角川ホラー文庫編集部Selection
レベル別 おすすめホラー文庫

特集「怖い話も面白い」記事一覧

角川ホラー文庫編集部の皆さんに、おすすめの作品をご紹介いただきました。
ビギナーだけでなく、中級・上級者にも楽しんでいただける角川ホラー文庫作品が勢揃い。
編集者の熱いコメントは必読です!

 

 
ビギナー
  • 恒川光太郎
    『白昼夢の森の少女』
    角川ホラー文庫/定価792円(税込)購入はこちら >『夜市』や『秋の牢獄』もオススメの恒川さんですが、この作品は初期から様々な媒体で書かれてきた11の短編を収めた1冊。「恒川ワールド」と呼ばれる著者だけしか書けない異界に是非皆さんも迷い込んでください。マジで意味が分かんないくらい、短編がうまい。初めて恒川さんを読むよという方にもオススメです!

     
  • 曽根圭介
    『鼻』
    角川ホラー文庫/定価704円(税込)購入はこちら >「うっわー、騙された!」というミステリ的な爽快感と、不条理で救いのない世界への絶望を味わえる本があります。曽根圭介さんの『鼻』は、まだ読んでいないとしたら後悔するほどの面白さ。ぐちょっとしたホラーが苦手な方にもおすすめで、ブラックユーモアに溢れた傑作です。

     
  • 竹林七草
    『警視庁呪詛対策班』
    角川ホラー文庫/定価902円(税込)購入はこちら >発売直後に大重版が決定! 美形陰陽師と高貴な白猫が人気になるかと思いきや、SNSでは無骨な刑事(おっさん)に注目が集中。今年のホラー文庫界のダークホース作品間違いなし!
     
 
  • 大石圭
    『アンダー・ユア・ベッド』
    角川ホラー文庫/定価704円(税込)購入はこちら >大石圭さん『アンダー・ユア・ベッド』を読んで「ハッピーエンドで良かったね」と言ったら、目をひん剥いて「こいつ本気なんか?」という顔を友人にされました。おかしいな?? 感性は人それぞれですね。エロとバイオレンスOKな方は、結末まで読んでぜひ感想を教えて下さい。

     
  • 藤木稟
    『バチカン奇跡調査官1
     黒の学院』

    角川ホラー文庫/定価968円(税込)購入はこちら >友人から「怖いのもミステリも特別好きではないのに突然沼に落とされた」という感想をもらったのが、藤木稟さんの「バチカン奇跡調査官」シリーズ。バチカン所属、イケメン神父、暗号解読と科学捜査のエキスパート、存在するかもしれない“奇跡”。ハマらない理由がないよね……。
     
 

 
中級
  • 滝川さり
    『ゆうずどの結末』
    角川ホラー文庫/定価814円(税込)購入はこちら >皆さん本当にごめんなさい。マジでやばい本、出来てしまったかもしれません。『ゆうずどの結末』は、読んだ人は死んでしまうという噂のある、ホラー文庫にまつわる物語です。どうせフィクションだと思えた人はきっと幸せ。どうか、誰かに貸されてしまう前に読まれることを強くおすすめいたします。

     
  • 阿泉来堂
    『ナキメサマ』
    角川ホラー文庫/定価748円(税込)購入はこちら >怖い本を読むとき基本的には「タスケテ…誰かこれをタオシテ…」と思ってるんですけど、「いけー!やれー!やってまえー!」と怪異を応援したくなる小説があります。個人的には阿泉来堂さんの『ナキメサマ』はまさにそれ。そして最後に「ぎゃ!」ということが起こります。

     
  • 小池真理子
    『墓地を見おろす家』
    角川ホラー文庫/定価616円(税込)購入はこちら >家系のホラー小説はいくつかありますが、自分が引っ越しの時に必ず思い出すのは、小池真理子さんの『墓地を見おろす家』。火葬場と墓地が近い家というシチュエーションの時点で怖いですが、ひたひたと迫ってくる「ナニカ」が怖すぎる。エレベーター恐怖症になる覚悟で一読を。
     
 
  • 岩井志麻子
    『ぼっけえ、きょうてえ』
    角川ホラー文庫/定価616円(税込)購入はこちら >読み終えた時「ごめんなさい許して…」と言いたくなる。岩井志麻子さんの『ぼっけえ、きょうてえ』がそんな本。化け物的な怖さというより、人間の業のようなものが身体にまとわりついてきて、じわじわと這い上がってくるような怖さ。じめっとした恐怖を味わいたい方必見です。

     
  • 編:朝宮運河 著:綾辻行人 鈴木光司 井上雅彦 
    福澤徹三 今邑彩  岩井志麻子 小池真理子 
    澤村伊智
    『再生 角川ホラー文庫
     ベストセレクション』

    角川ホラー文庫/定価748円(税込)購入はこちら >以前ある作家さんに「人が怖いと感じるものはそれぞれ違うので、怖い話を書くのは難しい(大意)」と言われ、確かになぁと思いました。朝宮運河さん編のベストセレクション『再生』はさまざまな「怖さ」が詰まったアンソロジー。あなたのお好みの恐怖が、見つかりますように。
     
 

 
上級
  • 三津田信三
    『スラッシャー 廃園の殺人』
    角川ホラー文庫/定価880円(税込)購入はこちら >三津田信三さんのホラー映画への偏愛が炸裂する本書ですが、やっぱり三津田ワールドは裏切らない。最後はあっと驚くどんでん返しが待ち受けています!さらに、著者自らがオマージュの元となった映画を紹介する「好事家のためのノート」も収録。ホラー作家の頭の中を覗き見る興奮が味わえます!

     
  • 澤村伊智
    『すみせごの贄』
    角川ホラー文庫/定価814円(税込)購入はこちら >現代ホラーを代表する書き手と言えば、澤村伊智さん。その澤村さんの代表作『ぼぎわんが、来る』に連なる比嘉姉妹シリーズを読まなきゃ、今のホラーは語れない。長編は苦手という方にはこちらの短編集をどうぞ。どこの巻から読んでも楽しめる、最高で最悪な恐怖をお約束します。

     
  • 平山夢明
    『異常快楽殺人』
    角川ホラー文庫/定価792円(税込)購入はこちら >平山夢明さんの『異常快楽殺人』は、とにかく精神・身体共に超絶好調なときに読んで欲しい。超絶好調だとしても、ものすっっごくいろんなものが抉られます。悩みましたが、薦めたい気持ちを抑えられませんでした。懺悔。反省はしない。グロ耐性は必須。
     
 
  • 貴志祐介
    『黒い家』
    角川ホラー文庫/定価748円(税込)購入はこちら >貴志祐介作品何が好きか選手権で必ず上がるタイトルが『黒い家』。貴志さんの作品の怖さは、それぞれベクトルが違うので人によって1番好きなものが分かれやすいんでしょうね。『黒い家』は最悪のタイムアタックでもしとるんかと思うレベルで厭なことが起こります。

     
  • 小林泰三
    『人獣細工』
    角川ホラー文庫/定価770円(税込)購入はこちら >「悲劇のヒロイン」ランキングがあったら、堂々の1位に輝くこと間違いなしなのが『人獣細工』の主人公・夕霞。全身にブタの臓器を移植されたあげく、ラストに明らかになる真実には思わず膝から崩れ落ちそうになります。
     

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