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Withコロナ キラリ人インタビュー 京都大学応援団 団長 森谷勇志 様

インタビュイー

第六十四代京都大学応援団
団長 森谷勇志様(京都大学農学部4年生)

聞き手

  • 矢間 裕大
    (全国大学生協連学生委員会 学生委員長)
  • 皆川 淳哉
    (全国大学生協連学生委員会)
  • 安井 大幸
    (全国大学生協連学生委員会)

【冒頭】自己紹介と京都大学応援団に入ったきっかけを教えてください。

京都大学農学部4年生、第六十四代京都大学応援団団長の森谷勇志と申します。応援団は、新歓のSNS・ホームページを拝見させていただき関心を持ちました。その後新歓イベントで野球の応援に連れていってもらい、入学の1年より前の時に、野球部が1勝もできない状況であったが、私が参加したときに1年以上ぶりに勝利しました。その時に先輩から応援団に入ってみないかと誘われ、応援団に入ることが力になっているんだということを実感できたので、入部しました。

今回の取り組みを行った背景やきっかけについて。

今回の全国大学応援団の取り組みを行おうと思った理由を教えてください。

企画は4月8日で、緊急事態宣言が出されたとき。自粛ムードで社会全体が落ち込んでいる状況でした。その中で、応援団が頑張り、社会全体を元気づけることが必要だと感じました。自粛で何もできない状況でも、自分ができる最大限のことをしていこうということで動いたのがきっかけですね。アイデアを企画書にまとめ、自分が知っている大学の応援団の団長に送って、そこから賛同した人がまた別の応援団に送って…という形で全国に広がっていきました。

スピード感がとても良いと感じてみていました。他の応援団に呼びかけたのがなぜかというのが気になっています。京都大学だけではなく、他の大学にも声をかけた理由を教えて下さい。

応援団は、自分の大学の構成員を応援するのが目的だが、今回の企画書の目的だと、日本全体を応援するものとなっていました。なので、全国で団結して、今できる最大限で取り組もうということから声掛けを行いました。

今回の取り組みの反響やその後の団員の動きを教えてください。

その時に声をかけた際の、団員の様子や応援をもらった人の反響はいかがでしたか?

メディアで大きく取り上げられました。メディアを見た人が、個人的に私にメッセージをくれたり、近所の人が声をかけてくれたりしました。「大学生が特に感染を広げている」という言い方で誤解された時期があったが、その中で、「大学生も頑張っている」といことを知ってもらうことができたのが良かったです。応援した人から元気が出たといってもらえたことも良かったと思っています。

若者が悪者というのはトレンドになっていると思います。現在でも若者の感染者数はいろいろと報道で出されています。その中で、学生が頑張っているということが伝わる取り組みで良い取り組みだと思いました。

応援団のイメージとして、それぞれの大学同士がそこまで一緒にやろうという空気感は少ないような気がしています。その中でどのように他の大学の応援団に広げていったのかが気になりました。

企画書を呼んでくれた人が賛同して企画にのってくれました。大学の応援団は、自分の所属する大学の学生がメインの応援対象なので、応援団同士はライバルの認識が強いです。なので、各団体の決められた枠組みの中で良いので最大限やってほしいというお願いをしました。応援団は自分の顔や表情、ふるまいで応援するので、工夫された動画が非常に多かったと思います。

他者を応援する原動力や活力について

森谷さん自身もコロナ禍で大変な生活を送っていると思います。そのような中で他者を応援できる原動力等について教えてください。

そもそも応援団が人のために動く団体で、良くも悪くも昔ながらの団体です。普段、自分の団体が応援するときは、自分の大学の人を応援している母校愛だと思います。自分の大学の野球部を応援すると、どれだけ練習しているのか見ているので、少しでも報われるように後押しできたらという気持ちで応援しています。頑張っている人を観て、自分もそれ以上に頑張って、全力を出せるように力を出したい。努力を結びつかせるという想いがありました。

応援するときの極意について

「仲間と応援しあう」ということが大事だと感じたが、森谷さんが応援する際に大切にしている想いや意識はありますでしょうか。

応援のことでいうと、私の考えとして、応援は鏡のようなものだと感じています。今代の方針として、「応援とは鏡たれ」となっています。頑張れという言葉は、命令形になっていますが、応援対象よりも頑張っていない人が頑張れというのは、応援対象に失礼だと考えています。なので、自分たちは、応援対象者よりも頑張らないといけないと思っています。その考えの中で、一番先頭に立って頑張る中で、鏡になるために人を応援することになると思います。自分が頑張っている姿を見てより頑張れるようになる、それをみてもっと頑張れるようになる…そういう相互作用が非常に重要だと感じています。ぜひ、他の学生のみなさんも改めてこういう状況でもあきらめずに何か挑戦してほしいということを伝えたい。

全国の大学生にエール

全国の大学生にエールをお願いします。

体育会の応援団なので、部活やサークルをしている人が対象になります。思うままの生活ができない状況であるが、最大限のパフォーマンスをすることが今後につながってきます。基礎練をすることで体力向上につながります。できる限り頭を使って頑張ることが今後につながるし、影の努力が誰かを応援することにもつながります。頑張り続けることが、誰かに元気をもたらして、社会全体を元気にする。今できる範囲で気持ちを切らさずに頑張りましょう。


▲全国大学応援団の「頑張ろう日本」の取り組みの様子
全国大学応援団Twitterより 
https://twitter.com/2020ouendan


▲全国大学応援団からの発信メッセージ
全国大学応援団Twitterより 
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