留学生と留学経験者の座談会

留学するために勉強や金銭面(費用等)はどのようにしましたか?

座談会

鴨澤さん:
入学するための準備は、1年生の時に行った一ヶ月間の短期のサマーコースに行っていたのもあるんですけど、それは大学を介していなくて自分で調べて自分で全部登録をしたのでインターネットで当時はドイツ語もまったく読めなかったので英語のページから申し込みをして、やりとりをして送金をしたりとかというのをやってという形だったのですけど、それは1ヶ月だったので実はそんなに忙しい準備があったわけではありませんでした。まだ1年生の半年しかドイツ語をやっておらず、文法も全部習い終わってないような時期で、ドイツ語は向こうで勉強しようと思っていたので、ドイツ語の対策はあんまり実はしていませんでした。高校時代の英語圏の留学があったので、いざとなったら、英語でなんとかなるだろうと思っていました。勿論それが通用しない国もあると思うんですけども、幸いドイツはわりと英語が通じたのでなんとかなりました。

1ヶ月だったのでビザとかも特にとらないで、荷物をパッキングしてぱっと出発しました。1年の留学の時は大学を介して行く留学だったので、まず学内選抜の留学試験の対策をしました。エッセイを書くのと、あとは先生とのインタビュー、面接だったんですけど、それは10月くらい夏休み明けてから準備しました。それこそ1年の時に1ヶ月行った際にお世話になった先生に出すエッセイの添削をしてもらったりとかして、それで試験を突破しその後は派遣留学の場合はドイツ語専攻の場合はネイティブの先生が手続きの面倒を見て下さるので、呼ばれた日に先生の研究室に行って、言われた通りに書類を作って出すというだけでした。なので、特別、準備らしい準備を自分でしたわけではないんですけども、今度は1年なので今度はビザをとらなければならないので、ドイツってビザ向こうに行ってからとるんですよ学生ビザは。
なので、日本で必要な書類だけそろえて向こうに行ってから登録する形だったので、ドイツ大使館に書類は作ったんですけど、ビザの申請自体は向こうに行ってからやりました。

資金は先ほども少しお話したのですけども、親が外大に行くんだったら、留学の資金はひとまず出してあげると言われて、私立に行ったらちょっと考えさせてと言われていたんですけども、一応外大に受かったので、そこは出してあげるとは言いつつも、出世払いだよと言われてひとまずは親からお願いをしました。あとは派遣留学だったので、奨学金を沢山頂いていました。

茶谷さん:
僕は留学するための準備は、大学の申し込みと宿舎の予約とかは全部自分でやりました。普通に、英語だったので、そこはべつに難しくなかったんですけども、問題なのはビザを直前にとったんですよね。テストとかでバタバタしていて取りに行く時間がなくて結局最後になってしまいました。しかもビザを取りに行く時に大使館に行くんですけども、大使館からここでは直接個人にビザを発給出来ないから、観光の業者さんを通して、ビザを発行して下さいと言われました。でもそれを言われたのが直前だったので、もうちょっと早くこういうことを知っとけば良かったなと凄い後悔しました。飛行機の予約も抜けていたので、直前に予約しちゃって飛行機代が高くなっちゃったので、準備は早いのに越したことはないなとその時に実感しました。
留学資金は親が出してくれました。これは本当に親に感謝なんですけど、もう1人兄がいて兄は同じ学校でタイ語を専攻しているんですけど、彼は神谷先輩が言ったように同じ専攻のほとんどの人が参加するプログラムで1ヶ月間タイにいて、それを見て親が、兄もタイに行ったんだからあんたも行けばということで、勧めてくれたおかげで留学に行けました。そこは本当に親に感謝しています。

鴨澤さん:
ショートビジットだけど、手配とかは全部自分で?

茶谷さん:
そうです。一応学校に履修登録だけしといて、あとは学校の手続きは全部自分でやりました。

太田さん:
ちなみに飛行機って、先輩の場合直前だったそうですけど、理想的にいつとったほうがいいですか?

鴨澤さん:
とったのは行く3、4ヶ月前にとったけど、予定が立たないからそのぐらいまで待たないととれないというのもあって、いつから寮に入れるか分からないとかあるので。例えば現地に知り合いがいるから早めに行って、入れる日まではそこのお家にお世話になる、というので早めにチケット安いのをとっちゃう子もいたんだけど、知り合いがいないとかどうするかあてがないとなると、寮に入れる日に合わせなきゃいけないから手続きが進まないといつ頃行っていいか分からないという。そこはちょっと旅行と違って、自分で決められないから難しい。

石塚:
海外に行って宿ありません、は困りますよね。

鴨澤さん:
そういう人いたんですよ。チケットとっちゃったのだけど大学から言われていた入寮日がずれていて、行くところがないっていうパターンの人も聞いたことがあるのでけっこう大変みたいで。
帰国は自分の好きなタイミングで決められるので、出来るだけ早めにとっておけば安くとか、時差調整が上手く行く便とかを選べるのだけど。

石塚:
自分が高校の時は、全部高校の先生が手配してくれました。姉妹校を結んでいる高校だったのでノウハウが全部蓄積されていて、そういう心配は全くしなくてよかったけど、自分で手配する大変さは、聞いていて新鮮やなあと思いました。

鴨澤さん:
高校のシステムとかで先生とかが、まとめてとってくれたりするのもあるんですけど、たしかにそうもいかないパターンもあってけっこう大変でした。一緒のタイミングで行くことを相談したりしながら決めたりもしましたね。3人いて、1人は予定が違くて現地に知り合いがいる子だったので良かったのですけども、2人でいつ頃にする?6月1日かなあと決めたりして。そういうことはありましたね。

石塚:
いい社会経験ですね。

神谷さん:
準備ですね。手続きとかそのあたりは担当の教員の方と留学生課のおっしゃるままに。全部お世話になりました。手続きの方じゃない準備で新しい言語を学び始めて3ヶ月後くらいでさあ行ってこい!と言われて放り込まれたわけなのですが、だから普段の授業がんばりましょうねというのでがんばったのですけど、やっぱりきついですね。留学資金は親にありがとうございますということでこれから返します。

あとお金の事です。そのときに飛行機を予約するのが自分の人生で初めて予約したんですけども、当時まだ、片道×2より往復の方が圧倒的に安いことを知らずに、帰る日だけ決まってなかったので先に行きのチケットだけを買っちゃったらあとで、あれ?往復の方が安いなってなって親に電話して、はよキャンセルしいや!と言われて・・・キャンセルしてなんとかどうにかなったんですけども、そういうのも知らなくて本当に辛かったなという思い出がございます。

石塚:
みなさん、準備の段階で色々苦労されているなあというのがありますよね。

鴨澤さん:
1ヶ月とかだと帰る日が大体予想がつくから買えるけど1年とかになると帰りのチケット買えないからどうしようってなる。
日程変えられるオープンチケットを買う人と、諦めて、片道×片道で買う人とちょっと高くつくけど手間を考えたらそれでいいかなって、選択肢はたくさん。正解はないけど自分なりに妥協点探してやっているかなというかんじでしたね。

ラチェフ・アンドレヤスさん:
まず留学の手続きのことですけど、うちの大学は一般的に言うと東アジアに派遣される人数は少ないので全部さっきのように先生に手伝っていただきました。結局日本学科の先生は、志望している人の中で選抜して許可を下さいます。
留学資金は日本には平和中島財団という財団がありますけど、その財団は日本と海外の友好を進行している組織で、うちの日本学科もその財団と繋がりがあり、その学内選抜の時に幸いな事に、財団の奨学金に推薦されました。大学の許可をもらっていないまま、飛行機の便は6ヶ月前に準備しました。その時調子に乗っていまして正直に言うと。(笑)
その便は観光会社を通して予約をしました、今往復の便なので、12月、1月に入って帰りの便を変えてくださいと言うと変えてもらえます。

石塚:
半年前から素晴らしいですね。
それだけ選抜される自信もあったのですか。

ラチェフ・アンドレヤスさん:
はい。(笑)

みなさん:
(大笑い)

太田さん:
1番今でも印象に残っているのが、アメリカのビザ。期間は5年間保障されているんですけど、その学生ビザをとるための大使館に朝一で行って入れたのがお昼前ぐらいなかんじで、すごく並ぶし、セキュリティも厳重でようやく入れたと思ったらまた中ですごい人がいて・・・窓口に行ってビザをとるんですけども、その窓口で話すこと自体もけっこうあっさり終わったときは「こんなに待ったのに」と思いました。ビザを自分で大使館に行ってとるという経験はその時初めてしたので、今でもすごく印象に残ってますね。

勉強はグラマーをいやいや全部さらいましたが、やっぱりアメリカの人達は私たちが日本語を話す時みたいにくだけているわけで。1つも使えなかったというと嘘になるんですけども、ほとんど使えませんでした。最初の慣れていないうちの会話は文法に頼っていた部分があるので無駄ではなかったと思います。
1年目は自費で行ったのですけども、私立だったので奨学金を小論文みたいなものを書いて少し資金をもらい、たりない部分は親が出してくれたので本当にこれからは精一杯親孝行しようと思っております。留学の資金は本当に調達するのが大変だなということを身に染みて感じました。

石塚:
親とちゃんと話さなきゃあかんというのもあると思うし、僕はもう完全に高校に入った時点で留学するのが確定の高校だったので親も祖父母もそのつもりでいてくれていました。普段から親に感謝しながら生きていくのが大切なんだなと思いましたね。

鴨澤さん:
バイトとかして、留学資金を稼いでいる子もたまにいるんですけど、全額自費はちょっと無理なのである程度生活費から超える分ですか、娯楽費分くらいは自分でというぐらいが限界だというふうに思いますね。

石塚:
なかなかこう留学を行きたい人がいても全部自分で出せなくて厳しいなという人も中にはいると思いますね。