管理栄養士タニグチのひとりごと~健康と栄養のはなし~

第12話 不足しがちな栄養素~ミネラル~②


管理栄養士 谷口輝美さん

こんにちは、管理栄養士のタニグチです。

不足しがちな栄養素シリーズ・ミネラルの続きです。一口にミネラルといっても、たくさんの種類があることをお話ししました。今回は「」についてお話したいなと思います。

鉄は、赤血球の材料になり、全身に酸素を運ぶ役割を担っています。

鉄といえば「貧血」。貧血には実はいろんな種類があるのですが、一番多いのが鉄不足によっておこる「鉄欠乏性貧血」です。女性は毎月の生理による経血で鉄を失うため、男性よりも貧血になりやすく、20代~40代の日本人女性の約20%~30%が鉄欠乏性貧血を発症していると言われています。

生理による貧血はわかりやすいですが、いつもの疲れやだるさが、鉄欠乏性貧血によるものである場合もあります。鉄が不足すると、体中が酸欠状態になります。これにより、倦怠感や、動悸、息切れなどの貧血症状のほか、肌が荒れる、爪がわれやすいといったさまざまな症状が出てきます。

鉄は、一日の食事量が少ない方(ダイエットのために極端に食事量を減らしてる方など…!)や食事バランスの悪い方に不足しがちな栄養素です。かつ、意識しないと十分に摂ることが難しい栄養素でもあります。鉄を多く含む食品をピックアップしてみましたので、毎日のお食事に少しでも取り入れていただきたいです。

  • 動物性食品:豚・鶏・牛レバー、カツオ、イワシ、あさり
  • 植物性食品:小松菜、ほうれん草、枝豆

さて、不足しがちな栄養素シリーズということで、ビタミンとミネラルについてお話してきました。数種類しか詳しくご紹介できませんでしたが、全部大切な、必要な栄養素です。

あまり難しく考えず、でも、できれば覚えておいていただきたいのは、ご飯とおかずを基本に、いろんな種類の食材をとる、ということです。ついつい似た感じの食材を選びがちですが、食材それぞれに良いところが違います。楽しくおいしく、季節も意識したりしながら、今日は何食べようかな~と選んでみてください🎵


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