受験生の保護者座談会
@同志社大学(2023年開催)
受験生の保護者座談会

現在のお子さまの様子

司会:高校によっていろいろな部活動があると思いますが、部活動と勉強をどのように両立していたかお伺いしたいと思います。

義原さん:
うちは、なぜか子どもが3歳のころからすごく数学が得意で、数学部に入りたいということで理数科を目指したのが始まりでした。数学部は文科系の部活動で、そんなに毎日あるわけでもなかったので、両立する大変さは特になかったです。

赤井さん:
うちの子はサッカー部に所属しています。学校が終わってから放課後2時間くらい。土曜日、日曜日であっても朝に行ってお昼過ぎに帰ってきていました。とはいえやっぱり疲れるようで、1年生、2年生の間はあまり勉強もしていませんでしたね。
でも、やっぱり学力を付けないことにはこの先に進めないと説明していただいたこともあって、今日はこの単元まで終わらせるとか、自分の中で決めたことは必ずやっていたようです。
3年生になって、5月前半で部活を引退しました。学校で朝学や補習を実施してくださっているので利用させてもらっていて、毎朝7時から学校で勉強して、放課後に残って勉強してから帰ってくるという状況です。夏休みに入ってからは、一応10時間を目標に、動画を見ながら問題集を解いたりして勉強をしています。

眞鍋さん:
うちは美術部でしたが、活動は週に1回程度で、息抜きみたいな感じでやっていたので、受験にも勉強にも全然支障はないようでした。

由美さん:
うちは陸上部だったんですが、三段跳びをやりたくて、指導を受けたい先生が今 通学している高校にいたから進学したんです。1年生、2年生はずっと部活漬けで、勉強なんてほとんどしていませんでした。課題は提出するけれど、それ以外はやらないという状況でした。テスト前も必死で課題だけ終わらせて提出してという状態で、ずっと部活だけやっていました。
でも、けがが多くて、思った記録が出せないまま終わったんですけど、終わった途端にすごく元気になりました。一生懸命やり過ぎて疲れていたみたいで、帰ったら何もする元気がなかったんだなと最近思います。今は起こさなくても起きてきて手伝ってくれるし、勉強も課題以外のことに手を付けているみたいだから、ちょっと集中力さえ出してくれたら、今から頑張れるかなという状態です。
部活をやりたくて入って学校だったから、それはそれでよかったのかなと思っているので、今からその分の体力を勉強に向けてくれたらなと思っています。

4年間通い続けられる大学の選択を

司会:ありがとうございます。
次に、大学入学にあたって、保護者さまとして心配なこと、不安なことを教えていただきたいです。

赤井さん:
一番はお金のことですよね。うちは一人親なので、今は難しいかなというところです。大学2回生になる兄がいまして、給付型の奨学金は受けていますが、今年度、大学独自の成績優秀者に認定されましたので学費が半額になり、今年はちょっと楽になるので、その分なんとか体力が持つかなという形です。

眞鍋さん:
うちは長女で大学受験が初めてです。試験の形式なども多過ぎて、私もよくわかっていないところがあるので、結構本人に任せている感じです。それが果たしていいのか。あまり口を出したくはないんですが、ちゃんと順序よくというか、試験までに辿り着けるのかという心配はありますね。

由美さん:
金銭面は確かに心配ですし、あとは、さっき言ったように部活しかしていなかった子で、自分が何をしたいか今の時点ではっきりわかっていないので、それがちゃんと決まるのかなということですね。なんとなく大学に行きたいという理由で、仮に進学できたとして、納得できる進路を選べるのかなというのがすごく心配です。

義原さん:
うちは、進路について子どもに一度考えさせました。高校は総合的な勉強だったと思うのですが、大学になるとより専門的になっていくので、そこに興味を持てなければ4年間って続けていけないと思うんですね。
なので、大学に進学するのかしないのかも含めて、自分が将来どうなりたいのか、まずお尻を考えてみたらどうかということを言いました。上の子も下の子も、自分は将来こういう仕事に就きたいから、この資格が欲しいからということで、大学進学を決めました。
あとは、通いやすさなどを総合的に見て、2年生の夏休みから結構オープンキャンパスに行って、直接目で見て、今日のような感じでお話を聞いて、志望大学を絞っていった感じです。

赤井さん:
大学の情報は、本当に子ども任せですね。一応、システムエンジニアになりたいというところを決めて、じゃあ、理系を選ぼうね。どこに行きますか、大阪にいますか、どうしますかというところから、あとは、もう自分で見つけて探しておいでという感じです。
大学フェアには行って、息子と2人でそれを見に行ったりしたんですけど、今年はそういうフェアが見当たりませんね。

眞鍋さん:
志望校は、1年、2年生から考えておいた方がいいとは言われていたんですけど、なかなか動かないのが悩みです。

司会:高校から言われていたんですか。

眞鍋さん:
いろんなところからです。3年生になって自分のやりたいことは何だろうと考えて、それができるところはどこの大学にあるのかパソコンで調べて、そこからオープンキャンパスに行ってという感じです。大学の名前を出してもらったら私自身もちょっと調べますが、子ども主体で考えています。

公志さん:
うちの子は部活のことばかり考えていて、彼のほうからこちら側に何か言ってくるということがありませんでした。僕は調べだしたら止まらない方なので、いろいろ携帯で調べて、こんなものがあるぞと送ったりもするんだけど、いまいちリアクションがない。やりたいことが見つけられないというのが悩みです。ただ、将来のことを見越した大学に行きたいとは言っていたので、それで昨日オープンキャンパスに行かせていただきました。
それもこちら側からの情報提供でしたが、最近になって、友達同士で話題になった大学に関しては興味を持ち始めたようです。
それとは別に、自分のやりたいことはこっちの系統かなという希望が出始めた感じですかね。

親と大学で連携してモチベーションを伸ばす

司会:次は、お子さまが選んだ大学に対して、親が期待することを伺いたいと思います。

義原さん:
楽しく行ってもらうというのが、やっぱり一番です。正直な話、大学って行かなくなる子もたくさんいるんですよね。うちは自転車で20分でぱっと行ける距離なので行っていますが、息子いわく、半分来ていなかったということもたくさんあるようです。
なので、大学に期待することとしては、子どもたちのモチベーションを上げていただけると親としてはすごくうれしいです。子どもは、一生懸命に話してくれるんです。「講義でこんなことをした。あんなことをした」って言うけれど、親としては、うん、うん、うん、しか言えないので。でも、そうやって話してくれているうちは、楽しく行っているのかなと安心します。
高校は、学校に行かないと卒業できないとかあったので、だから真面目に行くんですけど、大学になると急にその真面目さがどこかにいってしまうというのは聞きます。やはり学校が自宅から遠ければ遠いほど足が遠のきがちになると他の親御さんからも聞くので、そこが一番気になるところです。

赤井さん:
楽しく学校に行ってもらいたいのはもちろんですけれど、将来に向けて就職先などは心配しています。やりたいことにちゃんと突き進んでいけるのかなとか、今勉強したことで将来ちゃんとやっていけるのかなとか、親としては心配なところです。

眞鍋さん:
楽しく通って欲しいというのは一番思っていることですね。だから、ちゃんと4年通えるところを選択して欲しいし、大学のお金も安いわけではないので、行って何の身にもなっていなかったというのは困るなと思います。

由美さん:
とりあえず本人がやりたいことができるのが一番だと思っているのと、あとは手に職を持てるかというところ。資格を取れるとか、そういうことに期待しています。

公志さん:
進学したからには、専門性は身に付けて欲しいなと思います。特にうちの子は理系だから理系の考え方をさせてもらうと、僕らの想像では追いつかないようなことをやっているわけで、戦力として社会に出ていくとなると、すごいことだと思います。それを教えていただけるというのがやっぱり一番ありがたいし、僕らにはできないことなので、期待しています。
もちろん、根っこには子どもの気持ちがないといけないですが、モチベーションを伸ばしてやるのは僕たち親側の責任で、そこに伴走していただけたらと思います。

司会:本日は、お時間いただきましてありがとうございました。
これにて終了したいと思います。

2023年7月31日 同志社大学良心館にて

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