CL TOPICS
「大学における教育と ICT 活用に関する実態調査」から読み取る、『新しい学び方』事業提案に向けて・・・。

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名古屋市立大学生活協同組合

昨年より学生は、オンデマンド形式、ライブ形式、オンライン授業、今まで通りの対面授業とそれぞれを体験してきましたが、1年を経た今、「講義形式の満足度」は、医学部の6年生を除く全ての学部学年で対面授業が一番高いことが分かりました。この結果より、学生はオンライン授業に対して「通学の負担が解消された」等のメリットを感じる一方で対面授業により一層の充実感を認めており、やはり大学は勉強したい人が集まって学び合う場所であることを再認識する結果となりました。

アンケートの回答者は半分以上が1年生でした。初めての大学生活、かつ初めてのオンライン授業で、「オンライン授業で困ったこと」では、多くの学生が「アプリの使い方が分からない」「ネットワークがつながらない」というトラブルを経験していました。対面であれば近くの友達に聞けることも、聞けない状況の中でかなり苦労したようです。

ただ今の1年生は、大学ではオンライン授業が多いということを入学前に報道や先輩の話から知らされていたからか、多くの学生が自分のパソコンを持っていました。BYOD(Bring Your Own Device)が導入され、教育の場では1人1台の端末環境がスタンダードになりつつあります。パソコンの補助としては圧倒的にスマホが使われていますが、スマホ同様パソコンの保有率も低年齢化していくのではないかと思われます。

集計結果より、大学の講義は基本的なパソコン操作ができることを前提に進められておられることが理解できましたが、一方で学生等はパソコンやネットワークでの困りごとを、気軽に相談できる場所がないということも分かりました。生協もコロナ感染防止対策等で、昨年はメーカーと協力して行う点検会等も実施できなかったこともあり、猛省しておりました。今後は大学の関係者様等へ、このアンケート結果を共有させていただき、これからの「新しい学び方」のご提案や、学生等のパソコンの困りごとに寄り添えるような、サービスや商品のご提案を考えてまいります。

大学生協事業連合 東海地区では、大学生のICT活用状況の調査を目的とするWEBアンケートを実施しました。調査期間は2021年4月下旬~5月上旬で、対象は同地区の大学に在籍する全学年の学生です。

名古屋市立大生協学生委員の皆さんと 左端)丹羽みちの専務理事、右端)中川明日香専務補佐

名古屋市立大学生協
丹羽 みちの 専務理事
(愛知県公立大学生協 専務理事兼務)

名古屋市立大学生協
中川 明日香 専務補佐

『Campus Life vol.66』より転載