管理栄養士 谷口輝美さん
こんにちは、管理栄養士のタニグチです。
さて、こちらをお読みくださっているみなさま、今日は朝食を食べましたでしょうか?
大学生協調べ「第60回学生生活実態調査」(2024年) では、朝食摂取率が自宅生77.2%、自宅外生は61.1%にとどまりました。学生さんに朝食を食べない理由を聞いてみると「食べる気力がないから」「おなかがすかないから」「食べる時間がないから」などなど。
朝食を摂ると、脳のエネルギー源となる、体温を上げる、便通をよくするなどなど…体に良いことがたくさん。あと、特にお伝えしたいことをちょっと詳しく。
体内時計という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
時差ぼけの話で出てきたりしますね。体内時計は、24時間を計る体内のシステムです。人の体内時計は、約25時間の周期で体温やホルモン分泌などの変化をつかさどっているため、1日24時間に合わせて1時間ほど修正しなければいけません。
その役目をしてくれるのがずばり朝食。毎日朝日を浴びて、だいたい決まった時間に朝ごはんを食べることにより、体内時計を整えることができるのです。
16時間(睡眠時間を利用して朝食を抜く)ファスティング、いはゆる”朝だけ断食”やってます!という声を、SNSなどで見たことがあります。
これはまさに体内時計を狂わせてしまうもので、子供の頃から3食きちんと食べてきた人は、朝食で体内時計をリセットさせる習慣が深く身についているため、ファスティングが体内時計を乱れさせてしまうのです。
そうすると、変な時間にお腹がすいたり、食欲が止められずに暴飲暴食してしまったり、食べても食べても満腹感が得られなかったり…自律神経バランスが乱れてしまいます。
第16話(準備中)