管理栄養士 谷口輝美さん
こんにちは、管理栄養士のタニグチです。
不足しがちな栄養素シリーズ・ビタミンの続きをお話しさせていただきます。前回はいろんな種類のビタミンを紹介しました。今回は、その中でも「ビタミンD」についてお話していきたいと思います。
D…?あんまりピンとこないですね。
大学生の年代をはじめ、幅広い年代で不足しているビタミンです。
ビタミンDは、骨の健康や免疫力アップに欠かせない栄養素です。
そして、体の中(皮膚)でつくり出すことができる、ちょっとめずらしいビタミンなのです。しかも、日光(紫外線)を浴びることでつくり出せるんですよ。初めて聞いたとき、光合成みたいやん、と思ったのを覚えています。
ビタミンD 生成に必要な日光浴の目安時間は、季節や場所、時間によってかなり異なりますが、だいたい15~30 分程度です。でも、太陽をサンサンと浴びると、紫外線の影響が気になりますよね。実は、腕や体を露出しなくても、紫外線の影響を受けにくいといわれる手のひらや足の裏だけでもビタミンDは生成できるんです。窓から手だけだして、太陽に向けるだけでも十分効果が得られます(ちょっと面白い感じになりますが)。ちなみに、長袖を着ていたり、日焼け止めを塗っていたりすると、ビタミンD生成量は減ってしまいます。
もちろん、食事からもビタミンDは補給できますが、野菜や穀物、豆、イモ類にはほとんど含まれていません。多く含まれているのは魚類(鮭や秋刀魚など)やきのこ類(きくらげ、しいたけなど)です。なかなかピンポイントですよね。特に紫外線量が少ない冬は、ビタミンDが不足しがちなので、積極的にビタミンDを含む食品を摂取することが大切です。
他にも、面白い特性を持ったビタミンはたくさんあって、たくさんご紹介したいのですが…!とりあえず、わたしのお気に入りのDについてお話させていただきました(^○^)
第11話(準備中)