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発揮される学生たちのレジリエンス

レジリエンス(resilience)とは、「回復力」「弾性(しなやかさ)」を意味しています。
今、学生たちは、コロナ禍の困難な問題、危機的な状況を経て、ようやく立ち直りの兆しを見せています。
今号では、未来を見据えて今を生きる、学生たちのレジリエンスをクローズアップしました。

出典:第59回学生の消費生活に関する実態調査(2023年)

[アンケート調査概要]

調査実施時期:
2023年10~11月(1963年より毎年秋に実施 ※未実施年あり)
調査対象:
全国の国公立および私立大学の学部学生
回収数:
9,873名(30大学生協回収率22.8%)
調査方法:
学生を無作為抽出により抽出後、オンラインで調査(Web上の画面から回答)

やっぱりキャンパスこそが大学生活のメインストリーム、だよね?

キャンパスでの1日の滞在時間の変化を見てみると、2023年の平均時間が6.8時間。また9時間以上滞在する割合も21.3%と落ち込んでいた20年から大幅に増えています。最も長かった19年ほどではありませんが、回復傾向にあることは間違いないと思われます。

コロナ禍の影響をダイレクトに受けた学年だからこそ、大学生活への思いも強い。

キャンパス生活の充実度を調べてみると、入学年がコロナ禍初年度となった2023年度4年生が、1年生の時は56.5%、それが2年生の時は70.8%、3年生の時は84.4%、そして4年生になると88.2%となり、ほぼコロナ禍前の水準にまで回復してきています。キャンパスの活気が着実に戻ってきていることが分かります。

好きと嫌い。その感情はなかなかに複雑です。それは大学に対しても……

嫌いではないけれど、好きとはなかなか言いづらい。コロナ禍の中では、そういった複雑な感情を持っていた人も一定数いたのではないでしょうか。それが素直に「大学が好きだ!」と言える。世の中も、そして学生自身も、そんな環境と気持ちになれたことを、やはりよろこばしいと思うのです。

大学生協調べ
「第59回学生の消費生活に関する実態調査(2023年)」
「2023年度保護者に聞く新入生調査」
こちらよりご覧いただけます。