▼特集「大学生協の読書マラソン」記事一覧
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今年も無事Reader’s Festaを開催することが出来た。
Reader’s Festaは例年12月に開催されるイベントだが、今年度は一ケ月遅れの1月開催で、前回に引き続き新型コロナ感染防止対策の観点から参加者はZoomからのオンライン視聴という形をとらせていただいた。
今年お招きしたのは、『コンビニ人間』(新潮文庫)など独特な世界観で新たな啓蒙を与えてくれる作品でお馴染みの作家、村田沙耶香さん。
イベントは約2時間のタイムスケジュールで大きく前半後半の二部に分けられ、前半は参加者から事前に募集した質問を、後半はイベント中に参加者からチャットに投稿された質問をもとに、運営の進行役と村田さんとのトークが繰り広げられた。
参加者からは、作品を生み出すにあたってのプロセスやエピソード、今までの経験などの村田さんの思考や小説を書く為のアドバイスなどの質問が寄せられていた。
村田さんの作風から、(正直にいうと)癖の強い方を想像してしまっていたが、実際にお話してみるとそんなことは全くなく、日常のちょっとした場面でも自分はこう思うが周りはどうだろうと、他の人なら無意識にスルーしてしまうような細かなことにアンテナを張り巡らしているようなお人柄で、それが作品に投影されているのだろうと思った。
今回2回目となるオンライン形式のイベントとなったが、音声のトラブル発生やチャットを通じた参加者とのコミュニケーションの取り方など、参加者にはご迷惑をおかけする場面もあり、準備不足を感じた。
しかし、オンライン形式は関東圏だけでなく全国から参加してもらえるし、会場の人数制限もないので、対面式と比較すると格段に多くの参加者を受け入れることができる。
こういったメリットや今回の反省点を踏まえ、今後も情勢に合わせながらReader’s Networkの活動を行なっていきたい。
最後に、今回ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
(桜美林大学4年生 岩瀬 勝)
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