管理栄養士 谷口輝美さん
こんにちは、管理栄養士のタニグチです。
小腹がすいたなあ、口さみしいなあ…そんな時、ついぱくぱく食べてしまいますね、おやつ。
間食は、なんとなくよくないものだとわかっているけど、なかなかやめられない、でも痩せたい。結局食べちゃう…。間食をやめられないことには、ちゃんと理由があるのです。
人間の脳には、快感を得るとそれを記憶して、再び快感を得ようとする「報酬系」という脳内回路があります。甘いものには、小麦粉や砂糖などの糖質がたっぷり使われています。糖質を摂取すると、脳内の報酬系が刺激されて、快感を得ます。習慣的に間食として甘いものを食べていると、報酬系が頻繁に刺激されて、気づかないうちに糖の依存症になってしまうのです。
特に、糖質だけでなく、糖質+脂質を含む食品の方が脳内の報酬系への刺激が強いといわれています。昔、おいしそうなケーキやドーナッツとともに「糖と脂肪!」と連呼する、カテキン強めのお茶のCMがありました。
ストレスを受けると、コルチゾールというホルモンが分泌されます。コルチゾールは血糖値を上昇させるとともに、脂肪分解を促進させてストレスに対抗するようにはたらきます。この作用が続くと、身体は危機を察知して脂肪を蓄えようとするため、脂質や糖質を欲するようになります。その結果、脂っこいものや甘いものを食べたくなったり、間食をしすぎたりしてしまうのです。
へ~ちゃんと理由があったんだ~じゃあしょうがないね~(^o^)/といって、毎日もりもり食べていると体に良くないことが起こるかもしれません。次回は、間食の摂り方・考え方をお話いたします。
第18話(準備中)