新潟大学では2024年に創立75周年を迎えるにあたり、学内外に向けてさまざまな準備をしてきました。
ここでは周年行事を彩る記念グッズ制作や販売に尽力された大学関係者や同大学生協の方々に焦点を当て、グッズにまつわるあれこれをお話しいただきました。
江口 正樹さん
新潟大学総務部総務課
(創立75周年記念事業準備室)
花田 陽南美さん
新潟大学法学部3年
吉井 和夫
新潟大学生協
五十嵐キャンパス 購買部店長
キャッチコピーとロゴマーク
新潟大学のイニシャル Nをモチーフに、
県鳥トキを表しています。
2022年、江口正樹さんはじめ新潟大学創立75周年記念事業準備室では広く一般にキャッチコピーとロゴマークを募集しました。呼び掛けに応じ全国からキャッチコピー495点、ロゴマーク67点が集まり、最優秀作品は周年行事のイベントや学内外の広報に使われています。大学ではこのロゴマークを基にピンバッジを作成し、教職員3,000名に配布しました。
ラベルは何種類もの候補の中から選び抜いたこだわりのデザイン。8月のオープンキャンパスでは2日で1万2,000本を配布しました。また、大学が運営する学会や会議には無償で提供しています。一般には生協店舗で1本95円(税込)で販売しており、売り上げの一部が施設の整備・充実などで大学に寄付されます。
新潟大学生協ではボールペン・クリアファイル・トートバッグなど普段身に着けたり使ったりするものをメインに、大学と意見交換しながら商品を開発しました。特に素材と価格にこだわったTシャツは、7~8月には250着もの販売に至りました。「このTシャツに込めた75周年への想いが組合員に伝わり、販売実績に結びついたと思います」(吉井和夫 購買部店長)。
購買店でアルバイトをする法学部3年の花田 陽南美さんは、「ロゴマークが目立つように棚板を斜めにして、目を引くポップを付けました」と学生目線で販売に貢献。PR活動にも力を入れたのが口コミで広がり、構内で記念Tシャツを着ている学生を見かけるようになりました。
生協制作のクリアファイルの価格については、「創立75周年をより多くの人に知ってもらいたいので75円に決めました」と高橋伸嘉 生協専務理事。吉井店長は外側のフィルムも取り外してギリギリ75円という価格を実現し、1万枚制作しました。ロゴを目立たせたシンプルなデザイン、75円という価格がお求めやすさにつながったと思われます。
(全て税込み価格)
さまざまな立場の人々が一生懸命に考えた記念グッズ。「広く卒業生の方々にもご購入いただけるように、今後はネット通販も視野に販売ルートを広げていければと思います」(江口さん)。75周年にかかわらず、大学と生協とは今後も二人三脚で何ができるか考えていく意向です。
新潟大学のロゴが入った生協考案のクッキーや饅頭の詰め合わせは、卒業式・入学式などで瞬時に売り切れてしまうほどの人気商品です。
新潟大学は2024年に創立75周年を迎えました。
「新たな挑戦 大きな貢献」というスローガンを基に、新潟大学はさまざまな取り組みを行っています。その一つとして、新潟大学を創立から支えてくださった新潟市民の皆さまに対して感謝の思いを込めて、例年、新潟市西区の新潟大学五十嵐キャンパスで行われている「新大祭」をベースにした学生・教職員・卒業生によるイベントを、新潟市中央区の複合商業施設「古町ルフル」を会場として開催しました。
“アカデミック”と“エンタメ”の融合をイメージし、ご来場の市民の皆さまが楽しみながら「新潟大学」を知っていただけるようなコンテンツを展開しました。
古町ルフル広場ステージでの学生やOBによる演奏
ふるまちモール7での学生や教職員によるテント出店
創立75周年を契機として、五十嵐・旭町キャンパスの健康スポーツゾーンの整備や将来ビジョン2030の実現に向けた取り組みを推進し、次世代の人材育成と科学の発展に寄与し、社会に貢献することを目的に基金を創設しました。
主な使途として①学生の課外活動施設の整備・充実、②未来社会に向けた人材育成、国際水準の研究を創出、新たなライフ・イノベーションを生み出すための社会と地域の共創の拠点を構築するために活用します。