受験生の保護者座談会
@同志社大学(2023年開催)
現役学生からのメッセージ

  • 白羽 佑果さん(同志社大学 商学部1年) 
  • 押切 日向子さん(同志社大学 文学部1年)

現役学生からのメッセージ①

商学部商学科 1年 白羽 佑果さん

教授の著書から志望先を決定


白羽 佑果さん

同志社大学商学部商学科の白羽佑果です。まずは志望理由と、受験当日までどのように勉強したか、あとは、いまどのように学生生活を送っているかということをお話ししたいと思います。もし時間があったら、高1から高2の受験期の、志望校を絞っていった過程をお話しできたらいいかなと思います。

まず、私が同志社大学の商学部にしようと決めたのは、高校2年生の終わりから高校3年生の夏ぐらいにかけてだったと思います。最初は指定校推薦ではなくAO入試を考えていました。高校3年生7月の入試説明会があり、そこで、建学の精神の話を伺いました。同志社大学が建つちょっと前に新島襄のお話があるんですけど、私が通っていた高校の教育理念にすごく重なるところがあるなと感じて、同志社大学に入れば、高校で培ったことが活きるかもしれないなと思いました。その中でも商学部を選んだのは、同志社大学商学部で教えていらっしゃる教授の本を拝読したのがきっかけです。その本がすごく興味を引かれるもので、商学部に入れたらこの教授の講義を受けたりゼミでお会いしたりできるかもしれないなと思って、よし、同志社大学の商学部に挑戦しようと決定しました。

AO入試に備えての受験勉強

最初に申し上げたように、もともとはAO入試のつもりだったのですが、高校3年生の秋に推薦をいただけることになりました。高校2年生の段階ではAO入試を目指していたので、約1年弱は小論文の勉強を積極的にやっていました。個人塾で教えていただいており、小論文の過去問集みたいなものを使いながら、1日1つぐらい実際に小論文に挑戦していました。高校2年生の初めの段階では、制限時間を気にせずに、とりあえずどれぐらい問題を解けるかということに挑戦していました。それに追加して、新聞記事の社会欄や経済欄のところから何か気になる記事を選んで要約をするということも練習として行っていました。

他の科目については、特に力を入れたのは英語だったと思います。学校で一律で購入する問題集があって、それを3周から5周くらい勉強したかと思います。私はもともと英語は好きな方だったので、何か英語が活かせたらいいなと思っていたんですが、入学してみて、留学生の方と交流をする機会をこんなに多く持てるんだというところにすごくびっくりしています。

例えば、同志社大学では、週3回ランチトークというものが行われており、留学生と、日本語、英語、中国語のいずれかでお話する機会があります。あとは、ついこの金曜日まで、「サマーセッション」と呼ばれるオンライン授業に参加していました。中国や韓国からも留学生が受ける授業で、そこに同志社大学の学生がボランティアとして参加します。同志社大学の国際主義は、自分が予想していたよりも本当に豊かなんだなと感じています。

高校1・2年の過ごし方から、推薦をもらうまで

最初に申し上げていた高校1年生、2年生のあたりの話なんですけど、その時点では特に指定校推薦を受けることは考えていませんでした。最初は関西の大学ということしか考えておらず、例えば私学だったら同志社大学や関西学院大学あたり、あとは国公立として大阪大学を考えていました。それで勉強を進めてはいたのですが、私は特に数学が伸び悩んで、高2の夏休みを経た後の模試でも成果があまり出ませんでした。私はちょっと不安症のところもあって、このまま数学にしがみついていても、他の教科がおろそかになるかなみたいなところもあったので、私学にしようと思いました。

そこから年内入試について調べるうちに、同志社大学のAO入試に辿り着きました。商学部は英語課題を重視しているなと感じて、私の英語好きが合うなと思ったので、そこでまずAO入試も視野に入れました。

高3の春か夏あたりに高校で進路希望調査が実施されて、そのときに同志社大学の商学部は指定校推薦がありますよという話を聞きました。もし推薦をいただけるんだったら乗れたらいいなくらいの気持ちで志望理由書を書いて、結果いただけたので、最終的には指定校推薦での受験となりました。

現役学生からのメッセージ②

文学部哲学科 1年 押切 日向子さん

学びたいことから見つけた進学先


押切 日向子さん

文学部哲学科、押切日向子と申します。よろしくお願いします。私は白羽さんほど真面目な人間ではなく、高校2年生までは遊びほうけていました。私ごとですが、私は高校2年生の途中にちょっと病気を患って、1年弱ほど入院していました。それで全然学校の勉強についていけず、同志社大学を受けたものの合格ラインを120点も下回って落ちてしまい、浪人しました。なので、現在19歳です。

同志社大学を志望した理由ですが、やりたいことが明確にあって同志社大学を志望しました。元から宗教哲学というジャンルにものすごく興味がありまして、ある本を読んだときに、神様が心の中にいる人たちと無宗教と言われる日本人たちとでは、考え方が全然違うということに感動しました。それでそのことをもっと勉強したいと思って、読んでみた本がイスラムの本なんです。

イスラムって、キリスト教よりも全然身近にないじゃないですか。だから面白いって思って、その教授と出版社の方に手紙を書いたんです。すると、ご丁寧に本人からお返事をいただきました。「ぜひ、会って話しましょう」と言ってくださったその著者が、同志社大学のグローバル・スタディーズ研究科の教授だったんです。だから、その教授に教えを請いたいと思って、大学に入る前に3回この大学に来て、お話をする機会をいただきました。ものすごく幸運でしたね。

私は出身北海道です。同じ学校から私の代で同志社に合格した人は一人もいません。私はこの学校以外は考えられないって思っていたので、滑り止めを受けず浪人しました。

模試は判定より順位を重視

さっき模試のお話が出ていたと思うのですが、私も例に漏れず、浪人の最後の11月までE判定でした。だけど、判定よりも個人的に一番大事だと思っているのが、第一志望として同志社を受けた人数のうち、自分が何位かということです。例えば、同志社大学文学部を志望した人が300人いた。倍率が2倍だとしたら、100位ならE判定だったとしても受かるんですよ。模試の判定って結構基準が曖昧だし、同志社大学の過去問が出るわけでもない。だから点数を取れたかどうかでなくて、同じ大学を第一志望としている人の中で、今自分がどれぐらいの順位にいるのか指針を得るために模試を利用していました。

実際、ぎりぎりの判定でも合格できたので、模試で判定が伸びないという悩みがあるのでしたら、順位を意識するといいと思います。志望者数の中で何位だということは結構モチベーションにもつながるし、明確な基準になるのではないかなと思っています。

満点を目指すのではない勉強法

受験は、英語と国語と世界史で受けました。世界史は本当に量が多いなという印象がずっとありました。国語はもともとすごく得意で、受験もそのテンションで乗り切れたんですけど、世界史は現役時代に受験したときは2割くらいでしたね。

同志社大学はところどころ面白い問題というか、その教授の専門性が絶対に出ているなという問題があったりします。大問が三つあって、西洋と中国と、なぜか突然トルコが入ってくるとか。だから、重箱の隅をつつくというわけではないんですけど、広く深く勉強しなければならない科目は難しいなと思います。あと、同志社大学で顕著なのは英語です。世界史と国語は配点が150点なのですが、英語は200点です(一部を除く)。大問が三つあって、長文問題2問と会話問題1問という傾向です。同志社大学の解き方があるから、それを身に付けるまでやるという勉強方法を採りました。

今回このお話をいただいたときに、自分はどのように受験勉強をしたかなと思って、考え直してみたんです。私は、ひたすら過去問をやったのと、単語帳。問題は確かに難しく、私は1年勉強してもグローバル地域文化学部は落ちてしまいました。『英単語ターゲット1900』という単語帳が破れるくらいまで勉強して、単語だけは絶対に落とさないという勉強をしました。ここは難しすぎるから、私は解けない。その代わり、こっちで満点を取ろうという風に考えていました。同志社大学の問題は本当に難しいので、知識がちゃんと固まっていないと点数が取れないところもあるんです。

逆に、さっきおっしゃっていたように、8割取れば合格の可能性が高いんですよ。だから私は2割解けないところがあったら、もうここは無理だから他の文章問題が解けるようにと考えました。満点を取って合格することが目的ではないし、合格最低点に1点でも多く乗せるという方針で勉強できるのが、私立の強みかなと思います。
そういう意味では、単語をひたすら勉強して、基礎は絶対に取る。ケアレスミスをしないで、できるところは絶対に取るという形で勉強すると、あまり周りに左右されずに勉強できるんじゃないかなと思います。

やりたいことがないなら一つでも上の大学へ

グローバル・スタディーズ研究科の先生とお話をした時に、「グローバル地域文化学部は、あなたが興味があることもやるけど、外国に特化した勉強が多い。あなたがやりたいことは思想面に向いているから、哲学の方がいいんじゃない」と先生がおっしゃってくださいました。

ここがいいと明確に決められないまま受験当日になってしまう、志望校をなかなか決められないというのは、よく聞きます。私の友達にもいますし、私の妹もそんな感じで志望校をすごく悩んでいます。どこの大学が楽しいか、行かなければわからないから、どうしようもない。でも、大学在学中にやりたいことができたとき、学ぶ場を提供してくれるかどうかは、偏差値に比例すると思うんです。だから、もし同志社大学より偏差値が低い大学に行きたいと思ったら、それはそれでいいと思うんですけれど、もし今やりたいことがなくて悩んでいたとしても、同志社大学に来れば、やりたいことが見つかったときに全力でサポートしてくださる方々がたくさんいるということは保証します。

これから先、受験生の方々がどんな大学を志望するかは、私にはわかりませんが、迷ったときは、とりあえず一つでも上の学校を選べたら、これからの人生の選択肢が広がるんじゃないかなと思っています。

大学生活は楽しく充実しているなと思えることが多いですし、コロナが明けたのもかなり大きいところです。私は週15コマ、フルで取れる分だけ取っているんですけど、そのうちオンライン1コマだけで、あとは全部対面。月から金まで学校に来ています。

同志社大学には全学共通教養教育科目というのがあって、専門科目以外もたくさん学ぶことができます。専門科目については、文学部哲学科で取らなければいけない科目プラス、私は宗教をやりたいので、神学部の授業を一緒に取っています。
さっきの話につながるんですけど、文学部に来ても、もしも他学部の授業をやりたいなとなったらある程度他学部の科目も受講できるところが、この学校のアドバンテージかなと思っています。
だから、志望校が漠然としているなら、この大学はすごくおすすめです。今はハードルが高すぎるなと思っていても、努力次第で何とでもなるので。応援しています。ありがとうございました。

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