The 著書紹介
ひとりぼっちは正義 地主恵亮

ひとりぼっちは正義

地主恵亮
 
地主恵亮Profile
『ひとりぼっちを全力で楽しむ——リア充に負けない22の人生戦略』
本体1,400円+ 税
すばる舎
 友達を作らなければならない、という考えが日本では蔓延している。世界では違うのだ、と書いて、これを書いている私がグローバルな人間であると自慢したいのだけれど、世界のことは知らないので特に語ることができない。ただ日本では友達を作ることが重要視されている。
 みんなで食事をすると美味しい、みたいなことを言う人がいる。しかし、そんなことあるはずがないのだ。美味しいものは一人で食べても美味しいけれど、料理をしない私が作る料理は100人で食べてもまずい。なんなら3日断食して食べればどんな料理でも美味しい。人数も味も関係ないのだ。
 つまり何が言いたいのかというと、「ひとりぼっち」でいいですよ、ということ。
 ひとりぼっちで困ることがあるだろうか。誰かとスケジュールを合わせる手間もないし、本当はこれを食べたいけど、みんなはあれを食べたいと言うから仕方ないか、という諦めも発生しない。ひとりぼっちとは自由ということだ。何をしてもいいのだ。
 恋人だって必要ない。めんどくさい恋のやり取りをしなくて済むのだ。モテない、みたいな悩みからも解放される。恋人がいないからと言っても、負け組ということでもない。だって作らないだけだから。強がりみたいに聞こえるかもしれないけれど、むしろ人として上に行っているということ。恋愛というしがらみをいち早く卒業しただけだ。映画「ジュラシックパーク」でも、メスしかいなかったのに、繁殖していたので、恋人を作らないという人が増えれば人は進化していくのではないだろうか。
 ここまで読んでくれた方は「おい、こいつ大丈夫か?」と思ったかもしれない。ヤバい道に踏み込んでいるぞ、的な。でも大丈夫だ。今も健やかに危険な思想を持つことなく、Nintendo Switchが欲しいなと思いながら日々を過ごしている。
 そんなひとりぼっちは楽しいという本を書いた。『ひとりぼっちを全力で楽しむ——リア充に負けない22の人生戦略』というタイトルだ。232ページ、フルカラーでフルひとりぼっちな一冊。昼食を学食で一人で食べるのが嫌な時の対処法や、花火大会に一人で行くのが嫌な時にカップルで花火大会に来る人々より上のポジションになれる方法など、ひとりぼっちの人は日々が楽しくなり、ひとりぼっちでない人はひとりぼっちを羨ましく感じ、ひとりぼっちになりたくなるはず。

 
P r o f i l e

地主 恵亮(じぬし・けいすけ)

2009年より人気WEBサイト「デイリーポータルZ」にて執筆を開始。2014年より東京農業大学非常勤講師。2013年、イギリスでもっとも権威ある新聞紙のひとつガーディアン紙の「世界でもっとも気持ち悪い男」に選ばれる。

著書に『昔のグルメガイドで東京おのぼり観光』(アスペクト)、『妄想彼女 頭の中で作りあげた僕の恋人』(鉄人社)、『インスタント リア充』(扶桑社)など。


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