新型コロナウイルスの感染拡大以来、さまざまな制約を余儀なくされてきた学生たち。
中でも、現在の2年生・3年生は授業のほとんどがリモート、友達や先輩など多くの出会いの機会を失ってきました。そんな彼らのこころの健康をいかに支えていくかが、喫緊の課題となっています。
今回のクローズ・アップ・データでは、そんな課題に対する大学生協の取り組みの一端をご紹介します。
出典:全国大学生協共済生活協同組合連合会 発行
「学生総合共済ANNUAL REPORT」
「大学生協の保障制度からみた大学生の病気・ケガ・事故」より引用
大学生協の学生総合共済は新型コロナでの入院、宿泊療養、自宅療養などを共済金給付対象としていますが、その利用は、第5波の2021年9月から給付件数が急増、第6波の影響で2022年3月には1,700件を超えています。
こころの早期対応保障給付のうち、給付者からのアンケートではおよそ4人に1人がコロナ要因での心の不調を訴えています。
※2020.4~9は合計データのみ
学生総合共済加入者は、24時間365日無料の無料健康相談テレホンを利用することができます。相談窓口では、からだとこころのさまざまな相談に専門の相談員がお答えしています。コロナ禍における相談状況を見てみると対面授業の中止や縮小、サークル活動の自粛などによって友人づくりに悩んだり、友人に会えないストレス、学習のモチベーションの低下など、コロナ禍の影響を強く受けた相談が数多く寄せられ、コロナ禍前2019年度と比べると、9月から増加傾向にあります。
過去に発行した「学生総合共済ANNUAL REPORT」は、こちらからご覧いただけます。