くりかえし、ページをめくる本

▼特集「くりかえす」

特集「くりかえす」くりかえし、ページをめくる本
一度読んで終わりではなく、何度も手に取りたくなる本があります。
読むたびに新しい発見があったり、その時々で心に響く言葉が変わったり……。
いずみ委員、読者スタッフの「繰り返し読みたい本」を集めました。
  • インタビュー集
    『物語ること、生きること』 上橋菜穂子、瀧晴巳
    『物語ること、生きること』
    講談社文庫 定価682円(税込) 購入はこちら >  私にとって、夜道を照らす灯火のような本です。自分の進みたい道が分からなくなったとき、この本をめくって、上橋さんの言葉に触れます。上橋さんの言葉の息づかいを感じながら、ゆっくりと自分を見つめ直すうちに、どうしようか、少しずつ答えを見つけていくことが出来るようになる、精神的支柱的存在の一冊です。

    (熊本大学 伊瀬知 美央)

  • 絵本
    no picture藤枝リュウジ
    『にんじん ごぼう だいこん』
    学研プラス/定価638円(税込) 購入はこちら > 小さいころ何回もお母さんに読んでもらった本。初めてこれがオリジナルなのではないことを知りました。どんな子どもも野菜が風呂に入るのは面白いものなのかもしれません。

    (京都大学 久次米 桜保)

 
  • 詩歌・短歌
    『サラダ記念日』 俵万智
    『サラダ記念日』
    河出文庫/定価693円(税込) 購入はこちら >  読むときの気分や体調、年齢などによって心に残る歌が変わるのが面白く、何回も読んでいます。私は読書をする際、気に入った箇所に付箋を貼る癖があるのですが、この本は読み返すたびに新たな付箋が増えるので、私の『サラダ記念日』は非常にカラフルです。読み返すたびに「今の自分」を確認できる一冊だと思います。

    (早稲田大学 髙橋 ななこ)

  • 詩歌・短歌
    『これが私の優しさです』 谷川俊太郎
    『これが私の優しさです』
    集英社文庫/定価748円(税込) 購入はこちら >  初めて読んだ時、意味はよくわからないのに、とても引き込まれました。言葉の美しさや、含蓄を、まだまだ感じ取れていないですが、繰り返し読んで、もっと理解を深めたいと思った本です。

    (金沢大学 永井 七実)

  • 詩歌・短歌
    『腐敗性物質』 田村隆一
    『腐敗性物質』
    講談社文芸文庫/定価1,540円(税込) 購入はこちら >  詩は敷居が高く感じられるし、意味がうまく取れないことも多いけれど、だからこそ繰り返し読んでも全然飽きない。ページの余白に反して濃厚な内容。そのときどきのコンディションによって印象に残るフレーズが変わったり、あるいは一生モノの言葉と出会えたりする。田村隆一の詩「帰途」を知って、僕は詩が大好きになった。

    (東京科学大学 中川 倫太郎)

 
  • 自己啓発
    『人生は「気分」が10割』 キム・ダスル<岡崎暢子=訳>
    『人生は「気分」が10割』
    ダイヤモンド社/定価1,650円(税込)購入はこちら > 気分が大きく落ち込んだ時期に本屋で偶然出合った一冊である。「いつだって、なりたい自分になれる」という言葉に励まされ、自分が自分を救うということに気づかされた。繰り返し読むことで、自分自身と向き合い、気分を管理し、よりよい毎日を送るためのヒントが得られると思う。

    (弘前大学 中村 杏)

  • 小説
    『暗号解読 上巻』 サイモン・シン<青木薫=訳>
    『暗号解読 上巻』
    新潮文庫/定価825円(税込) 購入はこちら > まずい、よくわからない。読書してこの感想が出たのは初めてだった。私はサイモン・シン著の『暗号解読』を再読したい。理由は、この本は結構難しかったからだ。専門知識が多く、内容も綿密であったものの、断片的に理解したところだけでも魅力的な要素が沢山あったので、仮に読了したらしばらくは暗号の虜になっているだろう。

    (東洋大学 眞田 蒔子)

  • 小説
    『蜜蜂と遠雷』 恩田陸
    『蜜蜂と遠雷』
    幻冬舎/定価2,200円(税込) 購入はこちら > この作品はピアニストたちのあるコンクールを描いた物語だ。音楽への情熱、他の人への嫉妬、世間の目、自分自身との闘いなどの人間的な感情がありありと表現されている。作者の言葉のチョイスも私はすごく好きで、これは繰り返し読みたいと思った。作中に出てきた楽曲を聞いてからまた読んでも新たな発見があるだろうし、何度でも繰り返し読むにはこの作品がぴったりだと感じる。音楽好きにはたまらない至極の一冊となっている。また、音楽にあまり興味を持てない人でもこれを機にぜひ音楽沼にはまってみてはいかがでしょうか。

    (兵庫県立大学 河井 千佳)

 
  • 小説
    『横道世之介』 吉田修一
    『横道世之介』
    文春文庫/定価935円(税込) 購入はこちら > この本は心の浄化薬。世之介は、ちょっと抜けたところのある大学生だが、その善良な心は、出会った人の人生をほんの少し変えていく。自分の周りにもこんな人がいたらなあと羨ましく思う。そんなことを考えながら、ふと気がついた。もう一度読んで、会いにいけば良いのだ。何度でも会いに行ける、それが本の魅力だと思う。

    (京都大学 中村 珠世)

  • 小説
    『カラフル』 森絵都
    『カラフル』
    文春文庫/定価759円(税込)購入はこちら > 初めて読んでからずっと好きな作品。自分も誰かの体にホームステイしていると考えると少し楽になれることがある。気楽に考えることができ、思い切って一歩踏み出せることもある。読み終わったら、いつもより少しだけ世界が色づいて見える。考えさせられつつも、張り詰めた気持ちを優しくほぐしてくれる至高の一冊です。

    (九州大学 古田 奈寛)

  • 小説
    『幸福な食卓』 瀬尾まいこ
    『幸福な食卓』
    講談社文庫/定価682円(税込)購入はこちら > 瀬尾まいこさんの本は、優しさや温かさで包んでくれる包容力があります。しかしその中には、悲しみや痛みが、隠れながらも確実に存在しています。それらをすべて包むのは簡単なことではありません。時には破れることもあります。でも読み終わると私を包み込んでくれるのです。ぜひあなたもこの優しさに包まれてみませんか。

    (高知大学 佐々木 美波)

 
  • 小説
    『暁星』 湊かなえ
    『暁星』
    双葉社/定価1,980円(税込) 購入はこちら > これほど読む前に戻りたいと思った作品はない。
    「ただ 星を守りたかっただけ」という帯の言葉に惹かれ、この本を手に取った。小説の世界と現実が交差しながら進行するストーリー展開が新鮮で、ページをめくる手が止まらなかった。タイトル、装丁に及ぶ全てに意味が込められており、読み返すたびに見え方が変わった。

    (同志社大学 藤嶋 秋)

  • 小説
    『赤毛のアン』 L・M・モンゴメリ<村岡花子=訳>
    『赤毛のアン』
    新潮文庫/定価880円(税込) 購入はこちら > 昔アニメを見て、去年新作のアニメを見た。懐かしく感じてシリーズ一から読んでみたくなった。

    (大阪大学大学院 梅田 夏希)

  • 小説
    『さがしもの』 角田光代
    『さがしもの』
    新潮文庫/定価649円(税込)購入はこちら > 短編の小説で、全ての編で本が出てきます。本という同じ媒体を介して生まれる人と本との繋がりだけではなく、人と人との繋がりも感じられる物語です。本との出合いが人の人生を変えるということが凝縮された一冊だと思います。本を読むことが苦手な人でも手に取りやすい一冊だと思います。

    (宮崎公立大学 今冨 紗来)

 
  • 評論・随筆
    『葉隠入門』 三島由紀夫
    『葉隠入門』
    新潮文庫/定価649円(税込)購入はこちら > 「武士道といふは、死ぬ事と見附けたり」で有名な『葉隠』を三島が解釈するエッセイ。実はそこまで厳格なサムライ論ではなくて、現代にも通用する処世術を教えてくれる。死は忌避する以前にただの「人間の最高の緊張状態」に過ぎないという三島の美化が私には眩しすぎて、常識をかなぐり捨てたくなる夜に読み返したくなる。

    (北海道大学大学院 上野 颯太)

  • 評論・随筆
    『ダンマパダ ブッダ 真理の言葉』 今枝由郎=訳
    『ダンマパダ ブッダ 真理の言葉』
    光文社古典新訳文庫/定価814円(税込)購入はこちら > 本を開くとブッダの言葉がたくさんならんでいる。優しい言葉で翻訳されており、読んでいてハッとする言葉もあれば、いまいちピンとこないものもある。きっとこの本に載っている言葉は人生の中で感じ方がどんどん変わっていくものなのだと思う。人生の節目ごとに読みたい本である。

    (同志社大学 山原 和葉)

 
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