管理栄養士タニグチのひとりごと~健康と栄養のはなし~

第19話 あなどるなかれ、便秘①


管理栄養士 谷口輝美さん

こんにちは、管理栄養士のタニグチです。

今回のテーマは「便秘」です。皆さん、毎日お便りがあるでしょうか。何の気なしにお手洗いに行かれるかと思いますが、毎日しっかり排便できるって、とっても素晴らしいことなのです。たかが便秘、されど便秘。便秘の方・最近おなかの調子がいまいちの方は必読です。

便秘とは「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」とされています。

2~3日に1回の排便でも、排便状態が普通、かつ本人が苦痛を感じていない場合、便秘ではないのです。毎日排便があったとしても、便が硬くて量が少ない、残便感がある、排便時に苦痛を感じるなどの場合は便秘といえます。

便秘の原因は様々ですが、運動不足、水分不足、食物繊維不足や精神的ストレス、環境の変化、極端なダイエット、腹筋力の低下も原因となります。

では、便秘になるとどんなことが起こるのでしょうか。

便秘が続いて便を腸内に長く溜め込んでいると、有害物質が発生し、血液中へ溶け出し、全身へと巡ってしまいます。そして、汗や皮脂と一緒に毛穴から外へ出て嫌な臭いを発したり、ニキビや吹き出物といった形で皮膚上に表れたりします。つまり、便秘が肌荒れや体臭にも影響しているのです。

また、便に含まれる有害物質である悪玉菌は、発がん物質をつくり出すため、がんのリスクが高くなるとも考えられています。

便秘で腸内の細菌のバランスが崩れると、脂質や糖の分解や吸収にも影響を及ぼし、高脂血症や動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病も発症しやすくなります。

便秘、あなどってはいけません。

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