留学生と留学経験者の座談会

留学のきっかけについて

座談会

石塚:
一通り自己紹介が終わったということなので、みなさんとお話し出来たらなと思います。
まず留学のきっかけについてお話していきたいなと思います。

鴨澤さん:
もともと大学に入る前から留学は希望していまして、もちろん留学したいなという思いもあったので、極力学費の安い国立大学にということもあって外国語大学にしました。さっき話はしてなかったのですが高校時代にも1年間オーストラリアに留学していまして、そのときに日本では出来ない経験を沢山させてもらって、またそういう経験が出来る機会がほしいなと思っていたのと、あとはやはり高校生の留学だったので勉強をやるというよりかは学生生活になじむというか、向こうの生活を知るというところがメインだったので、今度は勉強メインの留学がしたいなと思っていて、大学での留学を希望しておりました。先ほど話したように大学1年の時に1ヶ月だけドイツに語学研修で、自主的にサマーコースで1ヶ月留学していたんですけども、ドイツ語を勉強し始めて半年だったので、いろいろ自分の興味のある博物館であったり、お話を聞く機会をいただいたんですが、ぜんぜん何を言っているかが分からなくてすごい悔しい思いをしました。そういった部分をカバーして今卒業論文とかに繋げられればなと思ってこの1年間の留学を決めました。

石塚:
高校と大学の留学は確かにイメージがぜんぜん違いますよね。

鴨澤さん:
けっこう思ったより違って、きっかけはそういうところですね。

茶谷さん:
僕の専攻が中国語で、会話の授業もあるのですが、自分の発言回数が少ない方で、全然自主的に中国語を喋るということがあまりなく、やらされているというかんじでした。だから自分が中国に行って、中国語しか喋れない環境に身を置けば、もうちょっと自分から積極的に中国語を話すようになるんじゃないかと思って行きました。まだ、長期の留学生活というのは自分の中では決めてないのですが、するかしないかはまだ結局決めてないのですが、参考になるかなって思って、1ヶ月間だけ行ってみてそれで様子見てみようということで行きました。

石塚:
実際に周りには日本人はいなくて、中国の方ばっかりでしたか?

茶谷さん:
僕は留学生の専用クラスみたいなのに入れられて、中国の方とはあまり会話する機会はなかったんですけども、夏休みが始まるのが早くて、他の日本の大学の人がまだ来てなかったので、日本人が僕しかいませんでした。結局日本語を話す環境がなく、中国語しか喋れない状況だったので、それは結果的には良かったのかなと今は思っています。

神谷さん:
1年生の頃に一ヶ月くらい留学に行ったのは、トルコ語を専攻するクラスの中の必修ではないのですが、ほとんどの人が参加するプログラムでした。先ほどショートビジットという単位に認定される短期入学のプログラムがあって、クラスのみんなで行きましたね、特にきっかけというか動機みたいなものはございませんでした。この夏から1年間行くはずだったものはその1年生のころの短期留学などで、語学とかそのあたりのモチベーションが上がったり、トルコという国に興味をもったりしたのと、あとは卒論を書くために、現地の学校の教科書が欲しいな調べたいなと思ったのが、1年間の留学を志望したきっかけです。

石塚:
早いところから卒論を考えられているんですね。

神谷さん:
興味があって。でも、早く考えているわりには、今はあまり・・・。

石塚:
そもそもトルコという国に興味をもったのは?

神谷さん:
とりあえず外国に行きたいなと思って、どこがいいかなと思ったら興味のある地域がそのへんだったというかんじで、今に至ります。

ラチェフ・アンドレヤスさん:
留学するきっかけというと僕は皆さんと同じく、自分の日本の知識と能力が上達するように語学研修に来ました。以前に日本に来るのは1回だけしかなかったので、日本の生活と日本人の見方意見などを体験したいと思いました。そして1年間の留学にしました。

石塚:
スイスにいるときから、日本語の勉強はしていましたか。

ラチェフ・アンドレヤスさん:
はい。スイスの大学の制度は、日本の制度とかなり違って日本の概念で言ったら、僕は現在大学4年生で日本語を3年勉強していました。
想像出来ます?日本語の授業は少ないわけですから、さっきおっしゃったように出来るだけ日本語しかしゃべらない環境の方が上達するかなと思いました。

鴨澤さん:
前に1回日本に来たというのは観光旅行とかですか。

ラチェフ・アンドレヤスさん:
はい。去年1ヶ月。

みなさん:
長いですね。(笑)

鴨澤さん:
たしかに旅行と留学だと生活とか見え方違いますよね。

太田さん:
私は高校の時に英語が得意だったので、これを活かしたいなと思って横浜国際高校という神奈川県の高校に進んだのですけども、正直言って高校に入った後にすごい英語三昧かと思ったら、そんなに思ったほどしゃべっているわけでもないし、ネイティブの授業も週に2、3回くらいで、すごく少なかったのでがっかりしたというか、物足りませんでした。
あと私自身、感覚人間で、なんでも感覚で物事を覚えてしまうので英語も小さい頃からECCとか通っていたこともあるせいか、グラマーが何も頭に入って来ませんでした。グラマーばかりここで勉強していても何が意味があるんだろうと思い、やっぱり言語を上達させるためには、現地に行ってその現地の人と会話をすることで、身に付くものかなと思ったので、親に何年もかけて説得した末、行くことが出来ました。親がすごく心配していたという面があるのと、高校入学だけでもしなさいと言われて、一応中学校卒業して入学してからやっぱ行くと言って、運良く知り合いもカリフォルニアにいたので、そっちに行かせてもらうことが出来ました。それがきっかけです。

石塚:
僕も高校が国際系の学科出身ですが、国際系とはいえ、ネイティブの人と話せる環境は週に2回くらいかなというのはたしかにその通りかなと思いましたね。日本にいて喋るのと海外に行くのとはぜんぜん違いがあるなという実感はあります。