受験生の保護者座談会
@同志社大学(2024年開催)
大学受験には様々な方法があり、可能性がある

  • 大橋 楓子さん(同志社大学政策学部1年生)
  • 南 日菜乃さん(同志社大学商学部1年生)

現役大学生からのメッセージ①

政策学部 1年生 大橋楓子さん

同志社大学 政策学部政策学科1年生の大橋楓子です。高校ではずっと野球部で、全然勉強をしたくないし、大学は関東や大阪、神戸あたりに行くのかなとざっくり思っていました。

高校での勉強状況


大橋楓子さん

私はずっと文系です。高校のときは「探究科学科」という文系と理数科が一緒になったコースにいて研究などをしていました。高校は早い段階で古文単語や英単語をやり始め、片道30分の通学で朝は必ず単語を読むのが習慣に。でも、定期テストも勉強しないし、引退しても勉強をしていなかったです。受験科目は国語と英語と文系数学で受けました。英語が得意科目なので得点源なのですが、友達から「同志社大学の数学は難しい」と聞いていた通り数学は壊滅的でした。

志望大学の決め手

大学入学共通テストまではずっと国立に行きたかったのですが、テストに失敗して私立を探した中で同志社大学に切り替えました。夏に別の大学のオープンキャンパスに行ったときに同志社大学を目にしてすごくきれいで、駅から近くて場所も良くて、一目ぼれというか「ここに行きたい」という思いが芽生えました。私は将来働きたい業界や会社が明確にあって、同志社大学からその業界へ毎年一定数進んでいるのを知ったのが大きな理由です。留学先の選択肢も多く、学習環境がすごく整っていることもポイントでした。その中で、一番の決め手は地方受験ができたことです。地元が富山なのですが、近場で受けることができました。
学部は政策学部です。大学でやりたいことが決まっていなかったのですが、「楽しそうだな」「ここならやっていけるかな」と思って選びました。

部活引退後の受験モード

私が所属していたのは、選手7人・マネージャー2人の少ない部活でした。引退後にすごい勢いで勉強し始めて、大阪大学や慶応大学に受かった人もいます。個人的な意見ですが、部活で頑張ってきた人は、スイッチを入れたらすごい勢いで勉強するイメージがあり、吸収も早いと思います。
あとは受験期にうちの親は何も口出しをしてこなくて、伸び伸びとできました。その間、親は大学のことをかなり調べてくれて、大学ごとの配点の違いや受け方などのアドバイスをしてくれました。大学入学共通テストが悪くて焦っていたとき、大学や配点の話をいっぱいしてくれたので安心して受けられましたし、ありがたかったです。

保護者の方からの質問

司会:情報を出すタイミング、必要かどうかなどの見極めも大事かもしれませんね。

片山さん:
親から毎日わあわあ言われると、辟易してしまいますよね。

岡﨑さん:
入学してから、何人ぐらいで授業を受けているんですか。

大橋さん:
政策学部の必修科目では300人ぐらいで、大きな部屋に全員入って受けています。英語など20人程度の授業もあって、そちらで友達ができたりします。英語はクラス分けがあり、上のほうに行くと課題が楽だったり、外国人の先生で英語をたくさん使ってくれるのですごく楽しいです。部活は、いろんな学部から集まり40人程度です。

赤井さん:
今は何が一番楽しいですか。入る前に思っていたことと違うところなどもお聞きしたいです。

大橋さん:
この大学に入ってまず人の多さに困惑しました。国公立の大学は定員が数十人程度で、他の大学に行った人はもう友達ができたのに私はできなくて、つらい時期もありました。今は英語の授業で友達ができましたし、実は友達が近くに住んでいたり、部活をしたり、話せる相手がいるので楽しいです。

現役大学生からのメッセージ②

商学部 1年生 南日菜乃さん

同志社大学 商学部商学科のフレックス複合コースに所属しています南日菜乃です。
私が受けたのはAO入試です。AO入試は自分のやりたいことなどを大学にアピールする形式で、誰でも挑戦できる入試だと思っています。私は本当は一般入試が本命で、AO入試はチャンスを増やすためのものでした。

志望大学の決め手


南日菜乃さん

同志社大学を選んだポイントは二つあります。一つ目が、私は公認会計士を目指しているのですが、そのために学習できる環境とカリキュラムがあることです。二つ目が、京都に住むことに小さい頃から憧れていて、大学生活は京都で過ごしたいという気持ちが強かったからです。
志望大学を決めたのは高校2年生の秋頃で、地元・広島で開催された同志社大学の説明会に参加しました。そのときまでは会計士を目指すなら経済学部かなと思っていたのですが、「公認会計士を目指すには、どの学部が適していますか?」と質問したときに「商学部がいいですよ」と教えてもらい、そこで第一志望として決めました。ただ、その時点ではAO入試を受けるつもりはありませんでした。その後、高校2年生の春休みに同志社大学の今出川キャンパスを見に家族で行き、その日の夜に入試について調べる中でAO入試を受けることを決意しました。

AO入試を受けた理由

AO入試は少し特殊ですが、受験しようと思った理由は二つあります。一つ目は、大学受験を早く終わらせて、簿記や会計の勉強や英語など自分のやりたいことに時間を使いたかったからです。二つ目は、AO入試の目的に魅力を感じたからです。自分のやりたいことをアピールする試験で、私は会計士というやりたいことが明確にあるので、それで合格できたらいいなと思いました。
9月にはAO入試の出願で、6月に部活を引退し、夏休みをまるまる使って志望理由書や自己紹介書、エッセー、調査書、評価書、英語の自己PR動画を用意しました。一般入試も受ける予定だったので、9月は過去問を解く、一般入試の勉強。AO入試のほうは一次審査の通知が来て、10月に二次審査があるので、その直前は面接や英語のプレゼンなどの対策です。11月に合格通知が来て、それ以降は自分のやりたい簿記などの勉強をすることができました。

入試の苦労

商学部のAO入試は、出願資格のうち英語では[TOEIC、TOEFL、TEAP]などで何点以上という規定があります。その出願資格を取るのにかなり苦労しました。高校3年生の5月に初めてTOEICを受けたのですが、結果は550点程度。出願資格として650点以上が必要で、このままでは受験できない状態でした。出願まで期間が短くてTOEICを受けられるのもあと1回しかチャンスがなく、周りの先生にも「諦めたら?」と言われていました。母親からも「あと1回で100点以上上げるのは厳しいんじゃない?」と言われたのですが、父親は「もう1回だけ頑張ってみたら?」と言ってくれて。一生懸命勉強して7月にもう一度受けて、出願前のぎりぎりに結果が分かったのですが、695点まで上げることができました。
もう一つ苦労したことは、AO入試対策と一般入試対策の両立です。夏休みは一般入試の勉強の山場だと思うのですが、AO入試は出願書類がたくさんあり、夏休みはほぼそちらに時間をかけていました。

受験を振り返って

おそらく親は、私の受けるAO入試についてよく分かっていなかったと思います。一般入試が本命でAO入試はチャンスを増やすため、運が良ければ受かるくらいとずっと伝えていたので、親はAO入試にそれほど期待していなかったと思いますが、私は内心「AO入試で決めてやる!」という気持ちがありました。
AO入試に限らず、推薦入試や一般入試にも関係すると思うのですが、「自分は何をやりたいのか」と自分に向き合って、強みや弱みを分析することが重要だと感じました。学校の先生や親など大人にいっぱい頼って、アドバイスをもらってくるのも大切です。AO入試に関して親はあまり干渉してくることはありませんでしたが、私から「こんな感じで志望理由書を書いたんだけど見てほしい」とアドバイスをもらったり、面接の練習などで助けてもらっていました。あとはやはり自分に自信を持って、「自分以外、誰が受かるんだ!」という精神で挑むことが大事だと思います。

保護者の方からの質問

片山さん:
AO入試にチャレンジするという、すごい意志を感じました。一般入試との両立が難しかったということで、AO入試対策との配分はどのようにしていましたか。

南さん:
期間で区切っていました。出願前の8月いっぱいはAO入試に振り切って、出願後の9月いっぱいは一般入試の勉強を、10月はまたAO入試の二次試験の英語のプレゼン対策をするという感じで、それぞれ集中して頑張っていました。

片山さん:
二次試験は、面接官の前でプレゼンするのですか。

南さん:
そうです。課題は決まっていて、面接の冒頭に5分間ほど英語でプレゼンします。

片山さん:
どんな課題で、どんなことを話したのですか。

南さん:
「ChatGPT」に関する日本語で書かれた文章を英語でプレゼンする課題で、一次審査の合格通知と一緒に送られてきました。英語の原稿を作成して、覚えて、プレゼンする練習を10月に行っていました。

片山さん:
プレゼンでは、英語の発音よりもプレゼンテーション能力を評価するのでしょうか。

青木理事長:
きちんと論理が通っているか、丁寧にちゃんと単語が言えているかなども見られます。

岡﨑さん:
商学部の人数や授業の人数などを教えていただけますか。

南さん:
商学部自体は900人ほどいます。授業によりますが、少ないものだと40人ほど、多いものだと300人で一緒に受ける授業があります。

片山さん:
300人も受ける授業では、出席はどのように取っているのですか。

南さん:
今受けている300人の授業では出席を取っていません。授業後のレポート提出で確認しているようです。

司会:本日は、これにて終了したいと思います。
ご参加いただきましてありがとうございました。

2024年8月8日同志社大学今出川キャンパスにて

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