CL TOPICS
コロナに負けない!仲間がいたからこそ鍛えられ、より充実した学生生活をサポート

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コロナ禍の学生生活。Campus Life誌上でも、孤立感・焦燥感に悩む学生の心身の健康などを取り上げてきました。しかし、そのような状況でも、withコロナを見据え、学生生活を実りあるものにしようと頑張ってきた学生がいます。佐々木さん(横浜国立大学)、髙須さん(岐阜大学)は、全国大学生協連が主催する「これからの学生生活をともに考え、見守る研究会」にもご出席いただいています。


佐々木 優菜さん
(横浜国立大学 都市科学部4年)


髙須 啓太さん
(岐阜大学 地域科学部3年)

コロナ禍の渦中で

佐々木さんは大学4年生。コロナ前に通常の学生生活を1年経験しました。感染拡大が激化した2年次には、実家のある北海道から1年間リモートで授業や生協学生委員会の活動に参加しました。「先輩たちが取り組んだような活動ができないという焦りはありましたが、オンラインで仲間と企画を練り合わせていくことで一人じゃないと気付けたのが、コロナ禍での一番の発見でした」

髙須さんは20年度入学の3年生です。待ち望んでいた大学生活。しかし、入学式も新歓もなく、ハイブリッドで始まった授業に教室では数人が座るだけ。期待が大きかった分、むなしさを感じ、空き時間は下宿で過ごす毎日でした。そんな状況で入った学生委員会は、オンラインでの活動から始まり、対面での活動が始まってもさまざまな制約がある中での活動でしたが、「学生委員会がなかったら、僕は勉強も頑張れず無力感にさいなまれていたと思います」

この思い、伝えたい

2人に共通しているのは、学生委員会を通じて人との関わりに支えられたという点でした。

「委員長に推薦されたことが自信につながり、モチベーションを高められました」。佐々木さんは、コロナ禍で活動内容を見つめ直し、オンラインでイベントを開催したり、SNSでの発信を重視したりと、新たな方法を模索します。「後輩のためにもここで負けちゃだめだ」との思いで、大学と連携してオープンキャンパスを実施したり、新入生歓迎会に力を入れたりしたことが大学に認められ、大学の広報誌で紹介されるに至りました。

岐阜大学では、コロナ禍で中止されていた岐大祭が21年秋にオンラインで開催されました。髙須さんはコンテストに出場し、入学後に人とのつながりがなくつらかったこと、同じ思いを後輩にはしてほしくないと、オンラインでさまざまな企画を実施したことを述べました。岐阜大学生協を中心とした学内団体や先輩、新入生をつなげるプラットフォームを作ったのも、「自分たちが1年生のときにこういうものがあってほしかった」と思ったからでした。それらが評価されてグランプリを獲得できたときには、とてもうれしかったといいます。

将来への展望

佐々木さんは人材紹介の会社に就職を決め、現在は後輩の就活相談や自己分析を支援する毎日です。「コロナ禍で先が見えなくなってしまった学生がいます。私自身も同様のことを感じたからこそ、彼らに寄り添って『やりたい』を見つけるお手伝いがしたい。今はまだ見えない世界や可能性を広げてあげられる仕事をしたいと思っています」

髙須さんは、東海ブロック学生事務局の学生委員長になったのを機に、さらに深く生協と関わっていく予定です。「仲間がいたからオンラインを活用しようという発想になり、前例がなかったからこそ仲間と楽しむぞという思いで臨めました。コロナ禍の大学生活も、周りと頑張れて良かったなと思います」

後輩には、大学生活で何かに挑戦できる機会を得て、ワクワクを引っ張り出してほしい。それができるような環境づくりをしていきたい。コロナ禍を乗り越え、たくましく成長した先輩は、後輩たちのために道を示しています。

※生協学生委員会
それぞれの大学生協の理事会の元に設置される学生委員会。大学生協の組合員である学生が集まり、魅力あるより良い大学生活を実現するために、「たすけあい」「学びあい」「コミュニティづくり」の取り組みを実践しています。仲間づくりや組合員の健康を支える取り組みなど、活動内容は多岐にわたります。