読書マラソン参加者による読書マラソン総括

特集「大学生協の読書マラソン」記事一覧

 大学入学から読書マラソンを始めて4年、もうすぐ卒業という時にご縁があってこの寄稿文を書く機会をいただきました。振り返りとして、拙いながらも私の読書マラソン経験を綴ります。少しでも参考になれば幸いです。
 まず、読書マラソンに参加して良かったことについて。それは、読む量が増え、ジャンルが広がったことです。この時期までに○冊まで読む!といった目標を設定することで、意欲を持って読書を継続することができました。私は、コメントカード(以下、カード)を栞代わりにして気に入った言葉や思ったことを書いていきます。するとカードが心惹かれる言葉帳になるのです。ただ、カードの面積は小さいため、全てが書けない時もあります。大事だと思うことを選んで自分なりにまとめることで、理解の助けになったと感じます。また、カードの冊数番号が大きくなるのが嬉しくて一時期むやみに読む量を増やそうとしたのですが、肝心の内容に集中できなくてモヤモヤを感じました。自分のペースで中身を楽しむことが私にとって大切だと気付けた出来事でした。さらに、個人的な方法なのですが、時間がかかりそうな本はわざと現時点の何枚か後のカードに書名等を書いておき、読みやすい本と並行して読み進めていました。なかなかページが進まない本は途中でやめてしまいたくなるのですが、少し負担がある本を読み重ねるうちに、少しずつ読めば読破できるということに気付きました。時間のかかる本は読み慣れていない内容であることが多いので、新しいジャンルの開拓でもありました。一冊読み終えると似たようなジャンルの本を手に取りやすくなり、さらに知識が広がっていくところが気に入っています。
 最後に、新入生・大学生の皆さんへ。大学生は、自分の世界が大きく広がると思います。そこでは、興味や必要な知識も変わっていきます。ぜひ、面白そうだなと思う本、自分にとって必要だと思う内容の本を手に取って、新しい自分を見つけてみてください。
 
P r o f i l e
●森 優子(もり・まさこ)
愛知教育大学の4年生。自己目標冊数を卒業前に達成できてほっとしています! 自分の読むスピードを考えずに図書館で借りるので、常に読めてない本が溜まっている状態です……(笑)。
 
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