「大学受験中、親はどう関わればいい?」「入学後の生活、子どもは本当に一人で大丈夫?」
大学受験は、お子さまの人生における大きな岐路。しかし、一番悩んでいるのは保護者の皆さまかもしれません。今回は、受験を乗り越えた現役大学生と、高校生のお子さまを持つ保護者の皆さまにお集まりいただき、受験期の親子のリアルな関わり方から、想像とは少し違う(?)大学生活の実情まで、気になる本音を語り合っていただきました。大学進学について考えるヒントが、きっと見つかります。
原田沙織さん
原田沙織さん(以下、原田さん):
立命館大学は関西の私立大学の中で県外出身者の割合が高く、国からの補助金も多いと聞きました。その要因は何でしょうか。全国的な知名度や人気が影響しているのでしょうか。
立命館大学 入学センター 正木悠里 課長(以下、正木課長):
全国に試験会場を設け、受験機会を広げていること、そこから実際に入学されていることも県外出身者の割合の高さにつながっています。
また、本学は研究に関して、理系学部の規模も大きく、研究活動を大学として手厚く支援する体制を整えています。
補助金などは、大学として国の事業に採択されているという実績によります。
米田瑛人さん(以下、米田さん):
僕は塾講師のアルバイトをしていて、生徒に教えるためにもお聞きしたいのですが、「UNITE Program」と一般選抜の「学部個別配点方式」とはどう違うのでしょうか。
正木悠里 課長
正木課長:
「UNITE Program」はAO選抜ですので、求める人物像が根本的に異なります。「UNITE Program」では、学部で指定する単元の修得が必要ですが、それを満たせば、AO選抜の評価の軸は学部で学びたいことへの意欲やビジョン、社会課題への関心と学部のマッチングなどです。一方で「学部個別配点方式」は一般選抜の一つの方式で、あくまで学力のみで合否を判定します。全学統一方式とは異なり、学部が科目の配点より求める科目の配点を高く設定し、その科目が得意な学生や、その分野への適性が高い学生に来てほしいという意図があります。
萩尾秀生さん(以下、萩尾さん):
経営学部の後期日程の入試は、どのような意図で実施されているのでしょうか。
正木課長:
3月の後期日程で独自試験を実施している大学は、今やほとんどありません。立命館大学が後期日程を設け続けているのは、最後まで諦めずに、粘り強く大学進学を目指す学生を求めているからです。
経営学部の「経営学部で学ぶ感性」+共通テスト方式では、共通テストで一定の得点を取っていることを前提に、そこからさらに経営学部で学ぶための感性や独創性、構想力といったものを持つ方に入っていただきたいと考えています。最後まで努力を続けた学生だからこそ、挑戦してほしいと考えています。
岸本亜紀さん
岸本亜紀さん(以下、岸本さん):
夫が経営するコンビニに、立命館大学の学部生や大学院生がアルバイトに来てくれています。キャンパスまで2〜3時間かけて通学している学生もいて、長時間かけても通いたい何かがあるのでしょうか。
正木課長:
ご家庭の事情、一人暮らしが合うかどうかの個人差など、さまざまな要因があると思います。始発電車で座って、その時間を勉強に充てる学生もいますね。
米田さん:
僕も他キャンパスの講義を受けに行くために、90分ほどかけて移動することもあります。学びたいことがある上での移動なので苦にはならないですし、その時間はゲームをしたり音楽を聴いたり、有意義に過ごしています。
正木課長:
もともとはびわこ・くさつキャンパスにあった情報理工学部に在籍していて、その時には大阪いばらきキャンパスへの移転が決まっていた方もいるかもしれません。
岸本さん:
なるほど。それにしても、うちに来てくれた皆さんは粘り強い方が多いと感じていました。