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学生と共に考え、前進する大学生協へ期待!

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大学生協学生委員会をご存じですか?

学生委員会はそれぞれの大学生協の理事会の下に設置される学生組織で、全国におよそ220団体(キャンパス別)があり、約8000人の学生委員が活動しています(23年9月時点)。

それぞれの学生委員会は魅力ある大学生活を実現するために、学内の課題だけでなく平和学習やフェアトレード、環境活動に取り組むなど、多岐にわたる活動を行っています。

課題を掲げ、大学生協の“今”を進化させる

東北大生協学生委員会の酒井敬吾さんはSdCi部局員(総代担当)として、組合員の代表である総代に生協への要望をヒアリングし、生協の運営に反映させるという仲介者的な役割を担っています。最も力を入れているのは“組合員還元企画”。組合員が生協をお得に利用でき、かつ生協利用の促進にもなるような企画を総代と共に進め、“組合員の声”として生協に提言してきました。「生協が僕たち学生委員に望んでいることは意見出しやアイデアの共有で、学生目線で新しいシェアを生協に提供できるのは大きいと思います」(酒井さん)。

※SdCi(Soudai Coopiin):総代と生協委員

「生協をメジャーにしたい!」と熱く語るのは、龍谷大学生協学生委員会で副委員長を務める一谷美里さん。「周りの学生には大学生協自体あまり認知されてなくて、そもそも食堂とコンビニを運営しているのが大学生協だということも知らない人が多いんです」。共済の認知度も思うように上がらず、入院や事故に遭ったときに保険が下りるということを知らない学生も多く、生協の知名度を高めたいと思っていました。

組合員のより良い生活を目指して

2人に共通しているのは、組合員の生活向上のために、生協の運営に働きかけたという点でした。
総代と酒井さんが取り組んだ“組合員還元企画”の一つが「給食メニューの提供」です。東北大学川内北キャンパスに2023年9月から導入した小型キッチントレーラー Bee-BOXで、揚げパンなどの懐かしい給食メニューを扱ってほしいとの声があり、その要望が実現に至りました。また、「店舗の営業時間を延ばして欲しい」との意見を受け、購買書籍店の閉店時刻が16時から5時限終了後の18時半まで延長されました。「ポイントの還元率をアップしてほしい」という要望には、通常1%のポイント還元が期間限定で10%に引き上げられました。

[東北大学 川内北キャンパス]キッチントレーラーBee-BOX

東北大生協川内北キャンパスのキッチントレーラー
東北大生協川内北キャンパスのキッチントレーラー

“組合員還元企画”で販売された「懐かしの揚げパン」は1個150円
“組合員還元企画”で販売された
「懐かしの揚げパン」は1個150円

龍谷大学生協では2023年4月、深草キャンパスにオープンした新店舗にインフォメーションカウンターを設けるなどして、利用者に便利な統合的案内を心掛けています。「私たち学生委員にも、委員会内の運営のみでなく、生協全体を見るという視点が求められていると感じます」(一谷さん)。学生委員会では新入生歓迎企画や健康フェスタなどのほか、長年生協と関わりのある地元大山乳業商品の取り扱いや販促イベント活動なども引き継いで、積極的に取り組んでいます。そうした一つひとつのイベントをSNSで発信したり、ポスターや学生委員が着る揃いのパーカーに「生協学生委員会」と入れたりして、地道な広報活動にも力を注ぎました。

[龍谷大学 深草キャンパス]生協コンシェルジュ

龍谷大学生協:
(上)大山牛乳の試飲会を開催
(下)健康フェスタ

龍谷大学生協:(左)大山牛乳の試飲会を開催 (右)健康フェスタ

学生委員を育む大学生協

東北大生協では、総代と学生委員が集う総代・生協委員ミーティング(Sd-Ci Meeting)を定期的に開催しています。芋煮やきりたんぽ鍋を囲んで、総代同士、総代と学生委員のつながりが強まり、酒井さんはそこから多様なアイデアや要望を汲み取っています。

一谷さんたちは生協職員に見守られながら新しい企画を考案し、生協を盛り立てていこうと意欲を示します。「専務さんや職員さんは『学生と一緒にやろう』というスタンスの方が多いので、頼られつつ思いっきり頼るという関係の中で、組合員のための企画をたくさん実現していきたいと思います」(一谷さん)。

学生委員会のメンバーは、組合員の声や自分たちの「やりたい」を実現するさまざまな取り組みを経てたくましく成長し、大学生協と共に大きく飛躍していきます。