管理栄養士タニグチのひとりごと~健康と栄養のはなし~

第14話 歯の健康は全身の健康②


管理栄養士 谷口輝美さん

こんにちは、管理栄養士のタニグチです。

歯のお話の続きです。歯の役割と、歯は何でできているかをお伝えしました。

食事はもちろん、生活するうえでとっても大事な歯。健康でいるためにはどんなことが必要なのでしょうか。

まずは栄養の観点から。

前回お伝えしたように、歯の健康にはいろんな栄養素が必要です。なので、言ってしまえばバランスのよい食事をとりましょう!ということなのですが、特に重要な4つをお伝えしたいと思います。

  • カルシウムとリン:歯の構造を強くします。…乳製品、骨ごと食べる魚、海藻類、ナッツ類など
  • ビタミンD:歯へのカルシウムの吸収を助けます。…サンマ、しいたけなど
  • ビタミンC:歯茎の健康に欠かせません。…ピーマン、ブロッコリー、キウイフルーツ、いちごなど

また、長時間かけてだらだらと食事をすると、虫歯が進行しやすい口内環境をつくってしまうため、気を付けましょう。特に甘いもの。

あとはやはり、きちんと口腔ケアをすることと、定期的な歯科検診が重要。毎日しっかり、1回あたり3分はかけて歯磨きをして、最低でも半年に1回程度は検診に行きましょう。

…私事で恥ずかしいお話になりますが、私の父は歯にとって最悪の生活を続けていました。だらだら甘いものを食べ、歯磨きもロクにせず、虫歯になってもそのまま放置。その結果、まだ60代なのに現在ほとんどの歯が残っておらず、好きなものが食べられなくて大変困っています。自業自得でしかないですね。ほんとに。

歯って体の一部で、なくなることってあまり想像しないと思うのですが、食事をうまく噛んで食べられないということは、肉体的にも精神的にもかなり辛いことで、QOL(生活の質)がものすごく下がってしまいます。歯の健康は、全身の健康につながるのです。

普段の食生活、歯磨きの習慣はもちろん、定期的に通院し、歯の状態を確認しておくことをおすすめします。


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