛んで食べることの醍醐味かなと思います。
ミニトマトなどはそのまま食べられますし、電子レンジでキャベツを加熱して、少し塩昆布をかけるだけでも、立派な1品になります。ぜひ、今の食事にプラス1品、野菜の小鉢を足してみてください!