小説・コミックで読むキャンパスライフ
【部活・サークル編】

特集「全力チャレンジ! 大学生活」記事一覧

 わくわくどきどきの新学期。大学に入ったら、コロナ禍が落ち着いたら、部活やサークルで新しいことに挑戦してみたいと胸を躍らせているみなさん! まずは物語の登場人物たちとキャンパスライフを楽しんで、やがてやってくるその時をお待ちください。
  • 朝井リョウ
    『チア男子!!』
    集英社文庫/定価836円(税込)購入はこちら > 大学生男子だけで結成されたチアリーディングチームを舞台にした青春小説。作者の朝井リョウさんが在学していた早稲田大学の男子チアリーディングチームがモデルになっているらしい。メンバーの人間模様や葛藤、躍動感にあふれる日々が描かれる。作者の特徴でもある、鋭い人間観察に基づく共感しやすい心理や会話の描写が光る一冊。

    (齊藤)

  • 三浦しをん
    『風が強く吹いている』
    新潮文庫/定価1,045円(税込)購入はこちら > 寛政大学陸上部を語らずして大学の部活小説を語るべからず! 夢の舞台・箱根駅伝を目指すこの陸上部、部員はわずか10人とやっとチームが組める人数だし、陸上経験ゼロのメンバーもいる。そんな厳しい状況のもと、彼らはどう壁を打ち破るのか? 作品世界をよりリアルに味わいたいと、来年の箱根が待ちきれなくなる一冊。 

    (沼崎)

  • 近藤史恵
    『キアズマ』
    新潮文庫/定価693円(税込)購入はこちら > プロのロードレースの世界を小説にしてきた著者が、大学の自転車部を舞台に書いた長編。外国帰りでシニカルな新入部員の主人公と、ヤンキー気質で短気なエースが、危険を伴うスポーツと真正面で向き合う。アップダウンの激しいレースのように思いが交差し、若さも疾走感も詰め込まれた読み応えのある一冊。

    (任)

 
  • 荻原規子
    『エチュード春一番
    第一曲 子犬のプレリュード

    角川文庫/定価770円(税込)購入はこちら > 荻原作品には珍しく(?)大学生が主人公の作品。八百万の神を名乗るパピヨンと暮らすことになった美綾の毎日は、波乱万丈。演劇部、テニスサークル、民俗学研究会、合唱団、登場するのはお馴染みのサークルなのに、何だか全然普通じゃない! 新生活の不安や友達関係の変化など、「新入生あるある」もおすすめポイントです。

    (川柳)

  • 有川浩
    『キケン』
    角川文庫/定価660円(税込)購入はこちら > 成南電気工科大学のサークル「機械制御研究部」が舞台でドタバタ劇を繰り広げます。理系男子部員が全力でハチャメチャなことに熱中する姿に圧倒されます。見どころは学園祭でラーメン作りに挑むシーン。これを読めばあなたもパワーを貰えるはず! 

    (戸松)

  • 山本白湯
    『姫と騎士たち』
    KADOKAWA/定価1,100円(税込)購入はこちら > とある大学の漫研に所属する大学生たちの日常が描かれた作品。この作品の魅力は、なんといっても登場人物たちの内面描写。他の部員たちと交流する中で生まれる、嫉妬、尊敬、恋心? ……複雑な感情を抱きながらも大学生活を走り抜ける姿は、まさしく青春。twitter原作ですが、作者の山本白湯さんの描写は本当に癖になります。 

    (千羽)

 
  • 吉田修一
    『横道世之介』
    文春文庫/定価847円(税込)購入はこちら > 時は華のバブル期、田舎から東京の大学に進学してきた横道世之介の青春物語。世之介は基本的に流されっぱなしの人間ですが、友人と謎のサンバ同好会に入ったり、「謎の女性」と出会ったり、お嬢様と恋したり、となんだか毎日楽しそうな日々です。結末に、「古き良き時代」終焉へのアイロニーを感じたのは私だけでしょうか。

    (岩田)

  • 青柳碧人
    『ヘンたて
      幹館大学ヘンな建物研究会

    ハヤカワ文庫/定価770円(税込)購入はこちら > ヘンな建物(例えば部屋自体が上がり下がりするエレベーター式マンションなど)研究会というサークルに所属する学生たちが、その建物自体やそこで起こった出来事に関する謎を解き明かす、青春ストーリーです。爽やかでほのぼのした日常の中に、「ヘンたて」という非日常のエッセンスがきいていて、とても楽しい作品です!

    (徳岡)

  • 砥上裕將
    『線は、僕を描く』
    講談社文庫/定価858円(税込)購入はこちら > 辛い過去を抱える法学部の学生、青山くんは友達に騙されてひょんなことから伝説の水墨画絵師篠田湖山先生に才能を認められる。すると先生の孫で燃えるような美女、千瑛と「湖山賞」をかけて競うことに。主人公が個性豊かな師匠たちに出会い、過去が明らかになるドキドキ感と、水墨画の奥深さに触れられる一冊。 

    (木村)

 
  • 森見登美彦
    『四畳半神話大系』
    角川文庫/定価748円(税込)購入はこちら > 「あのときあのサークルにさえ入っていなければ……」そんな後悔とともに何度も学生生活を繰り返す“私”。サークル仲間(?)に翻弄され幾度となく散り散りになる薔薇色のキャンパスライフ。薔薇色のサークル活動、学生生活を夢見たことがある人に笑いながら読んでほしい一冊。

    (畠中)

  • 本多孝好
    『正義のミカタ 〜I’m a loser〜
    集英社文庫/定価792円(税込)購入はこちら > 「正義の味方研究部」。活動内容は、特殊詐欺活動や性的暴行の疑いがあるサークルや部活を調査し、最も「正しい」方法で問題を解決すること。「正義の味方」に憧れて入部した元いじめられっ子の主人公が活動を通してたどり着く「正義の見方」とは……。「正義」という言葉をひたすら揺れ動かしてくる一冊です。

    (光野)

  • 森見登美彦
    『夜は短し歩けよ乙女』
    角川文庫/定価616円(税込)購入はこちら > 大学生になったら、とりあえず森見さんの作品を読むことをおすすめします。特に、これを読んでおけば、まず間違いないでしょう。詭弁論部、京福電鉄研究会、学園祭事務局……、怪しくて、くだらなくて、壮大で、でも世間は狭くて、とにかく楽しそう! こんなサークル、どこにあるか知りませんか? 

    (川柳)

 
  • 浜谷みお
    『やまとは恋のまほろば 1〜3』
    LINE COMICS/定価(各)638円(税込)購入はこちら > 大学1年生の主人公・穂乃香は古墳研究会に所属し、ゆるく楽しい日々を過ごしていました。そんな中、ちょっとした行動をきっかけに同級生・飯田のことを意識し始めます。昔からの友達の変化や、サークルの仲間の行動に振り回される主人公の心境がリアルに描かれていて、主人公と一緒に悩んだり励まされたりする作品です。

    (力武)

  • 井上堅二=原作、吉岡公威=漫画
    『ぐらんぶる 1〜18』
    講談社アフタヌーンKC/定価693〜748円(税込)購入はこちら > 飲んで、遊んで、バカ騒ぎ。たまに真剣にスキューバダイビング。ダイビングサークルに入った主人公の伊織が仲間たちと楽しそうにキャンパスライフを送っている姿を見て爆笑しましたし、憧れたりしました。友達と酒を飲んで野球拳、沖縄でスキューバダイビング。眩しいほどの青春がつまった最高のギャグマンガ!

    (田中)

  • 紙魚丸
    『惰性67パーセント 1〜8』
    集英社ヤングジャンプコミックス ウルトラ/
    定価(各)660円(税込)購入はこちら > 坂口安吾は『堕落論』にて、堕落こそ人間の本質であり、永遠に堕ち続けることはできない。堕ちるところまで堕ちようと誘った。ところで、偉人伝や手記を読んでいると、人生の中で最も退廃した時間を過ごしたのは大学時代であると語る先達は多い。本書はそんな、美術系大学生の堕落と退廃の日々を綴ったコミックだ。 

    (内田)

 
■選書・コメント:『読書のいずみ』委員・読者スタッフ
   
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